小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2014.11.02更新

ノミ・ダニの生態とオダガワ動物病院で使用している犬猫用ノミ・ダニの製剤についてご紹介します。

  これから紹介する薬剤は効能を得ている寄生虫には97-98%の駆除率があり、とても効果的です。
 
 一般に売られている薬剤や以前あったノミ取り首輪はこのような高い治療率は得られていません。

 種差がありますので、使用の際はよく担当獣医師とご相談ください。

方法は2つあり
①皮膚にたらして効能を発揮する薬剤(写真参照)、
②経口薬があります。


 尚ノミ・ダニは人にも感染する可能性がありますので注意してください。

 ノミ・ダニは大きさは大体0.3mm-0.4mmでノミ・ダニから見て人間の大きさはエベレスト山ぐらいに相当します。
 
 温度・湿度・環境により
ノミ・ダニの増殖は左右しますが私の動物病院のある川崎市多摩区登戸では暑くなる時期(5-6月)より動物病院ではよく診られ、冬場(11月以後)になるとあまり診ない寄生虫ですが最近はその傾向に変化が見られます。
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■ノミの生態

 ノミ は通常10-20日間生存でき、雌は1日10-20個の卵を産みます。3-4週間で成 虫になります。また蛹は1年位生存できる場合もあります。
 
 東京付近 のマンションなどでは風通しが悪く、湿気が高く、ノミが増えるには良い条件になっている場合が多いみたいです。
 
 風通しの良い「田舎のおじいちゃん・おば ちゃんの家」が ノミを繁殖させないとこには理想的な環境です。
 
 ノミはジャンプが得意で約1mも跳ねます。これは人間に換算すれば東京タワーの第一展望台まで飛び上がる ことに相当します。人の走り高跳びは電話ボックスをこえる位が世界新記録(
2m45)なのでノミのジャンプ力は驚異です。
 
 跳ねて動物の皮膚に移り寄生生活を始めます。犬ノミは犬に、猫ノミは猫に感染することがノミにとって最も良い環境ですが、猫ノミは犬・うさぎ・フェレット・人など種を超えて感染します。北半球の日本では犬に感染したノミの60-70%位が猫ノミです。
 ノミがいることにより瓜実条虫・猫ひっかき病(人)・ノミアレルギーを媒介します。

 
 ノミの薬剤の発売メーカーの上記のようなパンフレットを本院では待合室に貼っています。
 確かに研究会では気温が13度を超えたらノミは注意と教わりましたが、本院の地域(川崎市多摩区登戸)では秋10月から3月は殆どノミは診ないので、おおげさな通知と考えてました。
 
 イメージ写真です。
 ところが最近マンション
で飼育される犬猫に秋-冬になっても少数ですがノミが診られます。
前記したように
マンションでは風通しが悪く、湿気が高く、ノミに好都合なのかもしれません。
 ケースによりますが年間の駆除が必要な場合も生じると考えています。

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■マダニの生態

 マダニは吸血期間は生涯約20日といはれています。他の期間は脱皮・産卵をして、自然環境下で生活しています。

 マダニは第一脚末節背面にCO2や温度に対するハラー氏器官をもち、通常マダニは葉の裏で生活してますが、
通常マダニは葉の裏で生活してますが、近くを透る犬猫の呼吸などで排泄されたCO2を感知 して、第一脚を振動させて犬猫に飛び移り寄生生活をスタートさせます。

 日頃の診療でマダニは猫は犬ほど多くはいないように感じます。しかし猫を外に出して飼 育している場合は注意が必要です。
 本院近郊の方は近くの枡形山・生田緑地・多摩川沿いを散歩する場合はマダニまで予防可の薬剤を選ばれることをお勧めします。

 以上、ノミ・マダニがいると獣医学のみでなく人畜共通感染症の観点から、医学的にも大切な位置付けになります。

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作者: オダガワ動物病院

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