ウサギのくしゃみ、鼻汁(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)

 

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■ウサギのくしゃみ、鼻汁



6ケ月のネザーランドドワーフ種のウサギがくしゃみが多いとこを主訴に来院しました。
拡大鏡で鼻をみると多くの鼻汁が見られました。
このウサギは3ケ月前のみ同様な症状で来院しました。
そのときはクロラムフェニコールの投与で多少よくなったそうです。

本症例のようなくしゃみ、鼻汁、いびきなどの症状が見られることを上部気道疾患といいます。
当院ではときどき見られる疾患です。
原因はStaphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)、pasuturella multocide(パスツレラ菌)、Pseudomonas aeruginosa(緑膿菌)など細菌性が多いといはれています。
 飼育所によく書かれている『スナッフル』はこのうちパスツレラ菌に感染した上部気道疾患を指します。


この症例は細菌の分離、同定まではおこないませんでしたが、
右鼻鼻汁の細胞診(簡易染色) 球菌、連鎖球菌が見られました。


左鼻鼻汁の細胞診(簡易染色) 同様に球菌、連鎖球菌が見られました。
形態から黄色ブドウ球菌の感染が疑われました。

今回はエンロフロキサシンを投与して経過をみています。


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