小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2014.08.15更新

 

 ウサギの角膜潰瘍
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 この症例は2才のネザーランドドアーフが2日前より、急に涙が多く、目が赤くなったので、川崎市高津区より来院しました。
フルオルテストが陽性を示し、角膜潰瘍と診断したところ)
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 眼科検査
 ウサギの目の角膜に傷が衝いた状態を角膜潰瘍といいます。
ウサギは眼球が突出しているので、外傷性角膜潰瘍が多いです。
眼科検査 シルマーテアーテスト 
 最初にシルマーテアーテストをおこないました。
ヒトでもおこないますので、眼科に通院経験のある方はみた方は多いとおもいます。
動物では1分間測定します。参考までにヒトは5分間です。
 このウサギはシルマーテアーテストの涙量は多く、約15mm/minありました。
(参考値、ウサギ10mm/min、犬猫 17-25mm/min)

眼科検査 フルオルテスト  
 フルオルテストは陽性なため角膜潰瘍と診断をしました。 
(眼の緑の部分が角膜に傷のある証拠す。)

参考資料 フルオルテスト 
 角膜の傷、涙を染める染色です。
フルオルテストは親水性の高い組織を染める検査です。
角膜上皮はタイトな組織なため、正常ならバリアになって染まりません。
角膜実質はコラーゲンを多く含む組織なので親水性です。
そのため角膜上皮に傷があると、角膜上皮がむきだしになって緑に染まります。
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治療
角膜潰瘍の治療点眼液、ヒアレイン® 
 この症例は潰瘍部の細胞診では細菌はなく、その後角膜潰瘍を治すのヒアレイン®(成分名・ヒアルロン酸)を点眼したところ、再来院の3日目にはよくなりました。軽い状態でよかったです。
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作者: オダガワ動物病院