小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2020.07.22更新

あ boarモルモットの外傷性角膜潰瘍が疑われた症例


あ(写真1)

 モルモットは外傷による角膜疾患は多いと考えられています。特徴として角膜の感度が弱いため、角膜潰瘍がおきても、羞明のような症状が診られることが少なく、オーナーが来院するころには重症化しているケースが多いとされています。

 この症例も3日前から急に右目が『白くなったこと』で来院しました。(写真1)
シルマーテアーテストは15mm/分でした。
(モルモットのシルマーテアーテスト正常値5-10mm/分)

あ(写真2)
『白いもの』を顕微鏡で診ると、変性好中球と上皮細胞が診られました。(写真2)

あ(写真3)
生食で目を洗浄したところ、角膜に白い沈着物が診られました。(写真3)

あ(写真4)
フルオル試験をすると陽性になり角膜潰瘍と診断しました。(写真4)

そこで防腐剤なし抗生剤、ヒアルロン酸点眼を2週間行いました。 


 

あ(写真5)
2週間後の来院(写真5)

あ(写真6)
フルオル試験をしましたが陰性(写真6)で角膜潰瘍はよくなっていました。

この症例はよくなりましたが、すべてよくなるわけではありません。
主治医とよく相談して治療をおこなってください。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2020.07.21更新

あ boar背中が痒いモルモット


あ 

以前から背中をかゆがっていた2歳のモルモットです。
皮膚検査では異常はみられませんでしたが、疥癬と仮診断して、殺ダニ剤を投与しました。

あ
ひと月後、まだかゆみは多少ありますが、皮膚は改善しました。

引き続き殺ダニ剤の投与を指示しました。

同居のモルモットがいた場合はすべてのモルモットに殺ダニ剤の投与を薦めています。


殺ダニ剤とは

 ノミ・ダニの駆虫剤を指します。本邦ではモルモット専門のノミ・ダニの駆虫剤なく、イヌ・ネコ用を使用しています。イヌ・ネコ用はモルモットに安全に使用できる薬剤もありますが、死亡してしまう薬剤もあります。使用の際は必ずモルモットを普段から診療している獣医師を受診して指示のもと行ってください。


 

 

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