小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2023.05.06更新

 

あ ■モルモット、(イングリッシュ種)骨腫瘍の疑い


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結果当院での診察、薬剤希望の方はペットをつれて来院ください。


 1
(写真1)

モルモット(イングリッシュ種)3歳1ケ月雄の臀部が腫れていることで、セカンドオピニオンで訪れました。。

レントゲンを撮ったところ骨盤に骨増殖像が見られました。(写真1)

その骨増殖像の部位に細胞診を行いました。

診断は病理専門の獣医師に依頼しました。

結果は確定診断にはいたりませんが、円形ー類円形の核を持つ細胞が観察され、異型や細胞質の好塩基性も見られ、骨の非上皮系悪性腫瘍の可能性が高いとこことでした。一部には骨肉腫が示唆される細胞も検出されたそうです。

この症例は診断までで、有効な処置ができた訳ではありません。

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2023.02.27更新

 

あ boarモルモットの胃うっ滞、鼓張症
予後不良が予想されるケース


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(写真1 当院来院時のレントゲン)

  胃うっ滞、鼓張症はウサギでは胃内の毛が十二指腸に流れて閉塞をおこすことが多い原因ですが、モルモットでは胃うっ滞、鼓張症は機能的イレウスとも称され、ストレスや基礎疾患が原因で胃腸運動が低下しておこります。食餌中の繊維分の不足、環境の変化、痛み、歯科疾患、肝臓疾患、腎臓疾患など考えられますが、当院の経験では基礎疾患を特定できた場合は多くありません。予後はよくないことが多いです。

 今回の症例は2歳6ケ月のモルモット、雌です。3日前から食欲が減退して本日は殆ど食べていないことで来院しました。他の臓器が変な位置にあることはなく、胃にガスが溜まっていて、胃うっ滞、鼓張症と診断しました。オーナーへの問診ではとくに環境の変化はないそうですが牧草がやや少なめなことがきになりました。口腔内検査ではとくに異常はありませんでした。血液・生化学検査までは希望されませんでした。現在胃腸薬、強制給餌を中心に治療していますが予後は厳しいと判断しています。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2023.02.22更新

 

あ ■モルモット、雄の喧嘩


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1(写真1)
2歳のモルモット雄同志が喧嘩して、眼の上(眼を時計に例えると9時のあたり)に傷を負って来院しました。(写真1)

1(写真2)

 喧嘩で突出した結膜部分はヒトの眼科ピンセットでとることができました。
角膜に傷がないか心配でフルオルテストをおこない陰性でした。(角膜に傷なしを表します。)
角膜の細胞診では好中球が散在され(写真2)たため、クロラムフェニコールの経口剤と点眼を処方しました。


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投稿者: オダガワ動物病院

2022.11.16更新

 

あ boarモルモット、カビアマルハジラミ(Gyropus ovalis)の寄生


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 あ
写真ではうまくとれませんでしたが、耳の後ろ、腰背部の皮膚に『白い虫』がいることで来院した2歳の雄のモルモットです。
多少痒みも訴えているそうです。

あ
『白い虫』をセロハンテープで採取して、スライドガラスに貼り顕微鏡で見ました。(赤矢印)

あ
 文献上は被毛からのセメント様物質で固定されたカビアマルハジラミ(Gyropus ovalis)の卵が『白い虫』として見られることが多いですが、この症例は成熟虫が見られました。(顕微鏡400倍)

 カビアマルハジラミは分類上、節足動物、昆虫網、食毛目に属します。頭部、胸部、腹部に分かれ、写真ではうまく撮れてませんが3対の歩脚が胸部にみられます。体長は雄で1.24~1.32mm、雌1.4~1.5mmになります。卵、幼虫、成熟虫の3期が見られる不完全変態をします。
全生涯寄生生活を営みますが、詳細は不明な点もあります。成熟虫も幼虫も剥皮、皮脂を食べていると推定されています。

 この症例は当院が好んで使用するレボリューション®を背中に垂らしましたが、どの駆虫剤も幼虫、成熟虫には効能を示しますが、卵に効果はないため、月1回で合計2-3回の投与が必要です。
尚、駆虫剤をモルモットに使用する場合すべて効能外になる点を了解いただいています。副作用がでる薬剤もあり、使用の際はモルモット診療可能の獣医師とインホームドコンセントをとって行って下さい。

 カビアマルハジラミは種特異性が強いため、ヒトを含めて他の動物に感染する可能性は少ないですが、同居のモルモットがいる場合は全頭が駆虫の対称になります。
念のため使用しているケージの熱湯消毒、部屋のスチーム消毒をお願いしています。


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投稿者: オダガワ動物病院

2022.09.23更新

 

あ boarモルモット、臀部皮膚の『しこり』


 

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あ
2歳半の雄のモルモットが皮膚に『しこり』があることで来院しました。

あ
『しこり』を触診すると簡単に取れてしまいました。腫瘍ならこんなにあっけなく取れることはまずありません。
オーナーに聞くと、他のモルモットと喧嘩した記憶があり、この部位を噛まれたそうです。
1週間抗生剤を投与を指示しました。

あ
取れた『しこり』

あ
 1週間後の来院。皮膚はだいぶよくなってきました。

モルモットは腰部と会陰部領域に皮脂腺性の臭腺があり、この症例は脂腺の分泌物で汚れたり被毛が毛玉状になったと考えられます。床のものと混ざり臭腺が詰まることもあります。
また注意しないとおきるとおもいます。

尚、耳の後ろにも臭腺はあり、皮膚病と間違えて来院するモルモットもいます。

 


