小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2018.06.13更新

おdogシーズーの脂漏性皮膚炎


 4歳雌のシーズーが頸部がカサカサした状態になり、多摩区東生田より来院しました。

 脂漏性皮膚炎は中年の4-5才位から頚部・腋窩に脂漏を伴う主にふけの多い皮膚炎です。
 原因は家族性、感染、炎症、栄養障害や内分泌疾患に引き続き起こるとされているますが、なかなか原因の特定は難しい疾患です。
①ふけの多いベタベタ型の油性と、
②カサカサ型の乾燥した皮膚になる
二つのパターンがあります。
 油性脂漏症の好発犬種はコッカー・スパニエル、シーズー、 ビーグルなどで、また乾性脂漏はドーベルマン、ジャーマンシェパード、アイリッシュセッターなどが中年の4-5才位から頚部・腋窩を中心に診られる皮膚病です。熱くなる夏場に多いように感じます。

a頚部の皮疹

a上記の皮疹の皮膚押捺検査、⇒の菌がマラセチア

■治療

この犬は抗脂漏シャンプーで維持しています。抗脂漏シャンプーの使用でよくならない場合は、抗真菌剤を追加して治療をおこないます。 


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.06.11更新

おdog犬のアトピー治療薬、アポキル錠が販売されました。


  犬のアトピー性皮膚炎の治療薬、アポキル錠が2016年7月に販売されました。成分名はオクラチニブで、犬の痒みに対し、即効性があり、副作用が少なく安全性を兼ねそなえた今注目の薬剤です。(注意・この薬剤は猫には効果はありません。)

 犬のアトピー性皮膚炎の治療は、これまで経口ステロイド剤のプレドニゾロン等が主剤で使用されてきました。しかし副作用のある薬剤なので、長期の使用法には注意が必要です。

 そのためここ数年は維持には、副作用が経口ステロイド剤より少ない、経口シクロスポリン剤、外用ステロイド剤 、注射用犬インターフェロン製剤などがよく使用され、それなりの効果はある治療法として紹介されています。

 しかし経口シクロスポリン剤はソフトカピセルなため犬は飲ましずらく、最初は経口後嘔吐が多く、効果発現に時間がかかり、免疫抑制薬剤である点、外用ステロイド剤は局所の適用のみで広い皮膚病変には限界のある点、また注射用犬インターフェロン製剤は1-2週間に1回は動物病院に通わなければならならず、経口シクロスポリンと同様、効果発現に時間がかかなど問題点もありました。
 経口シクロスポリン剤と注射用犬インターフェロン製剤は高価剤である点も問題点でした。

 1 アポキル錠®

 今回発売されたアポキル錠は、犬の痒みに対し、短時間で示される即効性と、副作用が少ない安全性を兼ねそなえた薬剤です。本院では価格もシクロスポリンと注射用犬インターフェロン製剤と比べて安く処方できます。

 作用機序は、アレルギーに関わる各種サイトカインのシグナルを伝達するヤヌスキナーゼ(JAK)経路を選択的に阻害し、免疫系への影響は最小限に、痒みと炎症の早期緩和をもたらします。この経路はヒトのアトピー性皮膚炎で注目されていましたが、動物では犬用としてヒトに先駆けて販売されました。

 皮膚の痒みは炎症などで、サイトカインなどの痒みの誘発物質が放出されることでおこります。そのため、この薬剤はアトピー以外の痒みも止めてくれる期待もありますが、感染性(細菌、真菌、寄生虫)の皮膚炎では、この薬剤を使用するより、それらの駆除が大切です。

 使用法は、最初の2週間は1日2回で、以後1日1回で投与が必要です。また新しい薬なので、海外の使用例を含めて、これまで使用期間が2年間しかないため、2年以上の長期使用の場合は今後の検討が必要です。

