顎の毛が抜けやすいことで来院した4ケ月の雌の仔ウサギです。
同定するとTrichophyton mentagrophytesが示唆される所見がえられました。
5日後の来院では、皮膚は少々よくなってきたので、抗真菌剤の投与は行わず、その後自然に治癒しました。Trichophyton mentagrophytesはヒトへ感染の可能性はあります。
ヒトの免疫がさがっている状態でなければ、ウサギに触れたらよく手を洗うことで感染する可能性は低く抑えられます。
この症例は無処置でよくなりました。
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