小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2014.11.06更新

o■モルモットのハジラミ Gliricola porcelli、Gliricola ovalis


 『白っぽいものが皮膚を這っている。』というオーナーの主訴で川崎市麻生区から来院した生後3ヶ月の雄です。
あ

モルモットのハジラミは耳の後ろが好発部位ですが、この症例は右腰部が病変でした。(写真) 
拡大すると、肉眼でも発見は可能です。写真の白い点がハジラミです.
皮膚検査をすると写真のようにハジラミが発見されました。
ハジラミ類は終生を宿主体表で生活しています。吸血はしませんが表皮、毛を食しています。
雌は雄よりおおきく、数も多くいます。
 虫卵、若虫、成虫と不完全変態で、若虫は 3 回脱皮して成虫になります。


あ若虫は色素が抜けたような色です。(写真)


あ成虫は色素が多くなります。(写真)

■治療
 駆除は殺ダニ剤を皮膚に滴下することで可能です。
1回のみでは再発をしますので、この症例には月1回で3回の滴下を指示させて頂きました。


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投稿者: オダガワ動物病院