小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2018.04.01更新

オダガワ

  rabbit難解な毛球症のウサギ


 


 4才雌のウサギが来院しました。1週間前から便がでないとこことです。今回はウサギにあまり使用しない薬剤で治りましたが、すべてこのように上手くいくかは疑問です。

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右下                    左下                    背腹
初診時レントゲン

 レンドゲンは胃が大きく写って、盲腸に多量のガスが観察されます。メトクロプラミドやガスモチンで3日間投与しました。
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●3日後の来院
 メトクロプラミドやガスモチンは
全く効果ありません。3日間1つも便がなく、深刻な状態です。
血液・生化学検査は電解質を除きおおきな異常はありませんでした。

 

点滴をしている本症例
 そこで点滴をおこないました。ウサギ自身は野菜は口にしてくれます。翌日バリウム造影をしました。
 
バリウムプレ
 バリウム2時間後
 バリウム4時間後
 バリウム5時間後
 バリウム欠損像があるので、手術を薦めましたが同意は得られませんでした。

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 そこで4日目、ウサギでは殆ど使用されたこののない薬剤に変更しました。心拍数に注意して投与したところ、多量の泥流便がでました。この日退院させたところ、オーナーが言うにものすごい食欲が回復したそうです。
薬剤投与後15分
多量にでた泥流便 
●1週間後の来院
 元気でくらしているそうです。まだ少々便は軟らかいとのとこです。


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.01更新

オダガワ

rabbitウサギの食事


 飼育された時期、大切なのはフードの選択です。当院の経験ではこの時期に食べたフードを7割のウサギが一生たべる傾向があります。

え

ラビットフード各種(現在当院では取扱いのない書品もあります)

 ラビットフードは、なるべく繊維質の高く、歯に優しい小さくてソフトなフードを薦めます。ハードを食べさせても歯が丈夫になることはありません。
 アルファルファが主成分なラビットフードは7ヶ月までで、その後チモシー中心が良いとはされていますが、アルファルファのみでもよくない訳ではありません。

お アルファルファの製品

 現在、成ウサギ用にアルファルファの製品も販売されています。先日来院したケースはオーナーがチモシーのアレルギーなので、アルファルファを薦めました。また野生のウサギはチモシーのみを食べている訳ではありません。臨機応変に可能なら食事内容を変えてった法がウサギには良いです。
 ラビットフードのみで飼育するとウサギは体重は増加傾向になる場合が多いため、推奨量より少し減らして、残りを牧草や野菜で補ってもらっています。

あ 牧草(チモシー)

牧草の給餌も大切です。牧草は歯の咀嚼に関係します。また毛玉症の予防にもなります。

ぼ生牧草

牧草が苦手なウサギは生牧草をネットで販売している施設もあります。

や
 野菜は腸が弱い個体は、軟便になるうさぎもいます。昔からある野菜をあげてください。カラフルな野菜や、乾燥野菜は薦められません。

 以上ウサギのフードは①ラビットフード・②牧草・③野菜の3つを嗜好性、罹患している疾患を考えて分布させてあげることが大切です。また唾液中のアミラーゼはウサギは豊富ですが、盲腸・膵臓では少ないので、澱粉の消化は苦手です。パンなどをウサギにあげている方がいますが、病気をおこしやすくするのみなので勧められません。



穀物鳥 セキセイインコ・オカメインコ・コザクラインコと文鳥の食事について
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投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.01更新

あrabbitウサギ涙管閉塞による化膿


あ3歳雌のネザーランドドアーフ、雌です。昨日より目ヤニが多く来院しました。
涙液量は、13mm/sec(正常5-10)で、フルオルテストは弱陽性でした。

あ目の周りをきれいにすると、涙管の排泄部位にリンクして膿が診られました。

あ細胞診をすると、多数の好中球が診られ、涙管閉塞による化膿と診断しました。
可能な限り涙管から膿をだして、涙管洗浄をしました。
1週間、right arrow抗生剤、ヒアルロン酸の点眼とright arrow経口の抗生剤も併用しました。---------------------------------------------------------------------

 explosion1週間後の来院

あ

 この症例は予想より早く改善しました。原因はたぶん臼歯からきていると考えられるので、再発したらすぐに来院する旨をつかえました。ウサギ涙管閉塞による化膿は結構大変なことが経験的におおかったんで、この症例はとりあえず早く回復してようかったです。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.01更新

オダガワ■ソアーホックのrabbitウサギ 

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ソアーホック

 ソアーホックのウサギの薬剤を塗布した様子

 ソアーホックのウサギが来院しました。2才の雄で、偶然脚の裏をみたらはげていて、来院しました。
体重が重かったり、床材とあわないとおきるますが、正式な原因はよくわかっていません。

 本院では床を牧草に変えたり、また食べなければお風呂マットにかえてもらい、粉薬を塗布して、で進行をおくらせることがやっとです。完治はなかなかしません。体重の増加には注意が必要です。

