小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2019.12.30更新

あsnakeフェレットのインスリノーマ疑い


あ

 以前、振れ、虚脱をおこした7歳、避妊雌のフェレットです。そのときの血糖値が33mg/dl(正常69-139mg/dl)でブドウ糖の投与で回復しました。

 本日、再び振れえがみられ(動画参照)、血糖値を測定しました。73mg/dlとやや低めのため、今回もブドウ糖の投与をして回復しました。。血液が多く採れず、インスリンの測定はできませんでした。
個体差はありますが血糖値が50mg/dlを割ると虚脱をおこします。

 この症例はその後何度も振れえが診られるため、臨床症状、血糖値からインスリノーマが疑われ、現在プレドニゾロンの隔日投与で病状を維持しています。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2019.06.15更新

あ snakeフェレットのクッシング症


 


17
(写真1)
腰背部、尻尾の脱毛に痒みを訴えて来院した4歳の雌のフェレットです。

リュープリンの注射をしました。

1
(写真2)
1ケ月後、脱毛は改善されました。

この症例は運よく改善されましたが、
リュープリンの月1回の注射の合計3回で改善されるのは約75%です。
この症例は1ケ月後、脱毛は改善されましたが
3ヶ月後に改善されるケースもあります。


 

 

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投稿者: オダガワ動物病院

2019.04.15更新

あ tiger甲状腺機能亢進症のネコ


 

あり、
(写真1)

15歳の去勢済み雄ネコが体重減少で来院しました。(写真1)
食欲はありますが、ここ3ヶ月で5kgあった体重が3.5kgに減少してました。
多飲多尿傾向があり、よく嘔吐が診られるそうです。

最初におこなった血液・生化学検査、尿検査(同然、腎臓病も問題なし)では異常なく、
次に甲状腺ホルモンを測定しました。

甲状腺ホルモンT4 12.6(μg/dl)
正常0.8-5.0(μg/dl)

以上のデーターから甲状腺機能亢進症と診断しました。

ひと月後、このネコは抗甲状腺薬の投与で多飲多尿傾向、嘔吐が改善され
現在良い方向になっています。


 

areroltuku
(写真2)

甲状腺機能亢進症は富士フィルムモノリスの書類から引用させていただくと、
上記のような症状があります。(写真2)

8歳から多くなる傾向があり、10歳以上ではとくに注意が必要です。
そのため当院では高齢のネコは甲状腺ホルモンの測定を薦めています。


■治療

抗甲状腺薬の投与で症状の改善はみられることが多いです。
しかし長期の投与は薬剤に耐性ができ
投与量が多くなることがあります。

-----------------

浅田鳥獣貿易
(写真3)
②投薬が難しいネコや抗甲状腺薬に副作用のあるネコは
y/d(ヒルズ社)という、ヨウ素を含まない食事(写真3)で治療する方法もあります。
①、②の併用は可能です。
-----------------

③他に甲状腺を摘出する方法もありますが、
当院では高齢なネコが症例に多い関係でおこなったことはありません。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.06.24更新

おdog犬の糖尿病、ノボリンRが効果あった症例


  症例は7才雄のミニチアシュナウザー雄です。多飲・多尿を主訴に来院しました。あ

 血液・生化学検査、尿検査をおこない 臨床症状 血糖313mg/dl、 尿糖(+)、糖化アルブミン 14.8%、インスリン5.03ngmlの結果を得て、犬では珍しいⅡ型糖尿病と診断した症例です。

 そこでインスリン製剤として、ノボリンNPH(写真左)の皮下注射をおこないました。しかし1週間たっても臨床症状の改善もなく、血糖の低下もありません。

  次にインスリンレペニルを使用しましたが、同様の結果でした。

 血液・生化学検査、尿検査からインスリン抵抗性疾患は疑いにくいため、もっとも吸収性がよいインスリン、ノボリンRの皮下投与に切り替えました。

 すると血糖は下がり、その後糖尿病は良好に維持しています

1

1 写真 ノボリンNとノボリンR 表面と裏

 名称のRははでレギュラー(Regular 正規)に由来します。
 速攻型インスリンで長所は吸収が良い点です。欠点は作用時間が短く、この症例は1日3回の皮下投与が必要です。 臨床の場では インスリン抵抗性を疑う前に投与して、血糖減少があるか、投与する必要がある薬剤です。
 
