小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。

2017.11.27更新

あ
dogtiger犬猫のマダニの生態

■マダニ『tick』とのダニ『mite
 ダニ類は簡単にわけると野山にいるマダニ『tick』とふつうのダニ『mite』に分けられます。また薬剤も異なる場合が多いです。 診察室でオーナーと話すとこの違いがわからないて困っている方を多く診ますので以下に記します。
 
 ふつうのダニ『mite』は家庭でアレルギーの原因になるチリダニ、封をあけた粉の中で増殖するコナダニdogtigerrabbitsnakeright arrow耳ダニ、dogright arrow皮膚の角質層に感染ヒゼンダニrabbitright arrowウサギの皮膚に感染するツメダなどを指し、動物に感染するダニ『mite』はrabbitright arrowノミtigerright arrow耳ダニに認可のある薬剤の使用で駆虫可能です。
 
 しかし野山にいるマダニ『tick』の駆虫はマダニまで効果ある駆虫剤を使用しなければなりません。(下記参照)
 
 今マスコミで騒がれている『SFTSウイルス』は、ヒトがマダニ『tick』に刺されて感染が成立します。ふつうのダニ『mite』からは感染はしません。

もcamera1)、マダニは幼ダニ、若ダニ、成ダニ3期の発育期があり、各発育期のダニは吸血します。
写真の右2つは若ダニ、左3つは成ダニと推定されます。

■マダニとSFTSウイルス
 マダニは本来山林にいて、イノシシ、シカなど野生動物を吸血源で共存してました。SFTSウイルスも同様に共存していたと考えられます。近年これらの生息地域が宅地開発されたことから、市街地の公園の草むらに山中で生活していたマダニが見られるようになりました。そのためヒトもこれら地域に出入するため、マダニに吸血される機会が増え、SFTSウイルス感染が報告されるようになったと推察されています。
マダニの10分の1ぐらいがSFTSウイルス保有しています。ヒトが動物に感染しているマダニに刺されたり、またアウトドアーなどで野山にいるマダニに直接刺されたり、希なケースではSFTSウイルスに罹患している動物に噛まれて感染が成立します。
散歩に行く犬、屋外で飼育している猫にはマダニ類『tick』まで駆除が可能な薬剤の使用をお薦めします。またオーナー自身も野山の散歩の際は長袖、長ズボンを装着し、休憩時はパーカーなど草むらに置かないなど注意が必要です。
本院の近所なら多摩川、枡形山、生田緑地などに散歩する方は特に注意ですが、自宅の前の草むらにもマダニはいます。

ダcamera2)、マダニは寄生する機会を待ちながら草丈30cm位で生活しています。

 ■マダニの生態
 マダニは血を吸うことに特化した生き物です。寄生部位は主に動物の皮膚です。分類学的にはダニ目マダニ亜目(以前は後気門亜目と呼ばれていた)に属し、ふつうのダニ『mite』との相違は『①口下片に逆行性の歯状突起をもつ②第一脚末結節にハラー氏器官(感覚器)をもつ。③気門が第3脚、第4脚基節付近に開口する』の3点で異なります。

 高さ30cm位の葉の裏などで潜んでいます。犬、野生動物の皮膚に感染を狙っているので最適な高さです。葉では第一脚を左右に前方振って生活しています。イノシシ、シカ、犬、ヒトなどと二酸化炭素が多い獲物が来たと感じると第1脚の先端にある「ハラー氏器官」が検知して、草から動物に飛びつくます。マダニにとって餌となるのは動物の血です。二酸化炭素を通して外界の反応をみて寄生をはかり種族維持をしています。(参照、実験でシャレーにマダニをいれて息をかけると活発にうごきまわります)
 皮膚に乗ってもすぐに吸血はしないで、適した場所を探します。(2時間位皮膚の上を歩く場合も)
犬では耳介、鼻の周りなど皮膚の柔らい場所が好みです。
 あcamera4)TBSテレビ 新・情報7daysニュースキャスター。平成17年7月29日放送より