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.01更新

お
rabbitウサギの避妊手術


 1才2ヶ月のロップイヤーの避妊手術の依頼がありました。川崎市宮前区からの来院です。


■ウサギの避妊手術の意義 
 ウサギは子宮・卵巣腫瘍が多いため、切除した方が良いのではと考え行われています。時期は生後6ヶ月-1歳の間が良いと本院では考えています。

 一説によりと雌ウサギの50-80%は子宮・卵巣腫瘍になるそうですが本院ではそんなに多いのかとおもいます。
 
 また尿検査・触診である程度子宮・卵巣腫瘍の早期診断は可能と考えています。

 そのためわざわざナイーブなウサギにお腹を切ってまで手術する必要があるのか、獣医師の中でもさまざまな意見があります。
 




写真・ウサギの避妊手術、麻酔をして毛を刈をしたところ

■ウサギ避妊手術 術中の写真
 おなかを切る手術なので、術後食欲が落ちることはあります。

 暴れて強制給餌ができなかったり、環境の変化にものすごく弱いウサギは避妊手術は薦めれれません。

■この症例の手術は順調に終わりました。
 左右の子宮角が発赤しており、肉眼で異常所見がある可能性もあったので、オーナーと協議した結果、病理検査をすることになりました。

■病理検査 
 子宮内膜は、異型性のない子宮腺上皮細胞の乳頭状・分岐性管状増殖(過形成)によって、軽度に肥厚しています。
 子宮標本において腫瘍性変化、有意な炎症細胞浸潤、細菌感染は認められませんとの診断を頂ました。
 悪性所見はないのでなによりです。


 

 

 

【避妊手術・去勢手術】
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tigerright arrow猫の去勢手術(雄)

rabbitright arrowウサギの避妊手術(雌)
rabbitright arrowウサギの去勢手術(雄)

boarright arrowモルモットの去勢手術(雄)

 

tiger猫・避妊手術・去勢手術の助成金】
right arrow 本院は川崎市獣医師会に所属しいる関係で
時期は限定されますが、猫の去勢・避妊手術に
①川崎市、②川崎市獣医師会、2団体の補助が可能です。
right arrow川崎市獣医師会
right arrow川崎市健康安全部生活衛生課


  

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【break time】

あ

 flower2染井吉野(4月、二ヶ領用水)

 

 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.01更新

お
rabbitウサギの去勢手術


 ■去勢手術が対称なうさぎ 

別のうさぎですが、精巣は写真のようにあります.

うさぎのスプレー行為が激しく生後6ヶ月の雄のアメリカン・ロップが東京都町田市からの来院しました。
 
 本日は去勢手術の日です。2週間前の術前検査でおこなった血液・生化学検査では異常はありませんでした。

 うさぎの雄の去勢手術はすべてに必要な訳ではありません。必要な場合は以下になります。
①雄雌を一緒に飼育している時はバースコントロールとしておこないます。
 雌は年中、ほとんど交尾可能で妊娠しやすい動物です。
雄雌を一緒に飼育している場合は手術が簡単な雄を去勢する場合が多いです。交尾時間は短く、眼を離した隙におこっていることが多いです。

雄同士複数で飼育すると、縄張りあらそいで喧嘩をする場合はおこないます。

③1羽飼育でもスプレー行為が多いときは手術をする対称です。

 今回は3番目にあたる症例です。スプレー行為は去勢手術で約90%はよくなります。
 
 去勢手術の適期はきちんとした根拠はありませんが、生後5ヶ月あたりから可能です。

 ただしうさぎ鼡径輪が生涯開いている動物なので精巣の存在をよくみなければなりません。ちょとしたことで、精巣は腹腔に入ります。 
 
 そのため精巣が2つない場合は、後日よくみる必要があります。
ウサギでは陰睾(簡単に言えばカタキン)は希です。

■麻酔 
 鎮静剤を投与して15分後、イソフルレンを吸入麻酔させて、毛刈り、消毒をしました。(写真)
■手術 
 手術をはじめました。(写真)
■手術
 写真は血管をPDS糸で縛ったところ

■摘出した左右精巣。左先が精巣頭部です。(写真)
■術後注意点。 
 本院では埋没縫合をしていますので、抜糸は必要ありません。

 エルザベスカラーはつけません。
ただし異常に手術部位なめるうさぎには装着する場合もあります。エルザベスカラーを装着すると餌が食べられなくなるうさぎもいます。
 
 うさぎは精嚢腺が発達しており、去勢しても1ヶ月は精嚢腺に精子をためている推察されます。
 そのため雄雌を飼っている方は妊娠の可能性がありますので、手術後1ヶ月は一緒にしないでください。 
(参考 うさぎの副生殖腺は精嚢腺は発達しています。また傍前立腺があります。前立腺・尿道球腺は他の動物と同じ)

 
 また術後、うさぎに限らず肥満になる傾向があります。肥満は短命になることが多く、餌の量、運動には十分に注意が必要です。

■1週間後の来院 
 このうさぎは術後1週間後でスプレー行為は止まってくれました。
 普通はもう少し時間がかかります。


 

 

【避妊手術・去勢手術】
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投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.01更新