 本院での使用例はまだおおくはありませんが、痒みはステロイド剤使用と同じ位の期間で止まり、とくに目立った副作用は経験していません。

 なおこの薬剤は動物用医薬品で、処方には必ず獣医師の診察が必要です。本院で処方希望の方は、診療時間内に犬ちゅんをつれてご来院ください。

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使用例

あ

 今年から、引っ越しのため本院で診療した7才の雌の犬ちゅんです。毎夏(6月ー9月頃)になると腹部が赤くなり前院でアトピー性皮膚炎と診断された症例です。昨年までこの時期のみステロイド剤を処方されていました。ニキビダニ症、マラセチアを除外診断して、今年からは上記の理由で、アポキル®を処方しました。

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.06.02更新

べ
犬鞭虫症とは Trichuris vulpis 


dog犬鞭虫、虫卵
 大きさ70-80×37-40μmのグラタン皿様です。

あ
dog犬鞭虫、成虫
雄40-50mm 雌50-70mmの長さになります。
(目黒寄生虫博物館より)

●感染
 感染様式は後天的感染のみです。虫卵の経口感染でおき、腸管で成虫になり虫卵を排泄します。気管型移行、体内型移行はなく、腸管のみで生活環を過ごします。 (胎盤感染、経乳感染、待機宿主からの感染もありません。)
 当院のある川崎市多摩区では、鞭虫感染は7ヶ月以上の犬でときどき診られる位です。
 
●症状
 軽度では無症状ですが、重症では頻回の下痢、血便を呈し、ひどい場合は死亡します。

●疫学
 郊外の自然豊かな場所で発生は多いですが、
注意点として犬鞭虫は少数寄生で下痢が長く続くと虫卵の検出が厄介な場合もあります。
 
都市近郊の動物病院は「犬鞭虫はいない」ことを前提に考える傾向が強く、慢性下痢が治らず二次診療施設を訪れた際、意外に検出されるのがこの犬鞭虫です。そのため犬の慢性下痢には検便は数多く行う必要があります。15回検便を行って始めて検出されたケースも研究会で報告されてました。鞭虫駆虫剤を試験的に投与することも大切かもしれません。
 なお同様に検便で発見が難しい寄生虫例は猫ではright arrowトリコモナTrichomonas fetusで、ヒトでは横川吸虫、right arrow糞線虫が報告されています。

 

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犬鞭虫卵
 
 犬鞭虫卵の厄介な点は、外界に強く比較的高温下で発育します。しかし4度以下では発育はしません。
土壌では5年間は感染能力がある報告もあります。
 家の庭、犬が集まる近所の公園が汚染源になり、1回の駆虫では完全に除去はできないことが多いです。そのため犬鞭虫のプリパテントピリオドの2-3ヶ月を考慮したり、フィラリア予防薬ミルベマイシン(下記参照)を増量して、エンドレスで駆虫薬を投与する必要があることも経験しています。
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犬鞭虫卵、理論上の検出率 
 犬鞭虫卵に感染すると1年間は虫卵の排泄がみられ、10kg雌犬の1日推定便量130g中に犬鞭虫卵は975-1950個の卵を産みます。
 糞1gあたり犬鞭虫卵は7-15個に相当し、直接法で検便を診るとプレバラート1枚当たり便量は2-3mgになり、犬鞭虫卵で0.01個-0.05個の見える計算になる。そのため直接法で検便をしても検出率は高くありません。
浮遊法・遠心法の中で最も検出率の高い硫酸亜鉛遠心法は便0.5gの回収率を50%として計算するとプレバラート1枚当たり犬鞭虫卵は1.8-3.8個の見える計算になります。
以上の理論上では犬鞭虫は単回の検便では検出ができない場合もあり、診断には複数回の検便と硫酸亜鉛遠心法を併用することがベストです。----------------------------------------------------------------------

犬鞭虫駆虫薬について

 
ドロンタールプラス錠®(バイエル薬品株式会社)

 ドロンタールプラス錠®は犬用の裸錠で本品1錠中にプラジクアンテル、パモ酸ピランテル、フェバンテル(フェンベンダゾールのプロドラック)を含有します。2週齢以上の500g以上の子犬で認可がありright arrowフィラリア陽性犬でも使用可能です。
 パモ酸ピランテルが犬回虫、犬鉤虫を、パモ酸ピランテルとフェバンテルの相乗作用で犬鞭虫を、プラジクアンテルが瓜実条虫を駆除します。

