小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2021.11.26更新

あ rabbitウサギの眼に白いもの


 

あ
(写真1)7歳のネザーランドドワーフです。
ウサギの眼に白いものがあることで来院しました。(矢印)

あ
(写真2)白い涙の細胞診 好中球多数診られました。
分かりやすく言えば『膿』です。

眼科検査では
STT-1 10mm
フルオル試験 陰性で傷はないが涙管の部分の涙は染まる。
白い涙の細胞診 好中球多数診られる。(写真2)
涙管洗浄を試みましたが、結膜の炎症ひどく涙管は発見されませんでした。


以上の見解から、臼歯による涙管の圧迫による涙管炎(膿)と診断しました。
なぜか4日前に受診した動物病院ではステロイド点眼が処方されてましたので
中止するよう指示しました。
当院では抗生剤とヒアレインの点眼と経口の抗生剤で
経過を診てもらうことにしました。

ウサギの膿はイヌネコと異なりチーズ様になります。
また治りが悪いことが特徴です。


 

あ

別の症例です、このような場合もあります。 




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投稿者: オダガワ動物病院

2021.11.16更新

あ rabbitウサギとチョコレート 


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ウサギが食べたチョコボールと正常の大きさのチョコボール(写真1)

  1歳のウサギがケージ近くにおいといた、チョコボールを半分食べたことで来院しました。(写真1)
ウサギは元気で身体検査でも異常はありませんでした。
イヌではチョコレートに含まれるテオブロミンが中毒を起こすことが有名です。
嘔吐、下痢、興奮、頻脈、痙攣、不整脈などの症状が見られ多くの量を食べると命を落とすこともあります。

 ウサギでも同様のことがおこると考えられています。しかしテオブロミンのウサギでの致死量はわかりませんでした。
参考までにイヌでの致死量を調べると、およそ100〜200mg/kgなどの記載がありますが個体差は激しいとされています。

  この症例のチョコボールのメーカーに問合わせたところ1粒に6mgのテオブロミンが含まれています。約半分食べたので推定3mgのテオブロミンを食べたことになります。
イヌの致死量から推定して少量です。
テオブロミンの中和剤はありません。またウサギは殆ど嘔吐できないので吐かせる薬剤の投与も薦められません。
この症例はメトクロプラミド、活性炭の投与で経過を診ました。その後連絡ないのでよくなったと推定しています。
まずはウサギの行動範囲にこのようなものを置かないことが賢明です。

 私の臨床経験ではウサギにケージ近くのものを食べられたケースを列記するとタオル、新聞紙、壁紙、またオーナーの常備薬のロキソニンを誤食したことがありました。
ウサギは好奇心が旺盛です。十分注意して飼育してください。

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投稿者: オダガワ動物病院

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