小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2018.05.20更新

あtiger腎臓病処方食の変更(猫)への注意点


 シンガプーラの5歳 避妊雌が昨日からフラフラしているので診療に訪れました。
 シンガプーラは1975年にアメリカ人の猫愛好家がアメリカに連れて行き、シンガポールの通りで見つけたことからシンガプーラと名づけたそうです。世界最小の猫といはれています。 
 このオーナーは以前に飼っていたネコが腎臓病で亡くなったので、今度のネコは腎臓病にかかりにく体質にしいことが先行して、『この腎臓食を与えていると腎臓病にかからない』というミスインホメーションに惑わされて主食にしてしまったケースです。
 腎臓食は栄養制限がされた食事です。ネコの2歳はヒトに例えれば24歳に相当します。一般的に栄養制限をする年齢ではありません。

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■腎臓病の診断
 獣医師の立場から早期で腎臓病の診断を希望されるなら検査が良いと考えます。しかし通常の血液検査(BUN、Cr測定)では異常値が出たときは70%位が障害を及ぼしており、末期に近いことが多いです。そのため当院では尿を持参していただき、尿比重、尿蛋白の頻回の測定を薦めています。また最近はシスタチンという項目が開発され、初期でも血液から腎臓疾患の検査が可能になりました。(ただしシスタインは症例が多い訳ではありません。)

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各社腎臓食
 腎臓病は無症状で進行する場合が多い疾患です。猫の腎臓病は中高年になると比較的多い疾患で動物病院では比較的末期になって発見されることが多いです。 そのため、腎疾患の予防ができないか考慮しているオーナーはよく診ます。

 各メーカーの学術に問い合わせましたが、答えは『猫の腎臓食は獣医師に腎臓病と診断されての始めて猫にあげる餌です。』正常な猫が食べ続けても腎臓病の予防にはなりません。
 また腎臓病でない猫が腎臓食を長期投与すると、2点まずい点があります。
 第一に低リン(IP)にできているので、カルシウムとリンの代謝障害をおこす可能性があります。ただし腎臓病の猫はリンの制限は必須です。
 第二にpHが6.8と高くなっている製品もあり膀胱炎の既往歴がある猫には向きません。

 この症例のネコは4年間の低リン(IP)はでできている腎臓フードを食べていたので、IPは0.7mg/dlでした。(正常2.3-5.0mg/dl)そのためフラフラになってしまいました。普通のフードに変えたところ2週間で、低リン(IP)は正常に戻りました。
 情報が多い世の中ですが、よく内容を吟味しないと、大変なことになります。

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.20更新


あ
ヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロールについて(猫)

 ヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロール

 尿石症はどきどき来院しますので、両方とも比較的よく使用するフードです。
 詳細は各メーカーのホームページを診たほうがよいとおもいます。

 本院で両フードをあげた経験では、猫において説明書どうりにあげると、太る傾向があるような気がします。

 こまめに体重を測定して、量を調節する必要があるとおもいます。ヒルズC/Dは最近、精神的な緩和作用がある物質が含有されたC/Dマルチケアーコンフォートが販売されています。

 これまでのC/Dとの相違はトルプトファンとα‐カソゼピンが入っている点で、精神的な面も考慮した、リラクゼーション効果をプラスしたフードです。
 このフードを食することで、ふだんの食事より、特発性膀胱炎が減り良好な成績があがっています。

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■猫が膀胱炎になる原因
 最近の調査では猫が膀胱炎になる原因は尿石ではなく、特発性が一番です。(図参照)
 特発性とは原因がよくわからない場合をさしますが、猫では汚い環境・同居猫のストレスが多いとされています。これらは無菌性膀胱炎の名前で呼ばれています。
 最近は駅のトイレも綺麗になりましたが、私達、ヒトも汚いトイレでは用をたすきになれません。
 猫も同様で、無菌性膀胱炎の予防にはトイレは複数必要で、飼育匹数+ひとつが良いとされています。また適時に掃除は必要です。汚いと尿をがまんしてよくありません。


