小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。

2010.11.13更新

オダガワ

 rabbit幼うさぎの診療

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 ウサギは生後8週齢ぐらいの時は、母からのミルクオイルがきれて、下痢・消化器症状をおこしやすくなります。またおきた場合は生死にかかわります。

 診療時は最初ハイパーなうさぎだと診療台にのせるとびおりて、事故になったケースもあるそうです。最初は床にタオルをひいておこないます。 

 うさぎの移動するときは、必ず床にケージをおいて下さい。待合室の椅子におくからがいますが、うさぎがケージ内で暴れると、椅子からおちて、大けがをすることもあります

 この時期大切なのは、フードの選択です。この時期に食べたフードを一生たべる傾向があります。うさぎのフードはラビットフード・牧草・野菜の分布を考えてあげるしかありません。

  ラビットフードは、なるべく繊維質の高く、歯に優しい小さくてソフトなフードを薦めました。ハードを食べさせても歯が丈夫になることはありません。
 アルファルファが主成分なラビットフードは7ヶ月までで、その後チモシー中心が良いとはされていますが、アルファルファのみでもうさぎは育たない訳ではありません。先日来院したうさぎはオーナーがチモシーアレルギーなので、アルファルファを薦めました。また野生のウサギはチモシーのみを食べている訳ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 牧草の給餌も大切です。牧草は歯の咀嚼に関係します。唾液中のアミラーゼはウサギは豊富ですが、盲腸・膵臓では少ないので、澱粉の消化は苦手です。
 パンなどをうさぎにあげている方がいますが、病気をおこしやすくするのみです。
 

 

 

 

 

 

 

 野菜は腸が弱い個体は、軟便になるうさぎもいます。昔からあげている野菜をあげてください。カラフルな野菜や、乾燥野菜は薦められません。







作者: オダガワ動物病院

2010.11.06更新

 オダガワ

 rabbitうさぎの強制給餌

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 うさぎの強制給餌は重要です。嗜好性を考えて餌を選んでください。元気そうに見えても、うさぎは食べてないと1日で脂肪肝になり、3-4日でいつ死亡しても不思議ではありません。どんな病気になっても強制給餌の有無が生死を分けるといっても過言ではありません。
 
うまく強制給餌ができない方は、うさぎの診療可能な動物病院で獣医師にお尋ねされるか、本院にご来院ください。
 暴れるうさぎもいます。下手な方がおこなうと、骨折させたり、脊髄損傷など大変なことになります。十分注意してください。


 

 

 

 

 

 

 ①投与方法
 口径のおおきなものを用意して下さい。本院では写真のような注射器の先をきって使用しています。

 

 

 

 

 

 

 本院では猫袋を応用使用しておこなっています。
家庭ではタオルで包むのが良いでしょう。オーナーはうさぎの後ろにたって、必ず床でおこなってください。
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②投与量
 
本院では餌に関係なく、一キロあたり、5-10ml位を基準におこなっています。
 カロリー量は本により様々で、正式なうさぎの必要カロリーはわかっていません。カロリーを気にする必要はありません。 

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③給餌食の種類
 草食動物専用の流動栄養食 ハービーケアー(うさぎの森)
 うさぎ、チンチラ、モルモット、プレーリードクックに使用可能です。
 病気や手術後の不快感などが原因で、自発的に食事をしない兔の為に利用します。水と混合しやすく、混濁状になり注射器で投与しやすくなります。
 能書によれば、ハービーケアーと水を1:1で混ぜ(それ以上でもよいが)1日に1kgあたり50ccの量を与えます。
 回数は3時間おきが理想だが、困難な場合は1日3回、無理のない量を投与します。ビタミンCも豊富に含まれています。
 そのままでは食べないときは、刺激物のはっていないシロップや野菜ジュース・プレーンヨーグルトを混合しておいしい味付けにして与えてもいいです。チモシーミールが主原料ですので高齢の動物にも最適です。


 

 

 

 

 

 

●ハービーケアー アニス(ノーマル)
 シソ科の植物のアニスがうさぎに食欲を亢進します。嗜好性にあわせて、上記したような野菜ジュース・プレーンヨーグルトと混ぜて使用しています。

 

 

 

 

 

 

●ハービーケアー アップル バナナ
 使用したオーナーの感想では、嗜好性によってはこちらが良い場合が多いそうです。

 

 

 

 

 

 

●ハービーケアー 鼻用 
 粒子が細かく、水に溶けやすい給餌食です。
ハ-ビ-ケア-鼻用①対水③の割合で使用しますが、経鼻用なのでオーナーさんには不向きです。
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●MS ライフケアー(イースター株式会社)
  うさぎ、チンチラ、モルモット、プレーリードクックに使用可能です。
 1日量として投与量は体重の5%と記載されています。
 ビタミンCの量は少なく、モルモット・テグーに使用する場合、添付したほうが良いです。

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●ベジタブルサポート(株式会社 サムズ)
 うさぎ、チンチラ、モルモット、プレーリードクック、小鳥、ハムスターなどに使用可能です。
 水に溶けやすく、口径の短い給餌道具でも投与可能です。そのためハムスター・鳥類にも使用できます。
 栄養補助食品です。カロリーは十分はいってますが、ミネラル・アミノ酸などは十分ではありません。

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 ●ハンドメイド食 その1
 ゆで野菜を裏ごしかミキサーにかけ、ヨーグルト(無糖)を加えで使用しています。また使用は餌を作ってから冷蔵庫保存で24時間以内としています。冷凍庫に凍らせて必要に応じて溶解して使用する方法もあります。(凍結は一般的に2ヶ月以内に使用)
 当院の経験では嗜好性は良好です。 体重1kg当たり、10~20ml、1日2~3回 でおこなっています。


 

 

 

 

 

 

●ハンドメイド食 その2
 普段使用しているラビットフードをすり潰して、茶こしにかけて、強制給餌食として使用しています。
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以上、上記の餌を混合したりして、オ-ナーさんのうさぎにあった餌を使用してください。

作者: オダガワ動物病院