小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2017.09.25更新

boartigerrabbitsnakemouseノミの生態

■ノミの感染
 私の動物病院のある川崎市多摩区ではノミは暑くなる時期(5-6月)より診られ、冬場(11月以後)になると殆ど診ません。 
 しかし最近はその傾向に変化が見られ、最近マンションで飼育される動物は飼育条件がよい関係で、秋-冬になっても少数ですがノミが診られます。
 また罹患動物はイヌ、ネコが主ですが、ウサギ・フェレット・ハムスターにも時々診られます。
 
■ノミの駆虫は薬剤選択に注意が必要です。
 
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の
camera写真①

 camera写真①のノミ成虫の大きさは大体0.3mm-0.4mmです。
ノミから見て1m60-80cmあるヒトはエベレスト山ぐらいに相当します。ノミはジャンプが得意で約1mも跳ねます。これもヒトに例えれば東京タワーの第一展望台まで飛び上がることに相当します。ヒトの走り高跳びの世界新記録(2m45)なのでノミのジャンプ力は驚異です。
 
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 写真②、メルク社のポスターより(改) ノミの繁殖サイクル
  ■ノミの生活史
 ノミは卵から幼虫、そしてさなぎ、成虫へと形態が変化していきます。卵は約0.5cmの白色卵で約1-10日で孵化して幼虫になります。幼虫は室内の片隅で、脱皮をくりかえし。約4-5mmに成長します。約8-18日で眉をつくりさなぎになります。さなぎは期間は約7日から6ヶ月です。そして温度条件がよいと羽化して成虫になります。これらのライフサイクルの循環するスピードは温度・湿度・環境によりノミの増殖は左右しますが梅雨時期は12-14日、春、秋は3-4週間、冬季は180日かかります。ノミ成虫は通常10-20日間生存でき、雌は1日10-20個の卵を産みます。気温が13度あるとcamera写真②のノミの繁殖サイクルは活性化します。都市のマンションは風通しが悪く、湿気が高く、ノミが増えるには良い条件になっている場合が多く、本院の外来でも、冬場はマンションで飼育している動物でときどきノミを診ます。風通しの良い『田舎のおじいちゃん・おばあちゃんの家』が ノミを繁殖させないとこには理想的な環境です。
 またエネルギー消費量を考慮して卵、幼虫、さなぎ、成虫で形態を考察すると、卵、さなぎの時期はエネルギー消費量は、床をはえまわる幼虫、カップルを求め、交尾したら卵を産むため動き回る成虫の10分-100分の1ぐらいのエネルギーしか必要としない試算もあります。エネルギーを使用すればするぼど、時間は早く進むと仮定すると、卵、さなぎはゆっくりした時間を過ごし、また幼虫や成虫はエネルギー消費が多いため、それらにくらべ早い時間を過ごすと推測されます。ノミは各ステージの目的にかなうよう時間の経過を設定していると考えられています。
 
 イヌノミは犬に、ネコノミは猫に感染することがノミにとって最も良い環境ですが、猫ノミは犬・うさぎ・フェレット・ヒトなど種を超えて感染します。北半球の日本ではイヌに感染したノミの60-70%位がネコノミです。
 また犬猫の瓜実条虫・ヒトの猫ひっかき病・犬猫ヒトのノミアレルギーなどを媒介します。
 
 感染は跳ねて別の動物の皮膚に移り寄生生活を始めるか、またオーナーの靴底に付着したノミの卵が成長して犬猫に感染します。                 
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の
ノミに感染していると皮膚は『黒こしょうのようなブツブツ』が診られます。 
 
の
写真③④、猫のノミ成虫感染の皮膚(③④)
 
これら『黒いブツブツ』はノミおよびノミの糞のことが殆どです。皮膚についた泥との区別は水道水を少々かけると、ノミ糞は血を吸っていますので写真のように赤くなります。
 

 写真⑤ ノミ取り櫛を使用すると、ノミとノミの糞がこのようにとれました。
 逆に少数寄生の場合は皮膚を診ただけだは診断不可能な場合もあります。ノミ取り櫛を使用することは診断の補助になります。

