難解な毛球症のウサギ(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)

オダガワ

難解な毛球症のウサギ


 


4才雌のウサギが来院しました。1週間前から便がでないとこことです。今回はウサギにあまり使用しない薬剤で治りましたが、すべてこのように上手くいくかは疑問です。

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右下 左下 背腹
初診時レントゲン

レンドゲンは胃が大きく写って、盲腸に多量のガスが観察されます。メトクロプラミドやガスモチンで3日間投与しました。
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●3日後の来院
メトクロプラミドやガスモチンは
全く効果ありません。3日間1つも便がなく、深刻な状態です。
血液・生化学検査は電解質を除きおおきな異常はありませんでした。


点滴をしている本症例
そこで点滴をおこないました。ウサギ自身は野菜は口にしてくれます。翌日バリウム造影をしました。
バリウムプレ
バリウム2時間後
バリウム4時間後
バリウム5時間後
バリウム欠損像があるので、手術を薦めましたが同意は得られませんでした。

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そこで4日目、ウサギでは殆ど使用されたこののない薬剤に変更しました。心拍数に注意して投与したところ、多量の泥流便がでました。この日退院させたところ、オーナーが言うにものすごい食欲が回復したそうです。

薬剤投与後15分

多量にでた泥流便
●1週間後の来院
元気でくらしているそうです。まだ少々便は軟らかいとのとこです。


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