猫カゼ、二次感染症例(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)

あ

■ 猫カゼ(FVR感染)、二次感染症例


あ

愛護施設から本日つれてこられた生後4ケ月の雌の仔猫です。

外見から 幼少期に多い猫カゼ(FVR感染)の様子がありました。
この疾患はヘルペスウイルスの感染が主な原因です。

この症例は他に結膜の炎症が酷く、鼻汁もでていました。
そのため結膜、鼻汁の検査もしました。

仔猫でよくみられる ノミはいませんでした。
検便陰性でした。

あ

右鼻のぬぐい液の簡易染色、好中球が主体で中毒性変化がありました。(左鼻も同様な所見ため割愛します。)

あ

右結膜のぬぐい液の簡易染色、好中球が主体で中毒性変化がありました。(左結膜も同様な所見ため割愛します。)

食欲はありましたが、熱が40.0度もあり、元気はありませんでした。
以上の所見より、猫カゼ(FVR感染)に、二次感染が加わった症例と診断しました。

処方は抗生剤の経口投与と点眼薬、点鼻薬として、抗生剤、インターキャット®を使用しました。

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1週間後の来院

あ

体温も38.5度と正常に戻り、鼻・目の臨床症状はたいぶ改善され、この日、3種混合ワクチンを接種しました。

  この症例は回復しましたが、猫カゼになって期間が長い症例や、 猫白血病(FeLV)猫エイズ(FIV)に仔猫から罹患している場合は回復しないケースや、副鼻腔炎がのこることもあります。

また似ている疾患として、クラミジア感染があります。鑑別には 遺伝子の検査が必要になります。

 


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