■うさぎの毛玉症
このケースはうさぎによくあるケースです。
3才の雌うさぎが夜になり急に食欲がなく、元気なく時間外緊急で神奈川県川崎市宮前区より来院しました。
うさぎが冷たくなって、前肢を前にだしていました。
レントゲンでおおきな胃がみられ、体温も35.7度と低く、急性毛球症と判断しました。
治療は耳介動脈が確保できたので、輸液と保温を中心におこないました。
翌日は元気になって退院しました。
■血液検査(ウサギ)
RBC 739×104 (/ul)
PCV 49.9(%)
Hb 16.5(g/dl)
MCV 66(fL)
MCHC 22.3(pg)
TPP 7.2(g/dl)
ICT >5
WBC 3500(/ul)
Hetero 2933
Lmy 825
Mon 642
Eos 0
Bas 0
Plat 少ない
■生化学検査(ウサギ)
TP 5.9(g/dl)
Albフジ 5.0(g/dl)
GPT/ALT 25(IU/L)
ALP 141(IU/L)
GGT 5(IU/L)
BUN 14.8(mg/dl)
CR 1.2(mg/dl)
Ca 10.8(mg/dl)
IP 5.1(mg/dl)
T-cho 23(mg/dl)
TG 318(mg/dl)
GLU 582(mg/dl)
血液ガス・電解質
pH 7.249
pCO2 30.5(torr)
pO2 102.3(torr)
HCO3- 13.3(mmol/l)
Na 136(mEq/l)
K 2.4(mEq/l)
Cl 89(mEq/l)
翌日は元気になって退院しました。
翌日血液検査(ウサギ)
RBC 606×104 (/ul)
PCV 40.5(%)
Hb 13.8(g/dl)
MCV 67(fL)
MCHC 34(pg)
TPP 6.0(g/dl)
ICT >5
WBC 4500(/ul)
Hetero 3060
Lmy 1440
Mon 0
Eos 0
Bas 0
血液ガス・電解質
pH 7.441
pCO2 31.1(torr)
pO2 101.9(torr)
HCO3- 22.4(mol/l)
BE 1.7(mol/l)
Na 142(mEq/l)
K 5.0(mEq/l)
Cl 101(mEq/l)
本院の経験ではこのような症例はたいてい治りますが、20例に1例ぐらいで死亡する場合もあります。
うさぎの毛玉症(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)
2014.10.12更新
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