小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2014.11.22更新

お
rabbitウサギの避妊手術


 1才2ヶ月のロップイヤーの避妊手術の依頼がありました。川崎市宮前区からの来院です。


■ウサギの避妊手術の意義 
 ウサギは子宮・卵巣腫瘍が多いため、切除した方が良いのではと考え行われています。時期は生後6ヶ月-1歳の間が良いと本院では考えています。

 一説によりと雌ウサギの50-80%は子宮・卵巣腫瘍になるそうですが本院ではそんなに多いのかとおもいます。
 
 また尿検査・触診である程度子宮・卵巣腫瘍の早期診断は可能と考えています。

 そのためわざわざナイーブなウサギにお腹を切ってまで手術する必要があるのか、獣医師の中でもさまざまな意見があります。
 




写真・ウサギの避妊手術、麻酔をして毛を刈をしたところ

■ウサギ避妊手術 術中の写真
 おなかを切る手術なので、術後食欲が落ちることはあります。

 暴れて強制給餌ができなかったり、環境の変化にものすごく弱いウサギは避妊手術は薦めれれません。

■この症例の手術は順調に終わりました。
 左右の子宮角が発赤しており、肉眼で異常所見がある可能性もあったので、オーナーと協議した結果、病理検査をすることになりました。

■病理検査 
 子宮内膜は、異型性のない子宮腺上皮細胞の乳頭状・分岐性管状増殖(過形成)によって、軽度に肥厚しています。
 子宮標本において腫瘍性変化、有意な炎症細胞浸潤、細菌感染は認められませんとの診断を頂ました。
 悪性所見はないのでなによりです。


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ウサギの去勢手術
ウサギの避妊手術
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投稿者: オダガワ動物病院

2014.11.22更新

お
rabbitウサギの去勢手術


 ■去勢手術が対称なうさぎ 

別のうさぎですが、精巣は写真のようにあります.

うさぎのスプレー行為が激しく生後6ヶ月の雄のアメリカン・ロップが東京都町田市からの来院しました。
 
 本日は去勢手術の日です。2週間前の術前検査でおこなった血液・生化学検査では異常はありませんでした。

 うさぎの雄の去勢手術はすべてに必要な訳ではありません。必要な場合は以下になります。
①雄雌を一緒に飼育している時はバースコントロールとしておこないます。
 雌は年中、ほとんど交尾可能で妊娠しやすい動物です。
雄雌を一緒に飼育している場合は手術が簡単な雄を去勢する場合が多いです。交尾時間は短く、眼を離した隙におこっていることが多いです。

雄同士複数で飼育すると、縄張りあらそいで喧嘩をする場合はおこないます。

③1羽飼育でもスプレー行為が多いときは手術をする対称です。

 今回は3番目にあたる症例です。スプレー行為は去勢手術で約90%はよくなります。
 
 去勢手術の適期はきちんとした根拠はありませんが、生後5ヶ月あたりから可能です。

 ただしうさぎ鼡径輪が生涯開いている動物なので精巣の存在をよくみなければなりません。ちょとしたことで、精巣は腹腔に入ります。 
 
 そのため精巣が2つない場合は、後日よくみる必要があります。
ウサギでは陰睾(簡単に言えばカタキン)は希です。

■麻酔 
 鎮静剤を投与して15分後、イソフルレンを吸入麻酔させて、毛刈り、消毒をしました。(写真)
■手術 
 手術をはじめました。(写真)
■手術
 写真は血管をPDS糸で縛ったところ

■摘出した左右精巣。左先が精巣頭部です。(写真)
■術後注意点。 
 本院では埋没縫合をしていますので、抜糸は必要ありません。

 エルザベスカラーはつけません。
ただし異常に手術部位なめるうさぎには装着する場合もあります。エルザベスカラーを装着すると餌が食べられなくなるうさぎもいます。
 
 うさぎは精嚢腺が発達しており、去勢しても1ヶ月は精嚢腺に精子をためている推察されます。
 そのため雄雌を飼っている方は妊娠の可能性がありますので、手術後1ヶ月は一緒にしないでください。 
(参考 うさぎの副生殖腺は精嚢腺は発達しています。また傍前立腺があります。前立腺・尿道球腺は他の動物と同じ)

 
 また術後、うさぎに限らず肥満になる傾向があります。肥満は短命になることが多く、餌の量、運動には十分に注意が必要です。

■1週間後の来院 
 このうさぎは術後1週間後でスプレー行為は止まってくれました。
 普通はもう少し時間がかかります。


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投稿者: オダガワ動物病院