本院の症例、無菌性膀胱炎

 尿検査はpHは8.0、蛋白・潜血は強陽性でした。結晶・結石は陰性でした。
 またグラム染色、細菌培養も陰性でした。
 細菌培養の結果がでる1週間は抗生物質アモキシシリンの投与はしました。
 このオーナーは自宅で5匹の猫を飼育していました。また無菌性膀胱炎は引っ越しや、生活環境の変化でもおきます。


■α‐カソゼピンは単剤でも商品名ジルケーン®(アルファ-S1トリプシンカゼイン)で発売されています。
 開発のきっかけは、授乳後の乳児のリラグゼーションは満腹感だけからではなく、ミルクに鎮静作用のある物質が含まれていると考えられたからです。。

 乳児はトリプシンでミルクは分解します。
そしてミルクをトリプシンで分解して鎮静効果のある物質を分離するのに成功してα‐カソゼピンと名付けました。

α-カソゼピン 
 経口投与での吸収がよく、血液脳関門を通過します。
一部のGABA受容体部位(4-Abu受容体)に特に親和作用示し。他の部位にも結合してしまうベンゾジアゼピンで見られる典型的な副作用を伴わない抗不安作用があるとされていますがサプリメントなので、実際の効能は賛否あります。

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■猫の尿路閉塞させる結晶の種類
 次に猫の尿路閉塞させる結晶の種類の話をします。
統計上、日本もアメリカも蓚酸カルシウムとストロバイトが多いです。
 本院では、ストロバイトは以前はよく診ましたが、現在は減少傾向になっています。



■猫のストロバイト結晶

 猫のストロバイト結晶は若い時期は普通のフードにかえると、また再発します。本院の経験では7割です。
 尿路閉塞はおきると3-4日で死亡する病気です。このような病態がヒルズC/D、ロイヤルカナンpHコントロール
などの食事で予防
できることはすごいことです。
 
 これらの食事は一般フードの2-3倍費用がかかるため、オーナーの判断でやめてしまうことです。尿路閉塞を起こした治療費のほうか高くつきます。
 
 ストロバイト結晶は7-8才をピークに産生は減少傾向になります。
 しかし本院では11才の猫で、普通のフードに変えたら、再発し尿路閉塞になったこともありました。個体差は多いみたいです。
 高齢になると尿石の他にも病気が見られる場合が多く、総合判断が要求されます。



猫の蓚酸カルシウム結晶

 個体によっては、尿pHが酸性に傾き、蓚酸カルシウムが産出する場合もあります。
 
 動物病院からの指導で尿石用フードに変更した上で、そのでなぜか友人の薦めで尿石用サプリメントも追加してしまい、尿pHが調節できず、蓚酸カルシウムが産生したこともありました。

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ヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロールを食べてくれない時の対策 

 ストロバイト結晶にはヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロールなど食べてくれない場合、食事のみではなく、写真のようなサプリメントでも対応可能です。
 生涯投与は可能ですが、どちらの治療を選択するか考えるなら、フードです。
(写真・ゼンラーゼ犬用・猫用)



その2、ヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロールを食べてくれない時の対策 

 ストロバイト結晶にはヒルズC/DとロイヤルカナンpHコントロールなど食べてくれない場合、食事のみではなく、写真のようなサプリメントでも対応可能です。生涯投与は可能です。
(写真・DLメチオニンタブ・猫用)

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.20更新

あtiger猫の尿路閉塞の症例


 
5才の雄のアメリカンショートヘアーが尿がでないことで来院しました。
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  レントゲン所見 レントゲンではおおきな膀胱が診られました。---------------------------------------------------------------------
 エコー所見 またエコー像はキラキラ光るものが観察されて、結晶の存在が確認できました。                         ---------------------------------------------------------------------
                            
 尿路カテーテルを挿入しました。
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採取した尿
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尿沈渣のグラム染色(顕微鏡所見)ではブドウ球菌(Staphylococcus)が推察されました。
(後日、培養検査でStaphylococcus属が同定されました。)
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尿沈渣のストバイト結晶(顕微鏡所見)がみられました。                           ---------------------------------------------------------------------
治療
ストバイト結晶にはpHコントロールの食事に替えていただくことがベストです。このお宅は多頭飼育なので食事の変更は難しく、ゼンラーゼ(ストバイト結晶を壊すサプリメント)の投与を薦めました。(左犬用・右猫用)

