小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2011.02.15更新

オダガワ

rabbitセキセイインコの痛風

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 生後1歳のセキセイインコが痛風疑いで来院しました。黄色い結節がたくさんあり、痛みがあるやしく歩行も足を引きずっています。痛風薬の投与で快方になりました。しかし薬剤をやめると再発します。その後遠方に引っ越されたため、5年間近く薬剤を送付した疾患です。

                        

 

 

 

 

 

他院で、痛風と診断され、セカンドオピニオンでの来院です。 

                        

 

 

 

 

 

 

拡大すると、左足の結節が多数みられました。ここ1週間でとにくひどくなったそうです。また全体に毛抜けてきたそうです。

 本院では細胞診で結節より、針状物質が沢山検出されて、痛風と確定診断しました。 また検便でメガバクも少しみられました。

■処置
 セキセイインコの幼弱鳥の痛風は人の痛風薬が効果を示す場合があります。
本日より投与を開始しました。
 毛抜けにはネクトンs・バイオの投与をおこないました。またPBFDの検査もすすめましたが、この点は了解は得られませんでした。
 メガバクには抗真菌剤の投与をして、通院してもらうことにしました。

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●参考資料・人と痛風
 
人も小鳥も血液中の尿酸値(UA)を計る場合もあります。尿酸値が7.0mg/dl以上だと、関節などに沈する場合もあります。人では尿酸値が高くても、痛みを訴えない場合もあります。しかし痛風部位を打撲すると、打撲部位に好中球が遊走されて、炎症がおきると激しい痛みはおきます。そのため普段から尿酸値は薬物でさげることが重要です。一説によれば人の痛風の痛みは洗濯ばさみは夾んだ時の4倍もあるそうです。

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作者: オダガワ動物病院