オダガワ動物病院で使用している犬フィラリア予防剤
2011.05.06更新
オダガワ動物病院で使用している犬フィラリア予防剤について
日本では現在フィラリア予防剤は剤型を含めてかぞえると20種類ぐらいあります。
引っ越し・転院などで、動物病院が変わると同じ薬剤はなかなか処方できないのが現実ですが、フィラリア予防剤の承諾を得ている薬剤なら、変更になっても心配はいりません。
予防は月１回の投薬で可能です。本院では下記のフィラリアカレンダーに基づき、川崎市多摩区付近地域では、5月-11月の投与を推奨しています。
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オダガワ動物病院で使用している犬フィラリア予防剤
■イベルメック
成分名・イベルメクチンとパモ酸ピランテルの合剤
①フィラリア予防だけでなく②犬回虫、③犬鉤虫の駆除も可能です。チュアブル製剤と言って犬がビーフジァーキーを食べる感覚で製造されました。大変美味しい薬剤で、本院の調査では98％の犬が食べてくれます。欠点は味が美味しいためオーナーの眼を盗んで、１年分（７錠）を一度に食べてしまうことがあります。必ず犬の目の届かないところに保管してください。またチュアブル製剤はアレルギーのある犬への投与は注意が必要です。よく担当獣医師とお話下さい。
●備考 １年分（７錠）を一度に食べても副作用は少ないとされていますがコリー・シェルティーなど注意犬種はいます。
イベルメックの効能
①フィラリア予防 ②回虫駆虫 ③鉤虫駆虫
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■パナメクチン
成分名・イベルメクチン
フィラリア予防のみの薬剤です。錠剤で最も安価です。
パナメクチンの効能
①フィラリア予防のみ
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■システック
成分名・ミルベマイシンとルフェヌロンの合剤
①フィラリア予防だけでなく、②犬回虫、③犬鉤虫の駆除も可能です。また④ノミの予防も可能ですがノミの成虫に即効性はありません。ノミの卵の孵化、幼虫から蛹への変態を阻害します。ダニには効果ありません。効能外使用になりますがミルベマイシンをフィラリア予防の２倍量投与すると鞭虫の駆除にもなります。フィラリア予防と鞭虫駆除量が一番近い薬剤です。
システックの効能 
①フィラリア予防 ②回虫駆虫 ③鉤虫駆虫 ④ノミ（即効性なし）
実際あったケース
庭で飼育している犬が鞭虫症になりました。犬は主に庭に主にいるので、鞭虫の卵が蔓延しており、鞭虫の駆虫を絶えずしないと、下痢になる症例でした。
そこでミルベマイシンを２倍量投与して、フィラリア予防と犬鞭虫予防を兼ねておこないました。個々に薬剤を使用するより、副作用もすくなくリーズナブルです。
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■レボリューション 成分名・セラメクチン
特色は経口薬でなく薬剤を皮膚にたらして効能を発揮します。（写真参照）
この薬剤は①フィラリア予防だけでなく②ノミ・③シラミ・④耳ダニ・⑤回虫（主に猫）にも即効的に作用します。マダニには効果はありません。効能外ですがうさぎ・フェレットなどにも安全に使用できます。
①フィラリア予防 ②ノミ駆除 ③シラミ駆除 ④耳ダニ駆除
⑤回虫駆虫
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