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フェンベンダゾールFenbendazole

 本院では犬鞭虫の駆虫によく使用する薬剤でright arrowフィラリア陽性犬でも使用可能です。
1日1回で3日間投与が必要です。
 写真の左側が日本製です。大動物用のメイポール10®(meiji seikaファルマ株式会社)、右側はアメリカ製のPanacurc®です。日本製は投与量が多くなり使用が大変です。

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ミルベマイシン®(第一三共製薬) 

 この薬剤の使用はフィラリア陰性が条件ですright arrowフィラリア予防薬の中でフィラリア予防量と鞭虫駆虫量の差が少ない薬剤です。家庭の庭や散歩コーズが犬鞭虫卵に汚染されている場合は月1回投与のミルベマイシンを増量してright arrowフィラリア予防と鞭虫駆除が同時にできます。鞭虫駆除量は犬ちゃんへは過剰な量ではありません。

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トリサーブ®  

 鞭虫の注射用駆虫薬、トリザーブ®(成分名メチリジン)は製造中止です。今はありません。

 
dire他の寄生虫疾患など
 

 

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2018.06.01更新

あ

meal食物アレルギーを疑う臨床症状 


 ●食物アレルギーを疑う臨床症状
  食物アレルギーは食事をたべることで、抗原が腸から吸収されて全身に症状をだします。
 食事が関係するアレルギーは
 Ⅰ型アレルギー・食物過敏症 と Ⅳ型アレルギー・食物不耐性
 があります。

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●Ⅰ型アレルギー・食物過敏症
 蛋白質はアミノ酸を30個以上もったものと定義されています。
蛋白質は分子量が8000~15000ダルトンになると、架橋を形成して抗原として認識され、アレルギーをおこします。
 この現象は食事アレルギー・食物過敏症と定義され、人では卵・ソバが有名で、食べると発疹がすぐにおきます。しかし犬では少ないとされています。
 
 動物病院でⅠ型アレルギー用の食事を購入される場合は、
分子量が12000ダルトン位にまで分解され抗原性をなくすよう作られた、低分子プロテイン(ロイヤルカナン)・Z/D(ヒルズ)や,またこれまで全く食べたことのない新奇蛋白食(ロイヤルカナン・ヒルズ・その他会社いろいろあり・自家製も含めて)が対象です。

あ
動物病院で市販されている新奇蛋白食

あラム肉とライスはこれまで食した経験のない犬では自家製新奇蛋白食として食事アレルギーの診断に役立ちます。当院ではラム肉とライスとたべると、皮膚が丈夫になると勘違いしているオーナーを多く診ますが、
食事アレルギーの診断に役立つのみで、皮膚は丈夫になりません。またこの食事は栄養バランスがわるく1ケ月位が限界です。

----------------------------------------------------------------------

●Ⅳ型アレルギー・食物不耐性
  しかし上記の食事をいろいろ変えてもよくならない症例が診られました。
 成犬は蛋白質をアミノ酸まで分解されて消化・吸収をします。
 しかし子犬や成犬でも消化の悪い個体は、アミノ酸の分子量まで分解できないため、リンパ球が作用して、嘔吐、下痢、皮膚疾患が現れる個体がいます。1000から1500ダルトンの分子が異物として認識され、リンパ球の攻撃を受けます。これがⅣ型アレルギー・食物不耐性です。
 
  Ⅳ型アレルギーを回避するには、食物を超低分子(1000ダルトン以下が理想)にしなければなりません。
 動物病院で食事を購入される場合はアミノペプチド(ロイヤルカナン)、アミノプロテクト(ノバルティス)が対象です。瞬時ではなく、時間をかけておきる現象です。
 尚みなさんが経験あるツベルクリン反応はこのⅣ型の応用です。----------------------------------------------------------------------

