ハムスター、前肢の腫瘍、軟部組織肉腫(soft tissue sarcoma)の疑い(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)

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■ ハムスター、前肢の腫瘍、軟部組織肉腫(soft tissue sarcoma)の疑い。



(写真1)ジャンガリアンハムスター、前肢の腫瘍

セカンドオピニオンの来院です。1ケ月前より1.5歳のジャンガリアンハムスター、雄、前肢に腫瘍を発見しました。
他院では腫瘍の種類の断定には至らず、薬剤(内容不明)で治療しましたが、増大する一方で断脚を検討しているとのことでした。
 ここままの大きであければ断脚はやもえませんが、年齢から考えて手術後の管理が大変の旨を伝え、当院では細胞診を行いました。


 


(写真2)細胞診所見

細胞診は中型で類円形の核をもつ紡錘形細胞が散在、集塊状に診られ、細胞形態から軟部組織肉腫が疑われる所見を得ました。
軟部組織肉腫は組織浸潤が高く切除しても再発の多い性質があり、悪性度が高ければ遠隔転移もあります。

残念ながら、このハムスターは当院受診後5日後に容態が急変して亡くなりました。


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