ご注意
このホームページに記載されている疾患の予後、
薬剤の説明、他の動物病院の処方薬剤、
インターネットに記載されている薬剤などの
電話相談は診療の妨げになりますので
お断りしています。
当院での診療、薬剤希望の方はペットをつれて診療時間内に来院ください。
(写真1)症例は2歳雌のセキセイインコです。
2日前より腹部が大きくなり、今日は食欲もなくなり来院しました。
腹部は筆者の指の第二関節まで入り腹部が結構大きくなっていました。
これは大変です。
(写真3)用手法で卵1つは摘出できました。
1つ出たところで食欲も少し改善しました。
(写真4)そこで卵の位置確認のため再度レントゲンを撮りました。
もうひとつの卵はまだ消化管上部にあり用手法が使えません。
卵も割れたみたいで変形しています。
(写真4)1時間待ってレントゲンを撮ると卵は下方に下がってきました。
そこで自然に卵が出ることも期待しました。
(写真5)しかし2時間たっても卵は出ないため仕方なく用手法で出しました。
割れた卵の排出は大変でした。
この症例は早めに来院してくれたので、上手くいきましたが、
以前オカメインコで2つ詰まっていて死亡したケースも経験しています。
卵詰まりは死亡率が高く、すべての卵を無麻酔で出せる訳ではありません。
腹部が腫れたら早めに鳥類診療可能の動物病院へいくことを薦めます。
筆者は専門書で3つの卵が詰まっているレントゲン写真をみたこともありました。
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