●皮膚病の好発部位
 ブタクサやハウスダストのアレルギーは
一般的に腹部、顔にできることが特徴ですが、

 食事アレルギーは 糞便回数が日に3回以上あって便の回数が多い犬、犬の顔面、肛門周囲、背中に多く病変がみられます。

 糞便回数が日に3回以上あって便の回数が多い犬は注意が必要です。
  

犬の顔面、肛門周囲、背中に多く病変がみられます。

とくにⅣ型はリンパ球は感作しやすい部位が背中多いためで、通常のハウスダスト、スギなどのアレルギーと異なる部位に病変が生じ易いです。 

また別の症例2例ですがⅣ型アレルギーの症例には便をグラム染色すると、クロストリジウムの芽胞 ・菌が疑われる所見があります。これら症例には抗生剤の投与も併用します。


 
クロストリジウム芽胞の疑い
 クロストリジウム菌の疑い
----------------------------------------------------------------------

 ●このⅠ型・Ⅳ型を区別するには検査があります。
 しかし検査費が高くなる欠点が生じます。また絶対の鑑別は不可能です。
犬ちゃんがいかにしたら楽にすごせるかよく考えて、担当獣医師とご相談ください。。


●そこで、現実的には

 上記の症状がみられるようならアミノペプチにドに食事に変えて、最低1ヶ月はみてあげることをお勧めします。よくなったケースも結構みられています。
 

他社からも上記のようなアミノ酸フードも販売されています。(ドクターズケアー犬用アミノプロテクトケア)


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2018.06.01更新

あ

dog犬の甲状腺機能低下症



 犬の甲状腺低下は自己免疫疾患で、そのため年齢は4-6才ぐらいから発症がおきるとされています。自己免疫疾患なので高齢になっての発生は稀です。
甲状腺機能低下は冬また朝に多い病気です。
 発生は大型犬が多いとされてますが、日本では中-小型犬の発生もあります。
 猫は自己免疫疾患は殆どないので、甲状腺低下の報告はありません。


●症状

 甲状腺ホルモンは熱産生・脂質分解作用・糖代謝に関与・発生成長・血液に関与しており、いかなる細胞も産生が抑えられます。

  
被毛粗銅、カール状のつやのない毛
 そのため、疲れやすい、元気がない、被毛粗銅、カール状のつやのない毛、食事管理をしても体重が減少しずらい。外耳炎がなおりにくい。鼻、尾が脱毛・色素沈着といった症状がでます。

 また甲状腺機能低下の皮膚は粘液水腫(簡単に言えば浮腫)がおきることがあります。普通の浮腫は皮膚を手で押すと窪みますが、粘液水腫は窪みません。
 甲状腺機能低下の皮膚は皮膚が堅くなるコラーゲンに変化して、このような変化がおきるとされています。

●診断
 

奇形赤血球 
 血液検査では貧血、ストレスパターン、血小板の減少が見られます。生化学検査ではコレステロールの上昇や血液スメアで奇形赤血球がみられることもあります。

 この症例は被毛粗銅・カール状のつやのない毛に加え、コレステロールが高く、T-cho450mg/dl以上ありました。

 これらの症状が診られたので、甲状腺低下症を疑い甲状腺のホルモンの測定(T4値)し診断しました。

 心臓、肝臓、腎臓、副腎機能低下症など併発症がある場合、疾患のために甲状腺ホルモン(T4値)が著しく低下していることが多く鑑別が大変です。  

 このような場合は甲状腺の検査はT4のみでなく、T4、FT4、TSH、3項目を測定した法が感度もよく、一次性・二次性の鑑別もつきます。しかし経費がかかることが欠点です。

 本症例はT4のみの測定で0.6μg/dl(参考値0.5-3.5μg/dl)でしたので、甲状腺ホルモン剤を処方した症例です。

一般に甲状腺ホルモンは熱産生・脂質分解作用・糖代謝に関与・発生成長に関与にています。甲状腺腫大の作用部位は核の中の蛋白合成、エネルギーの代謝の活性です。甲状腺ホルモンの投与で、食欲・眼の輝きなど投与によりエネルギーの代謝の活性は1週間以内で変化が診られます。しかし皮膚科的異常・1-3ヶ月以内、神経的異常・1-3ヶ月以内の時間がかかります。それ以上かかるようなら他の原因をさがす必要があります。