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 camera写真⑥、環境中のノミ成虫の割合
 ノミの診断は皮膚で発見される成虫(写真①)でしかおこなえません。成虫は写真⑥を見るとノミ全体の5%を占めているのみで氷山の一角を見ているに過ぎません。し5匹のノミ成虫が皮膚で発見されたら、環境に95匹の未成熟のノミ(さなぎ・幼虫・卵)がいる計算になります。
そのためノミの駆除には薬剤は長い間使用が必要になります。
 
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■ノミに刺されると
 筆者の経験ですが、ノミに刺されると、ひどい痒みが生じます。
獣医資格をとったころ、庭や廊下にノミが飛んでいるお宅に往診にいって刺されたことがあります。赤く腫れ、虫刺されの薬を塗布しても全く効果なく、1週間は大変でした。
この往診した御宅のように、いつもノミがいる環境で、この状態がずっと続くと考えるとゾットします。
 

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 【break time】

あ

flower2すみれ(種類までは不明です)、高尾山、日影澤林道、4月


 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.09.25更新

お dogtigersnake地域によるフィラリア(犬糸状虫)
予防薬の投与時期は


  蚊により媒介されるright arrowフィラリア(犬糸状虫)症の予防薬の投与時期はright arrow神奈川県川崎市多摩区の本院では下記の参考資料から 5-11月の月1回の経口投与を推奨しています。

 しかし同じ多摩区付近でも、蚊が多い場所(池の近くなど)は4月から飲ませたり、また12月でも飲ませている場合もいます。蚊の発生具合とリンクして期間は考えています。 
 フィラリア予防薬は月1回の投薬が基本ですが、right arrow皮下注射で1年間も作用が続くプロハート12®(成分名、モキシデクチン)、また皮膚滴下タイプの使用も可能です。

 right arrow血液と採取してフィラリア陰性を確認してからの投与になります。必ず犬ちやんをお連れください。

か 


dire参考資料

フィラリア(犬糸状虫)の感染期間早見表 
製薬会社が調査した結果です。

犬用ですがright arrowフェレットも参考にできます。


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【break time】

あglitter3尾白川、神蛇滝(11月)


 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.09.24更新

おbookウサギ、モルモット、ハムスターに安全に使用できる
ノミ、マダニ製剤
 


あrabbitノミに感染したウサギの皮膚、皮膚に黒コショウをまいたようになります。

a
rabbitウサギのツメダニ感染、犬同様耳介部に診られます。
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 薬事法の関係で、ノミ、ダニ製剤のパッケージにはdogtiger犬猫に認可の記載はあります。

 rabbitウサギ始めエキゾチックに認可された薬剤はなく、rabbitウサギ、boarモルモット、mouseハムスターなどへ投与可、不可の記載も当然ありません。

  しかし経験的な使用観点から、効能外使用により、rabbitウサギ、boarモルモット、mouseハムスター、snakeフェレツトなどに安全に使用できる薬剤はいくつかあり下記に紹介します。

  特にrabbitウサギ、boarモルモット、mouseハムスターはノミ、ダニ製剤right arrow抗生剤は、両方とも誤った薬剤を使用すると死亡するケースもあり注意が必要です。

 ここに紹介する薬剤は診察してから処方が許される医療用の薬剤に相当します。効能外使用になりますので、掛り付けの獣医師とよくご相談の上ご使用ください。

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【エキゾチックに使用可能なノミ・ダ剤、すべて皮膚滴下剤】

●商品名・レボリューション、犬猫用
●成分名・セラメクチン(Seramectin
) 

