小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2015.04.19更新

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リュープロレイン(Leuprorelin)とは-
 
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リュープロレインの開発

 視床下部から発見されたチオトロンピン放出因子、黄体ホルモン放出ホルモンが他のホルモン分泌を抑制することが証明され、リュープロレイン開発のきっかけにになりました。

 しかし開発当初は1日1回の注射が必要で製品化は見送られていましたが、性腺刺激ホルモン(LH-Gn)誘導体を合成高分子で作成したマイクロカプセルというキャリアーに入れる方法が確立し月1回の注射で、ヒトでは男性の前立腺炎、女性の子宮内膜炎の治療が可能になりました。現在ヒトでは3ヶ月に1回の薬剤も使用されていますが、獣医での使用は不明です。
 
 作用は最初下垂体は刺激され、一時的にGnを大量にでるフレアアップ現象をおこします。
 しかし時間経過とともにGnRH受容体のダウンレギュレーションを起こし、性腺刺激ホルモン(LH-Gn)から放出させる生殖ホルモンの働きを抑えます。一時的にヒトでいう閉経と同じ状態にすることで、有意な作用を期待する薬剤です。

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フェレットとリュープロレイン
 


 フェレットのクッシング症候群にリュープロレインを月1回投与して3ヶ月後の写真。
症例の約75%は発毛は認められます。                                ---------------------------------------------------------------------
鳥類とリュープロレイン

 リュープロレインは多く卵を産む鳥に抑制効果が期待されましたが、本院の経験では多少よくなくなる程度ででした。                                                           ---------------------------------------------------------------------
ウサギとリュープロレイン

 血尿が激しいため子宮・卵巣を摘出したウサギの2才の症例です。その後病理検査では子宮内膜炎と診断されたました。この症例は2才なので、手術がベストな選択でした。
 高齢なウサギで同様な疾患のときはリュープロレインは効能をしめすかもしれません。
 しかしなかなか手術前に子宮内膜炎の診断は難しいのが現状です。
   



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 flower2ネモフィラ(国営ひたち海浜公園)

 

 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2015.04.18更新

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snakeフェレットのアリューシャン病


 フェレットのアリューシャン病はパルボウイルスの感染によって起こります。
糞便、尿、唾液、エアロゾルによる伝播の可能性が考えられています。
 ミンクの下痢を起こすウイルスとして良く知られていますが、スカンク、アライグマなども感受性を持っています。

 アメリカやイギリスではフェレットの散発的な流行が確認されています。日本でも研究会などで発症が報告されています。
 
 「多臓器不全、免疫力の低下による種々の症状を呈する」と専門書には記載されていますが、臨床の場では得意的症状はありません。

 診断は臨床症状が治らない。繰り返す。このようなフェレットにアリューシャン病抗体検査とガンマーグロブリン上昇など蛋白質の検査から診断します。しかし残念ながら治療はありません。

 本院で経験した症例も発熱を繰り返したため、このフェレットのアリューシャン病抗体検査が陽性でガンマーグロブリンの上昇から診断しました。




投稿者: オダガワ動物病院