外見から 幼少期に多い猫カゼ(FVR感染)の様子がありました。
この疾患はヘルペスウイルスの感染が主な原因です。
この症例は他に結膜の炎症が酷く、鼻汁もでていました。
そのため結膜、鼻汁の検査もしました。
仔猫でよくみられる ノミはいませんでした。
検便も陰性でした。
食欲はありましたが、熱が40.0度もあり、元気はありませんでした。
以上の所見より、猫カゼ(FVR感染)に、二次感染が加わった症例と診断しました。
処方は抗生剤の経口投与と点眼薬、点鼻薬として、抗生剤、インターキャット®を使用しました。
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1週間後の来院
体温も38.5度と正常に戻り、鼻・目の臨床症状はたいぶ改善され、この日、3種混合ワクチンを接種しました。
この症例は回復しましたが、猫カゼになって期間が長い症例や、 猫白血病(FeLV)、 猫エイズ(FIV)に仔猫から罹患している場合は回復しないケースや、副鼻腔炎がのこることもあります。
また似ている疾患として、クラミジア感染があります。鑑別には 遺伝子の検査が必要になります。
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