小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2013.12.19更新

 

dog犬の熱中症

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 熱中症とは、体が熱くなることで起こる不調の総称で、熱けいれん・熱射病などをまとめた呼び方です。

川崎では、昨日までは4月の気温でしたが、本日6月4日は急に温度が上昇をし30度をこえました。

最近涼しかったこともあり、大丈夫と思い、車の中に2時間、犬2匹を入れていまいました。

午後2時ごろ、かえってきたらぐったりしていて、びっくりしてオーナーは冷水をかけて処置しました。

1匹は回復しましたが、1匹は回復しないで、意識障害、運動障害を呈して、本院に来院しました。

 

来院時
来院時の午後4時半には、事件がおきて2時間たっている関係で、体温は38.1度でしたが、横になったままで、意識はありませんでした。脈拍は徐脈を呈して、触診で血圧も低下していました。

酸素吸入、点滴、抗生剤、ステロイドの注射をおこないました。

 
体のあちこちに点状出血がみられてDIC症状を呈していました。

 血液凝固検査  
 PT  13.0sec     10-13
 APTT  11.6sec     18-25
 Fib  24        200-400
 AT3  114%      75-125
 FDP  34.8μg/ml    10.0未満


 



 

 血液ガス 静脈  
 pH  7.279
 HCO3  13.3mmol/l    18-25
 BE  -11.6        -5~5
   
   








 
体温は2時間後36.6まで落ち込みましたが、その後やっともどりかめました。体温は午後7時に36.7 午後8時37.0には意識も回復して、ヨタヨタしながら、たてるようになりました。


翌日 体温 37.7度に回復。引き続き 点滴、抗生剤投与。食欲もでてきました。

翌々日には体温も38.5に回復して退院しました。
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作者: オダガワ動物病院

2013.12.03更新

●猫の耳 脂漏症

 いつも両耳が汚れている2歳の雄のスコテッシュホールドです。
 
 1才からこのような状態が続いています。何度か検査しましたが耳ダニは陰性です。

  耳垢

 細胞診では脂漏が診られます。

 人の耳も体質で脂漏が多い方がいると聞きまますが、猫も同様に生まれながら脂漏で耳が汚れている場合があります。原因はよくわかっていません。

 「病気」ではなく「体質」なのかもしれません。

 本院ではあまりに汚れていれば耳中を洗浄してます。

 シルビナ
 耳中は特に薬剤は使用しないケースもあれば
薬剤希望の方にはシリビナの点耳を指示しているケースもあります。
シリビナを使用すると「耳の汚れが少なくなる」ことを感想で話されるオーナーは多くリピーターの多い薬剤です。シリビナは銀製剤で長期に比較的安全に使用できるます。

尚かゆみがある場合は期間を決めてステロイドの点耳も併用してます。

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作者: オダガワ動物病院

2013.12.01更新

オダガワ

meal犬猫へ常用薬の投与法の一提案

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く

犬・猫・の薬物の投薬時間はヒト同様、上記のようになります。

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ち

チュアブル製剤

 

じ

錠剤

 最近は動物も高齢化により、心臓薬、高血圧剤を常用的に投与することが多くなりました。薬剤の投与は、ヒトも飲んで美味しいと感じることはなく、犬猫にあげる場合も大変なこともあります。犬猫薬も製品によっては、チュアブル製剤(chew「噛む」、able「できる」の造語で噛むことができる薬剤を指します。美味しくできています。)の開発、またタブボケット、フェロビタなど美味しくする工夫もされていますが、すべての犬猫に投与が可能な訳ではありません。

あ

この犬ちゃんは錠剤を口からあげると薬剤をだしてしてしまいます。タブボケット、フェロビタなどに混ぜてもたべません。ササミ、ハムに錠剤を忍ばせるしかありませんでした。

 オーナーに投薬法を尋ねると、家庭にあるハム、ちくわなど加工食品に入れての投薬ならどうにかなるケースを耳にします。常用的に投与が必要な心臓薬、高血圧剤の作用は塩分を抑えるように働く薬剤が多く、ハム、ちくわなど加工食品の塩分が経口的に加算されれば、なんのための投薬か疑問が残ることもあります。

 そこで、先日『NHK あさいち10月29日(水)』でハム、ソーセージの塩分の抜き方を紹介していましたので、ここに記します。なお薬剤は処方された形態で飲ますことが一番です。どうしても薬剤を飲んでくれない場合のみ考察ください。この方法で行う場合は、掛かり付け獣医師と相談の上、オーナーの責任下でお願いします。塩分の抜きしても、材料の味覚は保たれますが、すべて塩分がなくなる訳ではありません。以下『NHK あさいち10月29日(水)』のホームページからの転記を礎に私感を記します。

 2014年7月に発表された東京大学の調査によると、現在日本人の食塩摂取量は、成人男性は14.0g、女性11.8gになり厚生労働省が目標にする「1日9グラム」を大幅に超えている現実があります。
なぜ減塩が進まないのか調査すると、ソーセージ、かまぼこ、パン、うどんなどこれら加工食品の普及が原因の一つになっています。これらは多くの食塩が味、歯ごたえを良くするため欠かさず使われています。そしてこの加工食品を家庭内で一緒に生活している犬猫にあげてしまうのが実情で、当然犬猫も美味しく感じます。投薬時もこれら加工食品なら薬剤投与も可能ではないかと考えます。多くの加工食品のパッケージには、栄養成分表示があります。そこには、食塩相当量として、塩分の量が表示してあります。表示のないものは、ナトリウム量から、塩分(グラム)=ナトリウム(mg)×2.54÷1000でここから食塩の量を計算できます。食塩の量は種類によりますがウィンナーソーセージ(4本)で0.9g、チーズちくわ(3本)で1.2gあり、普段から、家庭内でこれらを多く食べている犬猫はヒト同様、過剰塩分になっている可能性が高く注意が必要です。

最後に番組で紹介されていた塩分の抜き方を記します。

ハムの塩分の抜き方

1.細切りにしたハムを、倍の量のお湯に1分間入れておく。
(お湯が沸騰したら火を止めてください)
2.ハムをざるにあげ、水の中に1分間ハムを入れる。

 ソーセージの塩分の抜き方(※皮付きソーセージの場合)

1.ソーセージを1センチ幅で4等分に切る。
2.ソーセージの倍の量の水で煮る。沸騰したらすぐに火を消し、10分入れておく。
またソーセージが浮かないように落としぶたを使うのをおすすめします。
3.ゆでたソーセージをざるにあげて、再び沸騰したお湯に10分入れて出来上がり。
このときも落としぶたを使うことをおすすめします。

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作者: オダガワ動物病院