小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2021.12.10更新

あ chickセキセイインコ、卵管脱出の卵詰まり、12時間経過、死亡例


 

あ
(写真1)朝、動物病院を開けたら、12時間前より卵がお尻についていることで3歳のセキセイインコが来院しました。


 

あ
(写真2)卵殻の部分を割りました。卵の成分は外に出ましたが内側の卵殻が卵管に癒着しています。
なかなか剝がれません。


 

あ
(写真3)ヒトの眼科手術用のピンセットで癒着していた卵殻を剝がしました。


 

あ
(写真4)最後、卵管を総排泄腔に押し込みました。


 

あ
(写真5)割ってなんとか摘出した卵


 オーナーから卵がお尻についていると連絡があると、卵管に卵が癒着している場合が殆どです。
卵が卵管に癒着している時間が長いと、摘出しても食欲が回復しないで死亡することが多くあります。
今回はオーナーが夜気づいたので12時間たっての来院がやっとでした。
残念ながら翌日死亡してしまいました。


 pencil1考察

 『卵管脱出の卵詰まり』は何例か経験していますが、当院の結果では 『卵管脱出の卵詰まり』がおきて治療するまでの時間がポイントになります。
午前から出ていて、午後来院したケースでは卵の摘出、卵管をもとに戻すとこはできますが、その後食欲不振を伴い死亡するケースが多くありました。
朝起きたら『卵管脱出の卵詰まり』がおきていて午前11時ごろ来院したケースでは2日目より元気を回復しました。
 『卵管脱出の卵詰まり』がおきたら早く小鳥を診てくれる動物病院に来院することが大切だと感じました。


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投稿者: オダガワ動物病院