小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2018.06.30更新

おdog自宅で毎日耳消毒をしてひどくなった症例


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近所の美容院で、耳が悪いから、動物病院を受診したほうが良いと指導され来院した症例です。

オーナーに聴くと、耳は日頃から、激しく痒がるそうです。また購入先のペットショプで、毎日、霧吹きで消毒薬をかけて綿棒で耳掃除するよう勧められたそうです。

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 耳の細胞診ではマラセチアが多数診られました。写真は左耳の所見ですが、右耳も同様です。

また耳鏡検査で炎症所見が左右とも診られました。

処置は、霧吹きで消毒薬をかけて綿棒で耳掃除をやめてもらい、抗炎症のローションを点耳してもらいました。

1週間後の受診では、炎症は改善され耳もかかなくなり改善しました。

耳は毎日掃除する必要はありません。動物が痒みを訴えるようなら、動物病院で診療をうけてください。

 

dogright arrow柴犬の外耳炎、オルニア®を薦めた症例

 


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.06.23更新

おdog柴犬の外耳炎、オルニア®を薦めた症例


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 4歳雌の柴犬が左耳を痒がることで来院しました。

2ケ月前は右耳を痒がり来院しています。

この柴は性格がきつく、耳掃除のみでも大変でした。そのためオーナーと時間予約して、本院のスタッフの多い時間に来院してもらいました。以前、麻酔して耳掃除をした症例もいました。

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正常犬耳の模型

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外耳炎の犬耳の模型 外耳炎になるとこのように炎症がひどくなります。

本症例は模型ほど炎症はありませんでしたが、耳垢検査では脂漏が診られました。

耳垢は鼓膜付近で作られ、外耳でベルトコンバアーのように運ばれ耳介にでます。

このシステムの故障が外耳炎です。そしてこのシステムを治すにはステロイドの液体点耳が必要です。

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本院で使用してるステロイド含有液体点耳薬(イヤープロテクターを除く)です。

本症例はフルコート®を点耳しました。また1週間の間、自宅でも犬が寝ている隙に点耳してよくなりました。

あ

 冒頭で説明しましたがこの柴は性格がきつく、耳掃除のみでも大変です。

そこで、次回、また耳を痒がるようなら、上記の犬用オスルニア®の点耳を薦めました。

この薬剤はゲル状の点耳薬で、2週間薬剤が効果を示します。動物病院で点耳すれば2週間、自宅での処置はいりません。

性格のきつい犬用に製薬された薬剤です。

またこの症例はまだ若く、2ケ月の間に両耳の痒みで来院しているので、アトピーが基礎疾患で存在しているかもしれません。皮膚なども痒がらないかよく診ていただくようオーナーに説明しました。


 

【他の耳疾患は】
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投稿者: オダガワ動物病院

2018.06.03更新

あdogアメリカンコッカスパニエルの難治性外耳炎の治療法の考察


 

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 耳漏がみられた10歳雌のアメリカンコッカスパニエルの症例。培養検査よりproteus属が分離されました。薬剤感受性試験より分離菌はペニシリン、セロスポリン、カルバペナムが感受性を示しました。従来の点耳薬、また耳の酵素剤では良化はありませんでした。

 アメリカンコッカスパニエルは難治性外耳炎の多い犬種です。普通の犬は外耳の線維化が主な病変ですが、アメリカンコッカスパニエルは耳垢腺過形成などの変化により慢性経過をとります。

 治療は通常の内科療法では予後が良いとはいえません。外科による鼓室法切開、耳道切除もありますが、かならず長期予後が良いとはかぎりません。数ケ月、数年後に再発を認める症例も中にはあります。
 
 そこで、いろいろ書物をしらべてたり学会に参加してみると、何例かは内科的治療で管理できる状態まで持ち込める症例あらわれたので、ここに紹介します。

 時間は早くて2-3ケ月かかります。まず耳道を開く必要があるので、局所ステロイドを点耳使用します。また必要に応じて可能なら、経口ステロイドも併用します。耳道が開いたらカテーテルを使用して耳中を洗浄します。耳道が開けば薬剤の浸透もよくなり、必要に応じて抗生剤の点耳薬などの併用も加えています。この状態までいくと膿もなくなり、耳垢も減少して良好な状態を保てる症例もいます。しか中耳炎を併発している場合もあり、すべての症例が良い方向になる訳ではありません。

アメリカンコッカスパニエルの外耳炎は難治性のことが多く、担当獣医師とよくインホームドコンセントをとって進めていくことが大切です。


 

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【break time】
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投稿者: オダガワ動物病院