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 抗生剤を膀胱の状態がよくなるまで飲ませて頂くこととしました。本院では尿検査で陰性化してプラス1週間を目安にしています。
 この猫は本疾患が始めてであること、またグラム染色より菌名が推測できたのでアモキシシリンを使用しました。この疾患は2週間の処置で回復しました。

 今後このような疾患は、上記の食事への変更かサプリメントの投与をしないと70%は再発しますので今後の継続治療が大切です。
                                            

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.19更新

おtiger猫の腎臓病 ステージ4


 掛り付けの動物病院で、触診で腎臓が萎縮しているため重度の腎臓病と診断され皮下点滴に通うっていた17歳避妊済みの日本猫の症例です。(理由は不明ですが、血液・生化学検査はしてません。)

本日は鳴き方がおかしいいため本院に来院しました。

若いときは6kg体重があったらしいですが、今日は3.8kgしかありません。

体温 38.5、心拍数 180回/分、呼吸数 25回/分、収縮期血圧190mmHg、粘膜やや白い状態で、脱水7%です。

あ血液・生化学検査

血液・生化学検査では尿素窒素、クレアチニンが高値で、リンも高値です。

また低k(K2.4mEq/l)で、生命の危険もある状態で血圧も高い状態です。

以上の見解よりステージ4と診断しました。

本日はkを多くした補液をおこないました。鳴き方がおかしいい点にはサイレース®を注射しました。

改善がない場合は血圧降下の使用を考えています。

ステージ4では、高リン抑制剤、皮下補液が必要です。

この症例は自宅で皮下補液ができるよう指導させてもらいました。

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.13更新

あtigerストロバイト結晶の猫


  1才の雄の猫が頻尿を主訴に来院しました。尿検査でhpHは8.0で、蛋白、潜血が陽性でした。

あ

尿を遠心すると多くの沈査がえられました。

あ

顕微鏡でストロバイト結晶が診られました。

 この猫は1歳で多くのストロバイト結晶が診られました。今後尿路閉塞にならないか心配です。

 このストロバイト結晶の治療は食事が一番です。ヒルズ社から溶解用s/d、維持用のc/dが、ロイヤルカナン社から溶解、維持を目的にpHコントロール(0.1.2)が販売されています。これらの食事を使用していれば、溶解期を過ぎれば、殆どの症例が良好に維持できます。またこれらの食事を食べてくれない場合は、ゼンラーゼ®等の予防サプリメントを考慮します。

 上記した処方食は普通のキャットフードに比べて、費用が3倍近くかかります。そのため病状が良くなると食事を普通のキャットフードに戻したがるオ-ナーをよく見ます。しかしストロバイト結晶はもって生まれた体質おこることが多く、普通のキャットフードに戻すと、尿路閉塞に再度なりやすくなります。(本院の経験では70%位)当然再度動物病院に多くいくことになり、猫も苦しみ、余計に費用もかかる結果になります。以上の理由でこの猫はストロバイト結晶に1歳でなってので、生涯食事療法を薦めました。

 またサプリメントも同様に考えています。サプリメントと上記した処方食の同時長期投与は控えてください。より厄介な病状になることがあります。

 このオーナーは2匹の猫を飼育しています。c/dやpHコントロール(1.2)は猫が生活していくための食事は入っているので、生涯この食事が与えられます。またストロバイト結晶でない猫が主食にしても問題は生じにくいと考えられています。このオーナーは2匹にpHコントロールをあげています。

