ハムスターのアレルギー疾患の症状
2才のジァガリアンハムスターの♂が来院しました。
2才のジァガリアンハムスターの♂が来院しました。
腹部の毛が抜けて、背中を除き、激しい痒みが認められ、脱毛と紅班があります。
四肢には激しい炎症があります。
顔面も掻痒ある。
ハムスターのアレルギーの治療は人・犬・猫と同様におこないます。
①薬物により、痒みを捕ること、②原因のアレルゲンの特定だが。
しかし
①薬物
ハムスターの場合は、アレルゲンが原因が特定できなくても、生活レベルの向上は必要で、薬物療法は必要になります。
薬物にはハムスターにおいてもステロイド・抗ヒスタミン・抗アレルギー剤などが使用されています。著者の経験ではステロイドを使用しないとなかなか痒みが止まらないのが実情です。ご存じのようにステロイドは副作用の問題もあり、いつまでも使用できる薬剤ではない。またハムスターはステロイドに感受性が強く、慎重投与が要求されます。ハムスターはステロイドの副作用症状の多飲・多尿・表皮真皮の萎縮はみずらく、長期の投与でハムスターの状態を悪化させる可能性もあります。
しかし、著者もアレルギー体質ですが、皮膚の痒み・クシャミは日常生活してても大変です。下記に説明する原因療法ではかゆみをなくすことはまずなく、薬物療法の補助と位置付けたほうが懸命である。
ハムスターのアレルギー治療にはかゆみの除去をとるのか、副作用を気おつけるか、慎重な選択が要求されます。
②原因アレルギー物質
なかなか特定できないが、腹部に病変の多いことより、床材がなにかしら影響をあたえていると考えられている。ハムスターの床材は木製チップ・牧草・土・新聞紙などが使用されている。異嗜のあるハムスターには新聞紙などはすすめられません。またこれらの製品の中で、なにが一番よいかも不明で、費用のかからない製品から床をかえているのが現状です。木製チップには最近の製品はアレルギーを起こしにくいよう、熱処理がされている場合が多い。
食事は人のように卵やそばのように特定されている訳ではありません。また犬猫のようにアレルギー食が有るわけではなく、本院では防腐剤がはいっていない点に注目して、ハムスターセレクショクンへの変更を進めているが、アレルギーの完全食には遠い内容です。
このハムスターは2才で仮にアレルギー物質がある程度わかったころには寿命を迎える症例です。わかったことと痒みの減少には時間がかかります。
獣医師の立場がらいえは、残りの人生、ステロイドの投与で生活の質をあげたほうがよいとおこいます。また副作用がでる前に寿命を迎える場合もあります。人ではアレルギーは痒みがひどいと夜もねられず、精神病にもなります。
この症例はオーナーの希望もあり、薬物療法はひとまずしないで、原因アレルギーを追求してみるそうです。
ご注意
この方の選択が良いか、悪いかは別として、本院ではオーナーに獣医師が治療のプラン・薬剤の副作用を示すと動物の状態をあまり考えず、薬剤の副作用のみに目がいきずぎる傾向がはあります。
動物をの状態をよくみて、獣医師・家族と相談して決めてください。薬の主作用でハムスターの生活が楽になることも考慮してください。
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