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boarモルモットの皮膚について

boarモルモット、皮脂腺の腫れと発赤

rabbit ウサギの蟯虫について

rabbitboarmouseウサギ・モルモット・ハムスターと抗生剤

boar不適切な抗生剤使用によるモルモットの軟便

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boarモルモットの皮膚腫瘍

boarモルモットの皮膚腫瘍(毛包腫 trichofollicu oms と診断されたケース)

boarモルモット、皮膚の血管肉腫


  

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投稿者: オダガワ動物病院

2022.09.20更新

 

あ boarモルモットの消化器うっ滞


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 モルモットの消化器うっ滞は痛み、生活環境の変化、歯科疾患、肝臓病、腎臓病などのストレスがトリガーとなっておき、主因はつかめないとこが多い怖い疾患です。
(注意・消化器うっ滞は胃拡張、機能的イレウスとほぼ同意語です。)

 なぜ怖いかと言うと、ウサギにも同様の疾患があります。ウサギはグルーミングにより多くの毛を摂取してしまい胃の出口(幽門部)の毛玉閉塞が主因とされてますが、モルモットは過剰な毛の摂取は少なく(長毛種を除く)そのため当院の経験では主因疾患がつかめず、死亡してしまうケースがウサギより多いと感じているからです。


あ(写真1)消化器うっ滞になったモルモット。消化管運動が落ちてガス貯留が見られます。

 症例は3歳雄もモルモットで2日前より急に食欲不振に陥ったことで来院しました。環境変化はとくにないそうです。

 消化器うっ滞になったモルモットは消化管運動が落ちて、写真1のようにガス貯留が見られ、腹部膨満の不快感から食欲不振を起こします。
食欲不振が長期化すると肝リピトーシスを併発してより厄介な疾患になります。

当院ではレントゲン検査の後、歯疾患の有無を確認、また可能なら血液検査で肝臓、腎臓の評価をしますがなかなか上記したように主因はかわらないことが多いです。

 この疾患は歯疾患はありませんでした。血液検査は同意が得られなかったためおこないませんでした。
現在、胃腸の運動亢進薬、強制給餌、痛み止めで経過を見ているところです。


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投稿者: オダガワ動物病院

2022.05.01更新

あ boarモルモット、皮脂腺の腫れと発赤


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あ
症例は5歳半のモルモットの雄です。半年前にも今回同様、皮脂腺が腫れて発赤して来院し、当院でシャンプーをしました。

 モルモットの皮脂腺は肛門周囲と臀部に多くあり、被毛が濡れた状態で存在してテリトリーなどにおい付けをおこなっています。
モルモット自身は殆ど体臭はありませんが、分泌液多くなると周囲の毛をより汚れやすくなり臭いの原因になることもあります。

あ

今回も臀部のみシャンプーをしました。

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2022.01.26更新

あ

boarモルモットのソアホック(足底皮膚炎)


あ
(写真)ソアホック(足底皮膚炎)


 ソアホック(足底皮膚炎)は悪化すると強い痛みやを引き起こします。
モルモットはこの疼痛に鋭く反応して消化管うっ滞をおこすこともあり侮れない疾患です。

 処置は床を柔らかくしたり、バンテージを巻いたり、痛み止め、抗生剤の使用などを組み合わせておこないます。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2021.03.14更新

あ boar不適切な抗生剤使用によるモルモットの軟便


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(写真1,初診時)

鼻に黒いものがつくことで来院した1歳7ケ月の雄のモルモットです。


 

a

(写真2,初診時)

ぬるま湯で剥がすとこのようになります。

他院の皮膚スタンプ検査で球菌、桿菌が共にに多数と診断され、セフェム系の抗生剤を処方されました。


 

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(写真3,初診時、本院に持参された便)

翌日、軟便になり、モルモットも元気も無くなり本院に問い合わせがありました。

セフェム系の抗生剤はモルモットに4-5日続けて経口使用すると死亡する場合もあり、セフェム系の抗生剤を処方が本当なら中止するよう話しました。

そしてモルモットを診察可能な病院を探していくよう薦めました。


 

a

(写真4,初診時、本院に持参された便のグラム染色)

 翌日、遠方から本院に来院しました。グラム染色すると、グラム陽性、陰性の球菌、桿菌が診られました。

 モルモット軟便どき最も心配な、Clostridiumは持参された便からは、グラム染色では見つかりませんでした。

この軟便は本院オリジナルの整腸剤の使用で1週間でよくなりました。

そこでモルモットに安全に使用できる抗生剤クロラムフェニコールを処方しました。

その後、来院はありませんが、鼻はよくなったと連絡は入りました。


 

a

(写真5、参考資料1・別の症例ですがモルモットの正常便はこのようになります。)


参考資料2

モルモットの胃腸細菌叢

 モルモットの胃腸細菌叢はグラム陽性菌が中心です。不適切な抗生剤を使用することで、グラム陽性菌が亡くなり、Clostridiumが増殖してその外毒素で死亡するとされています。

モルモットに不適切な抗生剤

 リンコマイシン、クリンダマイシン、エリスロマイシン、ペニシリン、アンピシリン、アモキシシリン、セファレキシン、テトラサイクリンなど。
禁忌の抗生剤は動物病院により異なりますので、詳細は処方された動物病院にお問い合わせください。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2021.02.08更新

あ boarモルモットの狼瘡


 生後2週間のモルモットの後肢に狼瘡があることで来院しました。

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左後肢

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右後肢


モルモットの後肢は3肢ですが、来院したモルモットの後肢は左右4肢ありました。


a

犬の狼瘡切除と同じ方法でおこないました。

 


 

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投稿者: オダガワ動物病院

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