小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2014.11.03更新

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猫のフィラリア症 
最近の調査では世田谷区、国立市で15%の陽性があります。


 猫のフィラリア症は犬と同様、犬糸状虫(Dirofilaria immitis)の感染でおきます。

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 一昔前まで、猫のフィラリア症は殆どないと考えられてきました。
最近になって有病率(成虫寄⽣率)を調べる調査がおこなはれました。
 本院近郊の東京の世田谷、国立では15%も感染が診られています。
 また日本全国の猫のフィラリア症の30%が室内飼育のみの猫で起きています。
 犬のフィラリア寄⽣率が5-20%なので、陽性率も高いです。

 難点は、猫のフィラリアは犬と異なり診断が厄介な点です。
 ⾝体検査では異常を検出することは多くありません。
あえてあげれば、元気消失、⾷欲不振、体重減少が診られますが、特異的な症状がないため、喘息と鑑別は難しいこともあります。

 報告では急性症状として急性呼吸器障害、また慢性症状として嘔吐、発咳・呼吸困難があります。

 また突然死も診られます。

 診断はこれら臨床症状と胸部レントゲン、猫フィラリア抗体検査、猫フィラリア抗原検査、心臓エコーを組み併せておこないますが決定的な検査はありません。

そこで、唯一、猫のフィラリア症を予防できるのが予防薬です。

 
 
 

 

 

 

 写真のレボリューション(本院お薦め)を月1回(5-11月が本院のお薦め)背中に垂らしてもらうか、(ノミも駆虫可能)

 
 また経口薬を飲むことで、未然に予防できます。70-80%の猫は経口薬は可能ですが予防薬を拒否される場合もあります。

 






投稿者: オダガワ動物病院