小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2014.08.15更新


ウサギの角膜閉塞症候群
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写真のウサギの角膜閉塞症候群は別名、偽翼状片・結膜過長症などと呼ばれています。
                  (呼び名は獣医学で統一されている訳ではありません。)
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■角膜閉塞症候群 処置
 原因は不明で、ウサギのみにおこります。
 この角膜閉塞症候群は結膜上皮が角膜上皮を乗り越えて増殖する疾患です。
だいたい2/3は両側性、1/3は偏側性に発症します。

 同心円状に結膜上皮が角膜上皮を覆い中心部は開口します。視力障害はありません。
ひどくなると、中心部を残しほぼ全体を覆うこともあり、そうなると日常生活に支障がでます。
結膜上皮と角膜上皮が希に癒着している場合もあります。

 処置は外科的に切るしかありませんが、再発が多いことも事実です。
 3回手術をすると再発はないこと報告もありますが、獣医師による見解は様々です。
 本院では、免疫抑制する薬剤で前処置してから手術をおこなうと、その後再発は少ないように感じています。
 
 まとめ
 結膜が過長して角膜を覆う
ウサギのみの疾患で、この疾患は腫瘍性の変化はありません。
 外観を気にしなければ、手術を希望しないことも選択のひとつです。
 なお本症例はオーナーが手術を希望されませんでした。
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作者: オダガワ動物病院