小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2014.10.05更新

■ドライアイと犬 
 ドライアイの原因は特定は難しい疾患です。
 免疫性のドライアイにはシクロスポリンが効能を示しますが、
他の原因では人工涙液を中心とした治療をおこなっています。

■オプティミューン 
 オプティミューンの成分のシクロスポリン(cyclosporin)は日本の筑波山麓の土から発見された真菌の代謝産物で、世界で初めて臨床応用された免疫抑制剤です。
 T細胞を特異的な抑制して効能を示します。

 ◆この薬剤は免疫性のドライアイには効能を示しますが、他の原因では効能は疑問で、効果がない場合はダラダラ眼に塗布する薬剤ではありません。 
 ドライアイの原因は特定は難しく、筆者は2-3ヶ月を目安に使用の有無を判断しています。
 
 ◇冒頭のコッカスパニアルはセカンドオピニオンで世田谷区から来院した症例です。このオプティミューンを使用して、2年間は涙も多くなりました。
 しかしその後は使用しても変わらず、ヒアレインや生食眼軟膏で対応した疾患です。

■ヒアレイン 点眼 0.1%、0.3%  
 人の涙に一番近い成分で鶏の鶏冠から製薬させている点眼液です。使い捨て点眼なため使用法は動物病院で区々です。
 
 ◆薬理作用は保水性、フィプロネクチンと結合し上皮細胞の接着、伸展を促進作用があり、そのため角膜潰瘍の治療に使用されます。
 
 ◇効能は0.3%の方が効果ある意見が多いですが、(変わらない意見もありますが。)0.3%は点眼すると薬液が濃いので眼を気にする動物が希にいます。このようなケースでは0.1%を点眼してもらっています。

■ヒアレイン 点眼型 
 以前は防腐剤が入っていたので、本院では使用してませんでしたが、最近はPF点眼といって防腐剤が入っていないヒアレイン点眼も発売されています。0.1%のみなのが課題です。

■ソフトサンティアとヒマシ油
 ソフトサンティアは防腐剤フリーの涙液点眼薬です。
ヒマシ油は眼科用ではありませんが、人のドライアイでも使用された実績があるので混ぜて使用しています。
 点眼は2週間でかえなければいけません。
使用は掛かり付け獣医師指導の基おこなって下さい。

■生食の眼軟膏
 ドライアイ時など、点眼より保持時間が長く、お忙しいオーナー向きです。日本にありません。

■動物用コンタクトレンズ
 注意事項ですが、人ではドライアイの時は、コンタクトレンズの使用は可能な限り、控えた方が良いとされています。


作者: オダガワ動物病院

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