仔猫のハジラミ感染(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)

オダガワ

■ 仔猫のハジラミ感染(Felicola subrostratus)


ネコシラミ1


推定2ヶ月の仔猫を保護したところ、皮膚から『白い粉』がでていることで
地元川崎市多摩区から来院しました。

猫ツメダニ2


『白い粉』を顕微鏡(×100倍)で診るとハジラミ(若虫)が観察されます。

フロント


駆虫はフィプロニール製剤を使用しました。
フロントライン®のスプレー製剤(写真左)は生後1日目から、
滴下剤(写真右)は生後8週令から。
ハジラミに使用可能です。
一般的にハジラミの駆除はノミ製剤で対応可能です。

う


別の症例(中原区から来院)ですが、ハジラミ(成虫)はこのような形態です。

このネコハシラミは『寄生特異性』が強く、ネコ以外にはうつりません。(同然ヒトにもうつりません。)
ハシラミは皮膚のフケ、分泌物などを食べて生活しています。毛に卵を産み、孵化して、若虫になり数回脱皮して成虫になります、一生を同じ猫で過ごし、卵から成虫まで30日間の期間です。

 ハジラミは直接皮膚を吸血することはありませんが、時に皮膚を噛み、血液を採取する場合はあります。非活動的で、シラミ目より刺激性があります。多数寄生すれば皮毛が咬まれ脱毛し、痒みを生じて、湿疹、化膿病変の原因になる場合もあります。冬季に発生が多い特徴があります。


 
他の動物のハジラミ感染は
■ モルモットのハジラミ
■ 鳥類のハジラミ


【関連記事】
■ 犬の診療
■ 猫の診療
■ ウサギの診療
■ ハムスターの診療
■ フェレットの診療
小鳥の診療
モルモットの診療

■ ウサギ、モルモット、ハムスターに安全に使用できるノミ、マダニ製剤
■ 犬猫用のノミ・ダニ製剤について
■ 犬猫のマダニの生態
■ マダニによるSFTSウイルスについて
■ ノミの生態


 

 

   当院の診療カレンダー

【当院への交通アクセス、駐車場】

【最寄駅、登戸駅からの道順】