ウサギの診療(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)
2017.08.06更新
■ウサギの診療
ウサギは犬猫のようなワクチンで予防する疾患はありませんが特徴を考えて飼育をしないと病気の発見が手遅れになるとこがあります。
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■吐くことができない。(例外を除く)
まず、身体の構造的に吐くということができないため、急性毛球症になると短時間で悪化してしまいます。具合が悪くなり体温がすぐに下がります。
ふだんウサギは38-39度が平熱ですが、この場合35.0度ぐらいに下がります。オーナーの方もウサギが冷たくなって動かいいことを主訴に来院するケースを診ます。急性と表しているように予期なく突然おきます。気づいたらできるだけ早くウサギを診療できる動物病院に連れていってあげてください。
また、ウサギは全く食べないとわずか1日で脂肪肝になり、2~3日でいつ死亡しても不思議ではありません。例外を除き強制給餌の有無が生死を分けるといっても過言ではありません。強制給餌について当院ではくわしくご指導していますので、来院の際に声をかけてください。
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■仔ウサギと下痢
■ウサギのコクシジウム
■仔ウサギの下痢
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■注意薬剤
日本にはウサギの専用薬はなく、ヒト用、犬猫用でウサギに安全に使用できる薬剤を使用しています。
ウサギ、モルモット、ハムスターの薬剤特性として、①抗生剤、②ノミ、ダニ製剤は種類を間違うと死亡する薬剤もあり注意が必要です。
なお使用薬剤は動物病院により多少異なりますので、使用の際は、掛り付け獣医師によくお尋ねください。
以下、本稿では当院の見解を述べます。
■エキゾチックに安全に使用できるノミ、ダニ製剤
■ウサギとノミ成虫の感染
■ウサギに使用してはいけない抗生剤
■ウサギの疥癬
■フィプロニール(Fipronil)はウサギ始めエキゾチック動物には絶対禁忌です。
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■皮膚関係
ウサギの脱毛は独特です。
■ウサギのアイランドスキン
仔ウサギの皮膚病、皮膚糸状菌症
■ウサギの皮膚糸状菌症
ウサギの全身ジャンプー、容態が急変した症例を3例経験しているので私は禁忌と考えています。
■ウサギにシャンプーしたところ容態が急変した症例
お尻に糞をつけて生活しているウサギも診ますので注意が必要です。
■ウサギの便が肛門、足底に付着、蛆がわくこともあります。
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■ウサギの尿は
■ウサギの赤い尿
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■ナイーブな動物です。
ご来院いただく際には、ペットキャリーに牧草を牽いてウサギを入れてください。上記したようにウサギは身体の構造的に吐くという行為ができません。そのためペットキャリーにタオルや、ペットシーツ、新聞紙を入れると誤飲して胃腸障害をおこしますのでやめてください。
また「おとなしいから」と抱っこでご来院されると、見知らぬ場所や他の動物の気配でパニックになり取り返しのつかない結果を招くこともあります。必ずキャリーに入れて、しっかり入口を閉じてあげてください。そして診療室のなかでキャリーからだしてあでてください。
下記に当院で実際にあった事故症例を紹介します。
■①家族の方が冗談でうさぎを威かしたら、小屋の中で暴れて、鼻血がでたケース。
■②家の電気コードを噛んで感電したウサギのケース
■③ハーネスをつけて散歩中には外れて、壁に当たって来院したウサギ。
■④友人に預けたら抱っこして脊髄骨折したウサギ
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花びらの形がウサギの耳に似ていることからつけられました。
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