メガバクテリウム(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)

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■ メガバクテリウム


■ セキセイインコなどメガバクテリウムの診断には複数回の検便と体重測定

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 写真はセキセイインコの便です。生後1ケ月の検便ではメガバクテリウムは検出されませんでしたが、3ヶ月の検便では検出された症例。(⇒)

メガバクテリウムの診断は検便が必要です。セキセイインコでは本院の経験で雛は30%位の罹患率があります。胃、腸に感染し、。胃のみの感染したケースでは検便では検出できません。また腸に感染しても日により検出できる場合とできない場合があります。そのため診断には複数回と検便と体重測定が必要です。

しかしこのような説明をいつもしてますが、本院では1回検査をうけて陰性だと、絶対いないと勘違いしている方を多くみます。とくに若いセイセイインコの体重が減少するようなら、再度の受診を強く薦めます。

治療は注射剤の使用で80%は治りますが、薬剤に耐性のあるケースなどもあり効果を示さない場合もあります。。早めにきずいて症状がないうちに治療することが大切です。


■ 重傷のメガバクテリア症、セキセイインコの症例

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5才の雄のセキセイインコが来院しました。食欲はあろそうですが、どんどん体重が減少して元気がないそうです。

他の動物病院で、血液検査、検便では異常ななく、気管支に疾患があるのではとのことで、抗生剤の治療をうけていました。

本院での検便では写真のメガバクテリウムが発見されました。(写真の矢印)

メガバクテリウムは初期なら注射薬の使用で80-90%は治りますが、体重は25gを割ると、殆ど薬剤は効きません。

この症例のセキセイインコは20gしか体重はありません。(正常35g位)

残念ながら、回復不可能な状態に堕ちった症例です。

メガバクテリウムは検便で発見されるケースとまた発見されないケースがあります。そのため本院では診断には複数回の検便、また食欲はあるが、どんどん体重が減少がみられるような症例にはトライアル治療を含めて対応しています。

セキセイインコを購入した際は鳥類が診療可能な動物病院での検便をお薦めします。


 

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