熱中症の犬(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)

お

■ 犬の熱中症


熱中症とは、体が熱くなることで起こる不調の総称で、熱けいれん・熱射病などをまとめた呼び方です。川崎では、昨日までは4月の気温でしたが、本日(6月4日)は急に温度が上昇をし30度をこえました。最近涼しかったこともあり、大丈夫と思い、車の中に2時間、犬2匹を入れていまいました。

2時間たって、かえってきたらぐったりしていて、びっくりしてオーナーは冷水をかけて処置しました。1匹は回復しましたが、1匹は回復しないで、意識障害、運動障害を呈して、当院に来院しました。

来院時

来院時の午後4時半には、事件がおきて2時間たっている関係で、体温は38.1度でしたが、横になったままで、意識はありませんでした。脈拍は徐脈を呈して、触診で血圧も低下していました。酸素吸入、点滴、抗生剤、ステロイドの注射をおこないました。


体のあちこちに点状出血がみられてDIC症状を呈していました。

 血液凝固検査  
 PT  13.0sec 10-13
 APTT  11.6sec 18-25
 Fib  24 200-400
 AT3  114% 75-125
 FDP  34.8μg/ml 10.0未満

 

 

 

 

 

 

 血液ガス 静脈  
 pH  7.279
 HCO3  13.3mmol/l 18-25
 BE  -11.6 -5~5
   
   








 
体温は2時間後36.6まで落ち込みましたが、その後やっともどりかめました。体温は午後7時に36.7 午後8時37.0には意識も回復して、ヨタヨタしながら、たてるようになりました。翌日 体温 37.7度に回復。引き続き 点滴、抗生剤投与。食欲もでてきました。翌々日には体温も38.5に回復して退院しました。

  

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