 睡液に含まれる酵素で皮膚を溶かし、また鋏角と言う針のような物で動物の皮膚を切開します。このとき局所麻酔様の物質をだしているため痒みはありません。次に口下片という横に棘をもった突起物をその穴に押し込みます。すると口下片の鉤状の歯と鋏角にから、セメント様物質がでてマダニが皮膚に固定し落下できなくなり、その状態で知らぬ間に吸血されます。そのためマダニを発見してもはずれにくく、強引にとるとマダニの頭部は皮膚に残ります。(camera4)

あメルク社の資料より

 動物に寄生するマダニは3宿主性で、幼ダニ(3-4日)、幼ダニ吸血(数日-10日)、落下して脱皮(10-18日)、若ダニ吸血(数日-10日)、落下して脱皮(12-20日)、雌成ダニ吸血(数日-10日)、そして皮膚からおちて産卵します。雌成ダニで血を吸うと100倍、約3cmの大きさのもなり血を沢山蓄えられる構造になっています。吸血量は48時間以後に最高になります。逆に1匹の成ダニが飽血状態に達すると吸血された動物は5mlの血を失う見解もあります。
 3年の寿命のうち3回吸血します。(幼ダニ、若ダニ、成ダニ)吸血期間は1ステージ当たり、上記したように数日かた10日ですが3回合計日数で約20-30日間吸血しています。しかしヒトで40日間吸血したケースもあり個体差はあります。

あcamera3)、草むらの散歩で感染した犬のマダニ感染。(1月の症例)
腫瘍ができたと勘違いして来院するケースもあります。 

 ---------------------------------------------------------------------

direマダニの駆虫剤 

 【break time】

あ glitter3尾瀬(10月)


 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.27更新

あdogtiger【ノミ、ダニの経口駆除剤】
使用可能な動物は犬猫のみで
ウサギなどは使用報告はありません。


direマダニの皮膚滴下駆虫剤は
 


direノミ、ダニの経口駆除剤の紹介

1ノミ、ダニの経口駆除剤dog「ブラベクト」(成分名 フルナナレル)は経口で
right arrow犬のみ3ケ月間の効果あるノミ・マダニ製です。---------------------------------------------------------------------

 
dogtigerコンフォデイズ®(成分名 スピノサド)、経口剤
 コンフォデイズ®は2012年に販売された
right arrowノミright arrow
ダニ用経口剤で犬猫用があります。
月1回の投薬になります。
 
猫の経口ノミ薬はこの薬剤のみです。
スピノサド製剤はときどき吐くのが欠点です。
 
a 
dogパノラミス®(成分名 スピノサド、ミルベマイシンの合剤)
  パノラミス®は2015年に発売されたスピノサドとミルベマイシンの合剤で、
right arrowノミright arrowダニの他にもフィラリア、線虫類の予防も可能です。
月1回の使用です。
 ---------------------------------------------------------------------
あ
■ネクスガード®スペクトラ
(成分名 アフォキソラネル)、経口剤
 ネクスガード®は2015年に犬用で販売されたフィラリア予防、right arrowノミright arrowダニ用の経口薬剤です。滴下タイプが苦手な方にはお薦めです。月1回の使用です。
 ---------------------------------------------------------------------
■まとめ
 注意点として、スピノサド製品、ネクスガード®は一度に複数回(当院では多い方で7回)を処方するケースが多い薬剤です。両薬剤とも嗜好性は良好なため、動物に目の届かない場所で保管しないと、薬剤をすべて食べてしまったケースもあり注意が必要です。

 私の開業している地域ではright arrowノミright arrowマダニは予防は5月から10月頃までの薬剤の投与で殆ど感染は診られません。

 しかしright arrow希にマダニは冬でも感染が診られます。
また最新のマンションで飼育されている犬猫がトリミングにくると、密閉性が高いせいか、right arrow冬でもノミが診られる場合もあります。
 
 そのため薬剤は年中必要な場合も生じることがあります。なおノミはある研究によると14度以上の環境だと年中繁殖します。

padright arrow【当院への道順】



 【break time】

あ glitter3尾瀬(10月)