 
 イベルメクチンから進化してできた薬剤です。フィラリアの予防(犬猫)、成ノミ駆除、卵の孵化にも抑制(犬猫)、耳ダニ駆除(犬猫)、駆虫剤、回虫(猫)と幅広く使用できます。
当院では効能外使用でrabbitウサギ、boarモルモット、mouseハムスター、snakeフェレツトのノミ、耳ダニ、ツメダニ、シラミなどに使用しています。マダニには効果ありません。

デボレボリューション®

aレボリューション®の副作用
ノミ感染のために使用、皮膚に滴下した場所にリンクして、脱毛が診られた症例。
約1ケ月後完治。本院では脱毛はウサギではこの1例のみです。

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●商品名・アドバンテージ・プラス、犬猫用
●成分名・イミダグロプリド(Imidacloprid
)と
ピリプロキシフェン
Pyriproxyfen)の合剤

 
 当院では使用はしていません、本来は犬猫のノミ単独に効能を示す製剤で、ノミ成虫の駆除にイミダグロプリドが、またノミの卵や幼虫の環境中の繁殖を抑制することにピリプロキシフェンが作用します。
 
効能外使用でrabbitウサギ、boarモルモット、mouseハムスター、snakeフェレツトにも同様の作用が期待できます。
 
この製品に含まれるイミダグロプリドはニコチンの化学構造を基に合成されたネオニコチノイド系殺虫剤(クロロニコチル系の総称)に属し、イギリスではウサギに使用認可されています。
 またピリプロキシフェンはIGR(昆虫成長制御剤)に属します。ノミなど昆虫類に選択的に薬効を発揮し、哺乳類には毒性が低い薬剤です。
 これらのダブルブロック効果により、室内環境対策を含め総合的にノミ駆除をコントロールします。

あどアドバンテージ・プラス®
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●製品名・フォートレオン、犬用
●成分名・イミダグロプリド(Imidacloprid)と
ペルメトリン(Permethrin)の合剤

 
 本来は犬に寄生するマダニ・ノミの駆除剤です。効能外使用でrabbitウサギにも同様な作用が期待されます。
成分のひとつペルメトリンはイミダグロプリドと協力してノミやマダニに対して薬効を示します。
ヒト・哺乳類に対する毒性は低く比較的安全に使用できますが、tigerネコは毒性が高く使用不可です。

あ
フォートレオン®

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 獣医師により個人差がありますが、
本院ではここに紹介されている以外で、
日本で販売されているノミ・ダニ製剤は
ウサギ、モルモット、ハムスター、フェレツトには
禁忌と考えています。
(ただし犬猫には良い薬剤です。)


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 【break time】

あ

あflower2外部寄生虫の駆虫薬はこのシロバナムシヨケギク(除虫菊)が始まりです。


 

 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.09.15更新

おsnake全身の発赤を伴った、フェレットの耳ダニ症


 ジステンパーのワクチンの接種に来た6ケ月の雌の症例です。

やたらよく掻くとの稟告がありました。

ノミもいないし、皮膚病変もなく、原因に困っていました。皮膚は全体的の赤くなっていました。

他のフェレットに比べて耳垢が多く、耳垢の検査をしたところ、耳ダニが発見された症例です。

a(写真1)

a(写真2)
(写真1、2)フェレットの耳の様子

1(写真3) 耳垢を検査したとこる発見された耳ダニ

 

 治療にはレボリューション®を使用しました。

点耳する必要がなく、背中に塗布するのみで、耳ダニに効能を示します。フェレットは動きが俊敏なのでこの薬剤は助かります。

耳ダニの卵には効果ないので、1回にみでは再発することが多いです。この症例は3ケ月分レボリューション®を処方しました。


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【break time】

あ

 flower2立山、一ノ蔵乗越付近(10月)

 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.09.15更新

おsnakeフェレットの耳ダニ


6ヶ月令の雄のフェレットが耳をかゆがることで来院しました。飛び上がるほど耳をかゆがるそうです。セラメクチン製剤の皮膚滴下でよくなりました。

 6ヶ月令の雄のフェレットが耳をかゆがることで来院しました。飛び上がるほど耳をかゆがるそうです。余談ですが、フェレットは写真のように、首もとを抑えるのがもっとも良い保定です。