オダガワ

rabbit急性毛球症のポーランド・ロップ


 1日前より、食欲不振とのとこです。体温は36.7度で低体温で前肢をだしてややショック状態です。(正常38.0-40.0度)

あ

あ右下像と左下像

あ背腹像
急性の毛球症のレントゲンです。

 静脈の確保は不可能なほど血圧は下がってました。保育箱に入れて保温に努め、皮下補液をおこなおました。また胃腸の蠕動亢進薬も投与しました。体温は午前11時には36.7度でしたが、午後1時に37.1度、午後4時に37.6度、午後7時に38.5に上昇しました。
 この時間より少し食欲がありました。あ

ああ午後4時のレントゲン。右下像と背腹像
あ午前2時の便

 翌日の午前2時にはつまっていた物が排泄されて、便も多くなり、元気になりました。うさぎは低体温だと薬剤の効果がなくなります。この症例も体温を上昇させる処置がよかったと考察されます。ただし急性毛球症は完全に閉塞した時は、内科療法では限界があることも事実です。




 

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.01更新

オダガワrabbitウサギ皮膚糸状菌症(Trichophyton mentagrophytes
の症例
 


 他院で皮膚病が治らないとのことで川崎市多摩区三田からの来院です。
生後3ヶ月のメスのドアーフ系のうさぎです。




 
 口唇・右前肢に、鱗屑が診られました。最初は口にできた皮膚病が顔をふくため前肢にもひろがっていきました。

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 KOHによる真菌の顕微鏡検査で真菌胞子(別名・分節分生子)が発見されました。毛の構造が崩壊しています。この毛の栄養を食べつくしのたので他の毛に感染しようとしている像です。
胞子の発見はキャリアーをしめします。また菌糸発見できれば、感染をしめします。条件が良いとは菌糸(動物なら体)を伸ばしますが、条件が良くないのと、自分の命が危ないので、次の世代を作ろうと胞子(動物なら卵)ができます。

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TS培地(左・サブロー寒天培地、右・DTM培地)による培養では5日目より陽性を示しました。
DTM培地には糖質・タンパク質が入っています。病原真菌は蛋白質から消費しますので、早期に赤くなります。
雑真菌ですと糖質から分解されるので、アルカリ性にならないので、最初は菌の増殖はあっても、赤くなりません。
培地の中の糖質をたべつくすと次に蛋白質をたべるので10日位で培地は赤くなります。
この日、菌の同定を試みましたが、まだ培地の栄養分が豊富で大分生子は発見できませんでした。

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TS培地による培養 8日目。培地の中の栄養をたべつくすと、大分生子がでやすくなります。

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その後、Trichophyton mentagrophytesの大分生子を同定しました。(ラクトフェノールコットンブルー染色)

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 皮膚糸状菌症治療のポイントは、ヒトの皮膚糸状菌症は角質に感染するケースは軟膏・クルームの浸透が良好です。しかし軟膏・クルームは角質には浸透しますが、爪、毛の中には浸透しません。ウサギの皮膚糸状菌症は毛に感染して、後者に属し、軟膏・クルームは殆ど効能をしめしません。そのため経口薬を使用しなければいけません。投与期間は約1ケ月です。その理由として、1ケ月に再度培養検査を行うと陰性なことが多いことからいはれています。

しかし重傷な症例やまた長毛種は毛幹部には薬剤は浸透しますが、毛の先までは浸透しませんので、ケースによっては長期になる場合もあります。長毛ウサギは再発防止のためには、切除して薬剤をのまれたほうがよいです。この皮膚糸状菌症はヒトにも感染しますので注意は必要です。

このウサギの治療は抗真菌剤の経口投与で、4週間後の検診ではよくなりました。その後、再発があるようなら来院を指示しましたが、再来院はありませんでした。


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.04.01更新

 あrabbitウサギの疥癬症



   動物病院を2-3件回ったが1年間治らないとのことで、東京都福生市からのセカンンドオピニオンで来院しました。2才の雌で 「鎧をかぶったような」ウサギです。診療するとに普段皮膚が薄い部分が「かさぶだ状」になっていました。
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camera疥癬の成虫と卵
  

そこで皮膚掻爬検査と真菌培養を行いました。皮膚掻爬検査で疥癬(成虫・卵)が発見されました。疥癬症はウサギでは希な疾患です。この疾患は皮膚が厚いで長期に疥癬がいたと考察され、完治には時間はかかるとおもいました。本日は疥癬の駆虫薬を注射して週1回の来院を指示しました。また真菌は後日陰性であることがわかりました。

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■2週1回、駆虫剤の注射をつずけて2ケ月後の写真です。

あ

あ

あ

その後薬剤の投与でたいぶよくなりました。

●注意 ウサギの疥癬症の報告は少ないですが、犬猫の疥癬症は人にもうつります。この症例もヒトにうつるとこを前提に環境の熱湯消毒をして頂きました。 また疥癬は猫で重傷だと痒みで死亡する場合も記載されています。



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dire外部寄生虫疾患
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投稿者: オダガワ動物病院

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