小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2012.10.07更新

●オダガワ動物病院の犬用・薬用シャンプーの使い分け
薬用シャンプーはすべて同じではありません。皮膚病にあった薬用シャンプーを使用しないと悪化する場合もあります。担当獣医師をとインホームドコンセントをとって治療を進めてください。

なお現在、動物用の薬用シャンプーは多種あり、薬用シャンプーの使い分けは獣医師により意見が異なる場合もあります。

本稿ではオダガワ動物病院で使用した際の私感をのべます。
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●マラセブシャンプー
 
             (写真・シーズーの脂漏性皮膚炎)
マラセブシャンプーは抗菌シュンプーに属します。

動物用シャンプーではクロルヘキシジンの濃度が0.5%と薄いシャンプーは以前からありましたが、犬の膿皮症の主な原因菌のS、pseudintermediusには効果が低いとされていました。

マラセブシャンプーはクロルヘキシジンの濃度が2.0%になり、S、pseudintermediusへの効能も適切な濃度になりました。

また2-3%以上のクロルヘキシジンは抗真菌作用も有する見解もあります。

ミコナゾールも配合されており、写真のよにな脂漏性皮膚炎(マラセチア性皮膚炎)の場合にも有効です。

このマラセブシャンプーは皮膚の状態によりますが週2-3回シャンプー可能です。
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●コラージュフルフルシャンプ
   
              (写真 猫の皮膚糸状菌症)
人のマラセチア用のシャンプーで抗真菌シュンプーに属します。(抗真菌薬のミコナゾール0.75%含有)

マラセチアの原因菌は、人はマラセチア・フルフル、犬はマラセチア・パルチルマティスで別種です。

マラセブシャンプーが日本でも発売されてからはあまり使用することもなくなりなしたが、オダガワ動物病院では主に猫の糸状菌症に使用しています。
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●カニマールワンシャンプー
 
             (写真・シーズーの脂漏性皮膚炎)

(写真・猫の疥癬症)
ふけ・脂漏の量を減少させる角質溶解シャンプーに属します。

今はあまり診療しなくなりましたが、犬猫の疥癬症やまた犬脂漏性皮膚炎(マラセチア性皮膚炎)に使用しています。

カニマールワンは二硫化セリンが主成分で、犬脂漏性皮膚炎時には上記したマラゼブに反応しない場合に良いとこもあります。

角質溶解シャンプーは週1回が適当とされていますが、状態によっては数多くシャンプーする場合もあり、乾燥肌には注意が必要です。
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作者: オダガワ動物病院