投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.27更新

オダガワノミ、ダニの皮膚滴下駆除剤(スポットタイプ)の
副作用症例


dire 使用薬剤の選択
 
認可薬剤は殆どが犬猫用ですが、犬のみにしか認可がない薬剤もあります。
 ウサギをはじめエキゾチックペットは認可薬はありません。認可外使用で安全な薬剤はありますが、死亡例の報告のあるノミ、ダニ薬剤もあり、薬物選択には細心の注意が必要です。
詳細はよく掛り付け獣医師とお話し下さい。


rabbitboarmouseright arrowウサギ、モルモット、ハムスターに安全に使用できるノミ、マダニ製剤 
dogtigerright arrow犬猫用のノミ・ダニ製剤について
dogtigerright arrow犬猫のマダニの生態、駆除剤


dire 副作用症例

本院では下記の副作用は年に0-1匹です。

あ
tiger猫の症例 滴下部位にリンクして皮膚が脱毛します。
滴下剤に含有されているアルコールに
アレルギーをおこしていると推測されます。
治るには1ケ月位かかりました。ノミ、ダニの駆虫は
right arrowノミ、ダニ製剤の経口駆除剤
を薦めました。

 

あ
dog犬の症例 他に皮膚に滴下すると、背中を床にこすりつけて嫌がることもありました。
この犬は神経質で投薬も大変でした。そこで
right arrow犬に3ケ月間の効果あるノミ・マダニ製剤に変更しました。


calendarright arrow【当院の診療カレンダー】

padright arrow【当院への道順】


投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.27更新

あ■マダニの駆除、皮膚滴下剤


 
あ
dogtigerフロントライン®プラス
(成分名、フィプロニル、(s)-メトプレンの合剤)

  犬猫用で、right arrowノ ミright arrowマダニright arrowシラミに作用します。フィプロニルは、脂肪に富む体表や表皮に分布し、さらに皮脂腺に集まりプールされます。そこから徐々に皮脂とともに皮膚 や被毛上に放出され right arrowノミright arrowマダニを接触によってすみやかに駆除します。このことにより長期間の持続効果が得られ、シャンプーや水浴の影響もうけにくいとされています。
----------------------------------------------------------------------

あdogtigerマイフリーガード®
(成分名、フィプロニル)
 

 マイフリーガード®はフロントライン®のジェネリック品です。
フロントライン®にくらべて安価で、効能は殆ど変わらないと報告されてます。

dire注意点としてこれらフィプロニール製剤はright arrowrabbitウサギなどは絶対禁忌です。
----------------------------------------------------------------------                   

dogプラクティック®
(成分名、ピリプノール)
 
 

 ピリプノールは皮膚滴下剤犬のみです。希釈剤はジエチルグリコールモノエチルエーテルであり、この物質にアルコールは入っていないため、
他社でアルコール過敏の犬にも使用可能とされています。
本院では使用してません。
また筆者が知る限り、猫・ウサギでは使用報告がありません。
--------------------------------------------------------------------- 

あ
dogフォートレオン®
(成分名、ぺルメトリン、イミダクロプリド)
 
 フォートレオン®は2種類の薬剤が配合されています。
right arrowマダニの皮膚への付着を阻止してし、咬みつく前に駆除するぺルメトリンと、right arrowノミの吸血を阻止してright arrowノミ成虫に駆除効果を発揮するネオニコチノイド系イミダクロプリドが配合されています。
 
使用認可は
犬のみです。
猫にぺルメトリン製剤は禁忌です。

 効能外使用になりますがrabbitウサギにも使用可能です。
 
---------------------------------------------------------------------
dire滴下剤の注意点 

padright arrow【当院への道順】


【関連記事】
dogtigerright arrow犬猫のマダニの生態
right arrowマダニによるSFTSウイルスについて
right arrowノミの生態
chickright arrow鳥類のジラミ感染
tigerright arrow猫の耳ダニ


 【break time】

あ glitter3尾瀬(10月)


 

投稿者: オダガワ動物病院