  

犬専用の甲状腺ホルモン剤

 
注意
 甲状腺ホルモンは人では半減期1日ですが、犬は半日で90%を排泄してしまいます。
 そのため人に比べて多量の甲状腺薬が必要になりますのでよく担当獣医師とお話ください。


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2018.06.01更新

お
犬のノミアレルギーの症例


①犬のノミアレルギー疑いの皮疹

 ノミアレルギーは①写真のように尻尾の付け根を中心とした激しい痒みで来院します。時期は9月ー11月が多いです。

 下の写真②のノミ感染は7-9月に最も多く診られ、ノミアレルギーとノミ感染の病態は異なります。

 有名なヒトのスギ花粉アレルギーでは、花粉は1-2月に飛びますが、アレルギー症状がでるのは3-4月が多いです。アレルギー疾患はアレルゲンが多い時期と、症状の発現には1-2ヶ月のタイムラグがあります。写真①のノミアレルギーは上記したタイムラグの関係で、ノミ感染は7-9月におきますが、症状は9-11月に診られることが多いです。またノミアレルギーはノミが1匹でもいればおきる可能性があり、来院時はノミは発見されないことが殆どです。 
---------------------------------------------------------------------

■ノミ感染とは

  
②犬のノミ感染                  ③ノミ成虫

 犬のノミ感染はright arrowのある川崎市多摩区では通常7-9月頃おきることが多いです。
写真②の『黒い点』をセロハンテープで採取して顕微鏡で診ると、写真③のノミ成虫が診られます。ノミの駆除剤のみで治療可能です。
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■ノミアレルギーの治療
 ノミアレルギーの治療はノミの駆除剤を皮膚に滴下して、ステロイド剤を投与すると痒みは落ち着きます。
しかしやめるとまた痒みを訴える場合が多く、完治までは2-3ヶ月間の痒み止めの薬剤を使用することが多いです。

 この症例の犬ちゃんは9月に来院したこと、7月頃多摩川付近を散歩して他の犬との接触が多かった点、またノミアレルギー独特の皮疹を示していた関係で臨床診断としてノミアレルギーと診断しました。12月ごろまでステロイドを減量して様子をみていました。
 また以前、夏休みに避暑地で犬が多く集まる会合に参加する方に同様の疾患が診られたこともありました。

 


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2018.05.31更新

あ
 動物の皮膚糸状菌の治療
ご注意
他の動物病院の処方薬剤、インターネットに記載されている薬剤、
の電話説明はお断りしています。
当院での薬剤希望の方はペットをつれて診療時間内に来院ください。

 
  皮膚糸状菌は病変部が小さいと自然治癒する場合もあります。
薬剤を使用する場合は抗真菌薬の経口投与が中心です。
ヒトにも感染しますので注意は必要です。
---------------------------------------------------------------------
cameraイトラコナゾール錠剤

 写真のアゾール系真菌剤のイトラコナゾールの経口投与を行っています。2-3週間位投与で70%位は外見上はよくなります。その時点で培養が陰性なら治療終了でよいと考えています。培養すると陽性になる場合は、4週間の期間の薬剤投与で約90%はよくなります。(学術誌による)またこの薬剤(錠剤・粉末に限る)は食事と共に飲むことが推奨されています。

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cameraケトコナゾール錠剤

 同じアゾール系真菌剤でも写真のケトコナゾールの経口薬は日本にありません。特に猫では抗真菌効果は高くなく、食欲不振になる場合もあり使用は薦められません。代謝酵素P450の抑制するので、肝臓障害や副腎のホルモン産生が減少するため、海外では生産が宿小傾向になっています。胃内が酸性のとき、吸収が良い薬剤で、ヒトの投薬例では食事、コカコーラと共に薬剤を飲むことが推奨されています。動物でも食事と共に飲むことが推奨されています。
 上記の副作用を逆手にとって、猫のクッシング症候群などには使用しているケースはあります。


