小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2022.11.16更新

 

あ boarモルモット、カビアマルハジラミ(Gyropus ovalis)の寄生


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このホームページに記載されている疾患の予後、
薬剤の説明、他の動物病院の処方薬剤、

インターネットに記載されている薬剤などの
電話相談は診療の妨げになりますので
お断りしています。

当院での診察、薬剤希望の方はペットをつれて来院ください。


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写真ではうまくとれませんでしたが、耳の後ろ、腰背部の皮膚に『白い虫』がいることで来院した2歳の雄のモルモットです。
多少痒みも訴えているそうです。

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『白い虫』をセロハンテープで採取して、スライドガラスに貼り顕微鏡で見ました。(赤矢印)

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 文献上は被毛からのセメント様物質で固定されたカビアマルハジラミ(Gyropus ovalis)の卵が『白い虫』として見られることが多いですが、この症例は成熟虫が見られました。(顕微鏡400倍)

 カビアマルハジラミは分類上、節足動物、昆虫網、食毛目に属します。頭部、胸部、腹部に分かれ、写真ではうまく撮れてませんが3対の歩脚が胸部にみられます。体長は雄で1.24~1.32mm、雌1.4~1.5mmになります。卵、幼虫、成熟虫の3期が見られる不完全変態をします。
全生涯寄生生活を営みますが、詳細は不明な点もあります。成熟虫も幼虫も剥皮、皮脂を食べていると推定されています。

 この症例は当院が好んで使用するレボリューション®を背中に垂らしましたが、どの駆虫剤も幼虫、成熟虫には効能を示しますが、卵に効果はないため、月1回で合計2-3回の投与が必要です。
尚、駆虫剤をモルモットに使用する場合すべて効能外になる点を了解いただいています。副作用がでる薬剤もあり、使用の際はモルモット診療可能の獣医師とインホームドコンセントをとって行って下さい。

 カビアマルハジラミは種特異性が強いため、ヒトを含めて他の動物に感染する可能性は少ないですが、同居のモルモットがいる場合は全頭が駆虫の対称になります。
念のため使用しているケージの熱湯消毒、部屋のスチーム消毒をお願いしています。


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投稿者: オダガワ動物病院