ネコ腎疾患の食事(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)

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■ ネコ腎疾患の食事


ネコの腎疾患は有病率は1.6%と記載されてますが、5歳以上のネコでは死亡原因の第一位になります。
下にヒルズ社のパンフレツトを参考に腎臓病のステージ分類(参照、ステージ1は軽度、ステージ4は重度)を記載しました。( 写真1)
 

腎疾患の食事療法は、進行を遅らせたり、高リン血症を低減させ、寿命をのばし、クアリティ・オブ・ライフを向上させることが知られていて重要です。

これまで、腎疾患の食事療法は1種類しかありませんでした。どちらと言えばステージ3.4の進んだ症例が対称でしたが、この度、腎疾患ステージ1.2を対称とした食事が新販売されました。

  まず 食事療法の注意点を話します。
ネコの食事は気まぐれな動物で、良い食事でも味があわず食べないケースがあります。
『腎臓病専用』よりまず食べる食事を選んでください。K/d早期アシストのみでは食事に飽きてしまうケースもあり、本院では、このK/d早期アシストを軸にこの食事と組成が近い、高齢猫用フードも併用使用しておこなつているオーナーもいます。

そして『腎臓病専用』は必ず腎臓病に罹患したネコに給餌してください。
腎臓病はネコに多いため、『1歳から腎臓食をたべさせていれば腎臓病にならない。』と、誤った認識を信じ込み栄養障害をおこした症例を診たことがもありました。

また腎疾患のネコは可能なら、ドライフードよりウエットフードの方が水分が多くお薦めですが、ドライフード大好きなネコもいますので、よく性格を観察して決めてください。


( 写真1)

 


 

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