■トロピカミド
トロピカミドはアトロピン代用薬です。作用機序はムスカリンレセプターの遮断で発現時間は犬30分、猫15分で、散瞳持続は犬で12時間です。毛様体筋麻痺は弱く、ヒトではないとされています。散瞳持続が短いので検査使用が殆どです。
■トロピカミドとフェニレフリンの合剤
トロピカミドはムスカリンレセプターの遮断剤です。
フェニレフリンはアドレナリン作動薬で、猫では散瞳効果はありません。発現時間は10%で2時間です。持続時間は犬で12時間です。
毛様体筋麻痺はありません。
■フェニレフリン
ネオシネジン(フェニレフリン5%点眼液)はフェニレフリン単味(交感神経薬)なので、ホーナー症候群の診断に使用できます。
交感神経の支配は頭部より一次ニューロンがでて、胸椎T1、胸椎T2、胸椎T3で二次ニューロンになります。そして中耳の手前から三次ニューロンになります。
ホイネル症候群症状は①宿瞳・②第三眼けんの突出・③眼けん裂の狭小化・④眼球陥没がみられます。
一次ニューロンの損傷部位は頭蓋内・頚椎病変で点眼後45分以上
二次ニューロンの損傷部位は腕神経・頚部は20-45分の間に
三次ニューロン 損傷部位は中耳病変・眼球異常は20以内に
改善が診られる場合があり、診断の指標になります。
しかし日本はフェニレフリン5%点眼液しかなく、上記の1.5倍の時間で診ています。
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