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左右の耳の拡大写真

フェレットの耳垢です。これを顕微鏡で視ると、

左・耳ダニ卵・右・耳ダニ成虫

オダガワ動物病院では耳ダニの治療にレボリューションを使用しています。背中にたらすのみです。犬猫の耳ダニのプレパテント・ピリウドに準じて3-4週間後にそれぞれ2回目・3回目の投与してもらっています。1回のみでは再発があります。
 耳掃除、点耳による耳ダニの駆虫はフェレットは保定が難しい動物なので薦められません。
 フェレットの耳垢は正常でも茶色で、異常の耳垢と見分けがつきにくい動物です。またフェレットに限らず耳ダニは最も痒い疾患です。今回は顕微鏡検査と稟告の「飛び上がるほどかゆがる」ことから診断がつきました。

耳ダニの治療剤レボリューション® (成分名 セラメクチン)

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投稿者: オダガワ動物病院

2017.09.14更新

あ

 フィラリア症は犬・フェレットでかかりやすい病気です。猫でも希におきます。予防薬の投与で未然に防ぐことが可能な病気です。


snakeフェレットのフィラリア予防

フィラリアは蚊により感染する寄生虫疾患です。フェレットでも写真のような寄生虫が心臓に寄生します。犬と同様、蚊のでるシーズンは予防が必要です。フェレットは犬に比べて小さな動物なので、心臓に1匹でもフィラリア成虫が入ったら重傷になることが多いです。
 ご注意 本院でフィラリア検査希望の方は、必ずフェレットをお連れください。
少量の血液を採取して調べます。年1回のフィラリア検査は4月・5月頃、必ずおこなった方が良いでしょう。
●検査が陰性なら
 犬に準ずる予防が必要です。フィラリア予防は
オダガワ動物病院の開業している川崎市多摩区地域では、推奨期間の5月-11月の間、月1回の予防薬の投与で可能です。
 しかし同じ川崎市多摩区でも、蚊の多い場所と、蚊の少ない場所があります。お住まいの場所に蚊がおおければ、推奨期間より長めに予防薬をあげることをお勧めします。

●検査が陽性なら
 陽性でも軽度な場合はフィラリア予防薬を少量から始める場合もあります。また重度な場合は強心剤の投与もします。

本院ではノミの予防もかねて、下記のレボリューションでの予防をお勧めします。背中にたらすのみです。



●予防薬

 犬と同様、蚊のでるシーズンは予防が必要です。犬と同じ薬剤で予防は可能です。フェレット専用のフィラリアの予防薬はございません。

本院お勧めのフェレットのフィラリア予防剤 レボリューション


フェレットのには犬用の一番小さいサイズを、つぶして投薬してもらっています。
 


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投稿者: オダガワ動物病院

2017.09.14更新

 オダガワ
snakeフェレツトのフィラリア予防


あ                 camera犬のフィラリア成虫。フェレットの心臓にはいったら1匹でも大変です。

 フィラリアは蚊により感染する寄生虫疾患です。写真のような寄生虫が心臓に寄生します。フェレットはフィラリアに感染しやすい動物です。犬と同様、蚊のでるシーズンは予防が必要です。
 
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  犬と同様な薬剤で予防は可能です。本院ではノミの予防も兼ねて、上記のレボリューションでの予防をお勧めします。背中にたらすのみです。

■その他フェレットの注意点
①異嗜が多い動物です。口にいれような物は付近におかないで下さい。

②人のインフルエンザがうつります。家族がかかっているときは注意して下さい。
③アリューシャン病は日本にもはいっています。抗体価・蛋白分画の測定は本院でも可能です。しかしアリューシャン病は残念ながら、かかった場合は有効な治療はありません。


 

投稿者: オダガワ動物病院