小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2018.03.03更新

オダガワ
■ chick総排泄腔脱のセキセイインコ


 卵を産んだら赤い物がでてきたとの稟告で、川崎市宮前区よりセキセイインコの雌が来院しました。朝の7時にはこのような状態だったみたです。
 あ

現在は午後4時半ですが、午前中より鳥類を診てくれる動物病院がなかなかみつからず、この時間になって本院を訪れました。診断は総排泄腔脱です。
 このような症例は多く経験してます。すぐ戻せて、鳥が縫合した糸を気にしなければ治りますが、すこし時間がかかっていると死亡する場合もあります。
あ横からみるとこのような様子です。

あ修復しバイクリルで1糸縫合しました。

 その後、3日間入院しました。保育箱を30度に保ち、経過観察しました。オーナーの意向もあり3日間で暫定退院しました。入院中は検便でメガバクが検出され、ファンガードの投与もいたしました。

縫合して1週間は抜糸をしないで、観察する旨をつかえました

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●縫合後、1週間の来院
抜糸終了

総排泄腔脱はなおりました。しかしまだ元気度はオーナーのお話では70%位の回復だそうです。

あ

この症例はなんとかなりなしたが、一番予後がよくないのは、縫合した糸を、すぐに自分で抜糸する鳥は、よく死亡します。


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小鳥診療に慣れた動物病院で検便をお勧めします。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.03.01更新

オダガワ

chick文鳥の巨大卵の詰まり

桜文鳥 1才半 雌 いつも奥さんの服の中でいることが多い文鳥です。
本日、卵を4つ生んでから、急に元気なくなり、巨大便もする主訴で神奈川県川崎市高津区から来院しました。
z 腹部・文鳥の腹部は普通は大人の人差し指の爪1本です。この症例は第一関節まではいります。また触診で卵殻があることを確認します。
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 あ
 
 
あ   レントゲンを撮り巨大卵を確認しました。
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あ用手法で割って摘出した卵

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●コメント
 いつも奥さんの服の中でいることが多いので年中の持続発情をおこしていて、このような巨大卵による卵詰まりをおこしたと推察されます。レントゲンでも持続発情したときにみられる、肝臓の腫大、過骨症が1才半でみられました。今後飼育状況を改善しないと、短命におわることが多いケースです。巨大便は卵が腸管を圧迫したためにおきた現象です。


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.03.01更新

オダガワchick卵詰まりの文鳥



 ここ2-3日前より、腹部は腫れてきたことを主訴に、推定5-6才の雌の文鳥が多摩区中野島から来院しました。餌はよく食べているそうです。以前卵を沢山産んだあと健康を害して診た事があります。
 写真のように腹部に指1本以上はいり、卵殻が触れたことより卵詰と診断しました。
卵の大きさの確認・数の確認するためレントゲンを行いました。


 
レントゲンではおおきな卵がひとつでした。

そこで用手法で摘出しました。いつもこのように簡単に卵は摘出できれば良いですが、状態が悪いと生死をわける疾患です。


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投稿者: オダガワ動物病院

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