ケトコナゾールクルーム
ケトコナゾールローション

  camera写真のケトコナゾールはクリームとローションの形態は日本にもあります。副作用の軽減が目的で塗布を希望される方もいますが、塗布後舐めてしまい逆効果になることもあります。
  ローションならバニシング製剤なので、塗布してすぐに乾くからよいと考える方もいますが、この薬剤はヒトの皮膚の角質に感染する皮膚糸状菌を対象に作られました。しかしヒトでも爪・髪の毛に感染する皮膚糸状菌は外用(クリームとローション)では浸透は厳しいので、経口薬が必要です。 動物の皮膚糸状菌は後者の被毛に感染するので、同様にクリーム、ローションの浸透は厳しいと考えています。
 また 『クリーム製剤』と聞くと、やさしいイメージがありますが、軟膏製剤に界面活性剤をいれた製剤で、ヒトでは衣服にべトつかないなど利点もあります。しかし皮膚糸状菌の疾患で皮膚病変が深くまでおよんでいるとクリーム製剤の使用により、界面活性剤の影響を受けて、悪化する場合が報告されています。
 また実際動物を診ても、どこまでの被毛が、皮膚糸状菌が感染しているか、境界は肉眼では不可能で、どの部位まで塗布すればよいか考えさせられます。
 以上が皮膚糸状菌の動物症例に塗布剤を使用しないほうがよい理由です。

 

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 以上の理由で、上記のイトラコナゾールの経口薬の使用がベストです。当院では経験はありませんが、イトラコナゾールの4週間投与でも治らない疾患は、 基礎疾患を探す必要もあります。また長毛種は経口薬を使用しても、毛幹部には薬剤は浸透しますが、毛の先までは浸透しませんので、再発防止のために毛を刈っての投与がベストです。また犬猫では可能なら、抗真菌性シャンプーの併用も考慮してみます。症状・培養結果をみながら投与期間は決めています。イトラコナゾールの投与期間が長くなる場合は、その特性を考慮してパルス療法への変更が良いと考えています。


right arrow皮膚クルーム製剤使用で悪化したウサギの皮膚

 


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2018.05.29更新

あ tiger仔猫の皮膚糸状菌による皮膚病(落屑状皮疹)



 
症例は3ヶ月の雌の日本猫です。
尻尾の先が「白い物が出てきて」で皮膚病になったので来院しました。

 


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【break time】

 
flower2

 

 


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2018.05.20更新

 あtiger猫の好酸球性肉芽腫群


下腹部を異常によくなめるという猫が来院しました。川崎市多摩区登戸の地元の猫です。
 6才で去勢済みです。6.5kgとおおきな猫です。

 腹部は、毛がちじれており、限界明瞭な裂毛でした。
顕微鏡での毛検査では、毛はちじれているのみで異常な毛はありませんでした。
 皮膚検査で真菌・ニキビダニが陰性でした。内分泌性は、限界明瞭な皮疹より否定しました。
また耳は蚊のアレルギーを示唆する病変があったので、ステロイドを処方しました。
 猫の下腹部対称性脱毛は、アレルギー(食物・ノミ・アトピー)やまれに、ニキビダニ症、精神的名原因による舐める行動、また肛門嚢内容物停滞、膀胱炎などがあります。
 今後ステロイドの反応をみて、治療を進めてゆく予定です。

 

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【break time】
あ

 flower2石尾根(5月)

 

 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.03更新

あtiger猫の蚊アレルギー


 4才の雌 屋外飼育の猫が来院しました。


毎年春になると、鼻・耳に紅斑を伴う皮膚病があります。



鼻の拡大

左右耳の拡大
 

 これらの症状は、蚊によるアレルギーであることが証明されています。
ネコに多いです。イヌでもまれにおきます。犬は鼻のみに皮膚病変がでることが多いです。
 
 痒みがなければそのまま、夏が終われば治ります。痒みがひどければ、なるべく作用時間の短いステロイド経口剤を蚊がいなくなるまで併用しています。あまり掻くと二次感染の可能性もありますので注意が必要です。
 経口投与ができない猫に限り、長期作用型のステロイドを使用しますが、副作用を気おつけなければなりません。

 


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