小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2018.05.20更新

あtiger猫の血液検査による心臓病の判定


  血液検査による心疾患が推定される検査として、NTーproBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)の測定が猫でも測定できます。

 NTーproBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)はヒトの分野では中高齢者の健康診断に導入されている項目です。咳・呼吸困難・運動不耐性・息切れ・失神・心雑音などの症状がある猫にはとにくお勧めです。猫は知らないうちに心筋症が進行していて、上記の症状が有るときは末期である場合もあります。
 これまで猫の心臓病は、レントゲン・心電図では検出率はいまいちで、エコー検査が必要でしたが暴れて検査不可能なケースもありました。
 血液検査のNTーproBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)の登場で、スクリーニングの検査は簡単になりました。
 
 NTーproBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)が高値の場合に詳細の検査をおこなうようには薦めています。

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検査の意義
<100pmol/L 
臨床的に有意な心筋症の可能性はきわめて低いと考えられます。

100-270pmol/L 
 臨床的に有意は心筋症の可能性は低いですが、早期の状態は存在するかのしれません。
3-6ヶ月後の再検査か、心エコー検査の検討が大切です。臨床症状があっても心筋症との関係は薄いとされています。

>270pmol/L
 うっ血性心不全の可能性は非常に高いです。臨床症状に合わせて、治療や詳細な検査を実施することが必要です。

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.01更新

おtiger猫の血圧


 

あ本院の血圧測定風景。
本院の機種は臨床的意義の高い

収縮期血圧のみの測定になります。
またアクティブな猫には測定できない場合もあります。

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●猫の血圧は研究会資料より。)

   文献    個体数 収縮期血圧 平均血圧  拡張期血圧
Bodey et al.  104  139±27 99±27   77±25
Mishino et al.  60   115±10 96±12   74±11
猫種、肥満による差はありません。血圧単位 mmHg

このような記録があります。

血圧は興奮で変動するので、できるだけ安静にして測ることが大切です。
諸条件と合わせての診断になります。

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●高血圧

原因が不明な一次性と原因臓器が考えられる二次性に分かれます。
高血圧により障害を受けやすい、標的臓器として、腎臓、脳、心臓、眼があります。

血圧は下記のようにグレード分けします。(研究会資料より)

グレード  収縮期血圧 拡張期血圧 標的臓器障害の程度
❶     150未満   95未満     最少
❷     150-159  95-99     軽度
❸     160-179  100-119   中程度
❹     180以上   120以上    重度
血圧単位 mmHg
❸。❹になると降圧剤が必要です。

本院ではこの値を基準に治療にあたっています。
降圧剤は病状により変わりますので、本院以外で薬剤を処方されている方は
担当獣医師にお尋ねください。


 

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