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.04更新

あ

tigerシスチン結晶の猫


  5才の雄の猫が尿路閉塞で来院しました。掛り付けの動物病院が休診なので、本院を訪れました。

膀胱内をエコーで診ると、結晶様の物質が観察されました。

a

エコー像

 この猫は掛り付けの動物病院ではシスチン結晶で何度か尿道カテーテルを入れているそうです。

 今後のことは掛り付けの動物病院でおこないたいというオーナーの意向もあり、本院では尿道カテーテルをいれて、生食で洗浄をして治療は終了しました。

a

遠心して多くの沈査はえられませんでした。

a

しかし顕微鏡で五角形のシスチン結晶が診られました。

この猫はアミノ酸の給餌を最小限にする意味で、腎臓サポートをたべさせていました。また薬剤はチオラを常時、飲ませて、皮下補液もしてましたが、再発してしまいました。

シスチン結晶は、適格に予防できる有効な薬剤、食事がなく、厄介な疾患です。


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2018.05.02更新

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2018.05.02更新

おtiger猫の無菌性膀胱炎疑い


あ

他院で約3ヶ月前にストロバイト結晶で血尿をおこした10歳の雄ネコです。

今回も同様に血尿になり来院しました。

エコー検査で結石はなく、尿検査はpH7.0、潜血(++)、蛋白(++)、沈査は赤血球のみで、ストロバイト結晶(-)、白血球(-)、グラム染色したところ殆ど細菌は染色されませんでした。

本院での所見は3ヶ月前とは異なりストロバイト結晶はありませんでした。

沈査のグラム染色したところ殆ど細菌は染色されず、細菌性も否定的です。

もう1匹ネコがいて仲はわるいそうです。

以上の所見から、ネコに多い無菌性膀胱炎と診断しました。

ネコはストレスなどによってこの無菌性膀胱炎に罹患することが多い動物です。

  あc/dマルチケアー

この症例は血尿は二回目ですが、 無菌性膀胱炎の未然の予防法として加水分解ミルクプロテイン、トルプトファン配合されたc/dマルチケアーがお薦めです。

 無菌性膀胱炎は完全には治りませんが、回数は抑えられ、よりよい生活ができることが多いです。

 


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2018.05.01更新

おtiger猫の血圧


 

あ本院の血圧測定風景。
本院の機種は臨床的意義の高い

収縮期血圧のみの測定になります。
またアクティブな猫には測定できない場合もあります。

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●猫の血圧は研究会資料より。)

   文献    個体数 収縮期血圧 平均血圧  拡張期血圧
Bodey et al.  104  139±27 99±27   77±25
Mishino et al.  60   115±10 96±12   74±11
猫種、肥満による差はありません。血圧単位 mmHg

このような記録があります。

血圧は興奮で変動するので、できるだけ安静にして測ることが大切です。
諸条件と合わせての診断になります。

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●高血圧

原因が不明な一次性と原因臓器が考えられる二次性に分かれます。
高血圧により障害を受けやすい、標的臓器として、腎臓、脳、心臓、眼があります。

血圧は下記のようにグレード分けします。(研究会資料より)

グレード  収縮期血圧 拡張期血圧 標的臓器障害の程度
❶     150未満   95未満     最少
❷     150-159  95-99     軽度
❸     160-179  100-119   中程度
❹     180以上   120以上    重度
血圧単位 mmHg
❸。❹になると降圧剤が必要です。

本院ではこの値を基準に治療にあたっています。
降圧剤は病状により変わりますので、本院以外で薬剤を処方されている方は
担当獣医師にお尋ねください。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.01更新

おtiger猫、ストロバイト結晶の症例


 あ雄猫は尿がつまると、この様な姿勢を取ります。

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あ

カテーテルの挿入して尿をだします。重度に詰まっていると麻酔が必要なこともあります。またストロバイトで尿がでなくなると、3-4日間で猫は死亡します。早く動物病院にいってください。

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あの結晶がストロバイトになります。

 ストロバイト結晶は猫の体質でできます。尿路閉塞解除後、予防法としてPHコントロール(ロイヤルカナン)、C/D(ヒルズ)の食事に変更することで95%以上は再発はしません。しかし食事の効果は約3週間かかるので、その間には再発のある可能性はあります。

  当院のデーターでは、尿路閉塞解除後、普通の食事に戻すと70%のネコは再発します。そのため一度ストロバイト結晶になったら、他に病気のない限り一生の上記の食事へ変更を薦めます。70%のネコは再発するので、再び尿路閉塞になって動物病院を受診するより、食事を変えた方が経済面でも、健康面でも賢明です。

 多頭飼育で食事の変更が無理な方にはサプリメントをお薦めします。
当院ではゼンラーゼ®を薦めています。錠剤が苦手な方には、写真右のペースト状の薬剤がお薦めです。共に推奨量で初めてもらいますが、様子をみて、減量してもらっています。反応の良い個体は推奨量の1/3量で維持可能な猫もいます。

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