小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2012.10.14更新

■猫の耳ダニ症
左 
 猫の外耳に大きさ0.5mm位のミミダニが寄生して起こる疾患です。
 ミミダニは耳道の表皮に寄生して、耳垢・耳分泌液を餌にして生活しているとされています。
 最近はペットショップが衛生的になったので診ることが珍しい病気です。
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●症状・生活史
 耳ダニ感染時の耳垢
 外耳道に黒褐色の悪臭のある耳垢多くでます。
猫は痒みのためにしきりに耳をかいたり、頭をふったりします。
また外耳に傷をおって来院するケースもあります。
 耳を異常に痒がるときは早く動物病院へいってください。
 
 耳ダニは、外耳に卵を産み付けて増えていきます。
卵がふ化すると、幼ダニ、若ダニの時期をへて、3週間ほどで、成ダニとなります。
 
 耳ダニが寄生している猫と接触することで感染が成立します。
 
 人の耳には感染しませんが、人の皮膚には感染する可能性を示唆する意見もあります。
 人の皮膚では長期は生存は不可能なので、ミミダニが寄生している猫と接触したら、よく洗うことで、感染予防は可能と考えられています。

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●診断
 耳垢の顕微鏡所見(ミミダニが二匹います。)
 外耳道の耳垢を顕微鏡でみて診断します。大きさ0.5mm位なのでご家庭でも虫眼鏡で外耳を観察すると、歩きまわっているミミダニを診ることも可能です。
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●治療 
 レボリューション(耳ダニ・ノミ・猫回虫に認可があります。) 
 以前は抗ダニ剤を点耳してましたが、現在はレボリューションを皮膚に垂らせば、血行を介して、耳にも薬剤が分布し耳ダニに効果を示します。そのため薬剤を点耳する必要はなくなりました。だいたい3-4日でよくなります。
 
 なお環境にダニの卵が落ちていると考えられるので、使用しているハウス・トイレは熱湯消毒をしてもらっています。
 
 耳ダニは約3週間の生活史を営みます。再発予防のため、レボリューションを月1回で3ヶ月は使用して頂くように指導しています。

 レボリューションの説明書
                  
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作者: オダガワ動物病院

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