モルモットの乳腺腫瘍(悪性のケース)(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)

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■ モルモットの乳腺腫瘍(悪性のケース)



(写真1)

3歳7ケ月の雌のモルモットです。
2歳半時より、乳腺に「しこり」があることで抗腫瘍性サプリメントを飲ましてもらい経過を診ていました。
しかし最近増大傾向になったので手術しました。
術前に実施した血液・生化学検査、レントゲン検査では異常ありませんでした。

 


(写真2)

(写真1)ではわかりずらいで、手術前の写真を提示すると上記のようなしこりです。


(写真3)

手術で摘出した「しこり」。病理検査をしました。

病理検査結果、要約
  切除された乳腺の腫溜において、乳腺上皮由来の腫瘍細胞が大小の管腔を形成しながら、あるいは乳管ないを乳頭状に増殖しています。腫瘍細胞は大小不同、核小体の明瞭化など異型が観察され、悪性所見示すことより乳腺癌と診断されます。その程度は中程度です。血管やリンパ管など脈管内浸潤は観察されずマージンは確保されています。

以上の見解より今後転移、再発の注意が必要になり、半年に1回検診を進めることにしました。


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