 通常インスリン分子は、亜鉛分子を中心とした倒立した三角錐が6つ集まった立体構造=6量体をとり、この構造で溶媒内で安定性を保っています。6量体で投与されたインスリンは皮下組液により希釈され2量体、さらに単量体へと解離し、毛細血管から吸収され、作用を発現します。

 この項、冒頭で紹介したノボリンNの正式名称はNPH(Neutral Protamine Hagedorn)で、6量体の回りに、鮭の精巣から分離、合成したした硫酸プロタミンが配布されています。そのため注射液は混濁しています。1回の注射でインスリンを長い時間作用させることにはできることが長所で、通常はこの薬剤でコントロールされることが多いです。しかし本症例のように希に、吸収問題が生じる場合もあります。


 

【他の糖尿病】
tigerright arrow猫の糖尿病
chickright arrowセキセイインコの糖尿病
right arrow糖尿病の薬剤、インスリン
dogright arrow糖尿病、ケトアシドーシスのイヌ

 


 

【関連記事】
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boarright arrowモルモットの診療


 【break time】

 インスリン製剤は各社いろいろ作用時間など改良すると新しい特許が発行されます。これを「エバーグリーニング(evergreening)」と呼び、特許を取得したメーカーが永遠に独占できるようなシステムになっています。そのため、レギュラー(Regular)、NPH(Neutral Protamine Hagedorn)の両インスリンは本邦ではノボ社とイーライリリー社からのみ販売されています。ジェネリック薬の製造はありません。なお写真のノボ社のインスリンのNPH製剤は、現在ボトルタイプは製造中止のため、イーライリリー社のヒーマリンNを使用する必要があります。

a「エバーグリーニング(evergreening)」は直訳すれば、緑が絶えるこののない「針葉樹林」を指しますが、薬学的には特許を取得したメーカーが永遠に独占できるようなシステムのことを示します。(写真・山形県羽黒山の杉並木、7月)


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.06.13更新

オダガワ
dog糖尿病の犬、ケトアシドーシス


  糖尿病とは、インスリンというホルモンの作用が低下したため、体内に取り入れられた栄養素がうまく利用されず血糖値の高い状態が続く疾患です。血糖値が高いだけだと自覚症状はありませんが、様々な病気を引き起こすことにつながります。それが「合併症」です。血管が痛むために目や腎臓などに障害がでやすいです。

  糖尿病は膵臓からのインスリンの分泌不足による場合(インスリンが足りない状態)Ⅰ型糖尿病と、インスリンは分泌されていますが、肥満、感染症などによりインスリンの作用(効果)が出にくいの場合(インスリンが有っても血糖値が下がらない状態)Ⅱ型糖尿病とが有ります。犬の糖尿病は自己免疫疾患で、膵島が破壊されておきます。インスリンはでなくなります。そのためインスリンの投与が必要です。

多飲・多尿を主訴に14歳の避妊済み雌犬が来院しました。本日はなにも食べないそうです。川崎市多摩区登戸からの来院です。年齢が高齢でありことより、レントゲン・エコー・血液検査・生化学精査を勧めました。

来院した14才の犬


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●血液・生化学検査


 レントゲン検査・エコーは大きな異常はありませんでした。GLU上昇より糖尿病が疑われました。また中性脂肪の上昇が診られます。糖尿病は状態が進むと、いくら体内にブドウ糖があっても、そのブドウ糖をエネルギー源に分解するインスリンが分泌がないため、脂肪がエネルギー源として使われ、ケトン体が増えます。この状態をケトアシドーシスといい、その脱出が必要です。
またLIPの高値より、膵疾患も疑われました。---------------------------------------------------------------------
●尿検査
  
尿検査でもブドウ糖が強陽性です。ケトン体はやや陽性位でした。

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追加検査として犬インスリンの測定、糖化アルブミン、犬膵特異的リパーゼの測定をおこないました。

犬インスリン 0.55(ng/ml)  正常値0.27-0,65
糖化アルブミン 42.4(%)   正常値8.8-14.5
犬膵特異的リパーゼ 627   正常値<200


以上の結果から、軽度のケトアシドーシス併発したⅠ型糖尿病と診断しました。犬の糖尿病は自己免疫疾患で、膵島が破壊されておきます。インスリンはでなくなります。そのためインスリンの投与が必要です。また本症例はその前にケトアシドーシスの改善が必要です。



 この症例は点滴をしたところ、入院した夜より食欲が回復し、翌日よりインスリンの投与を開始しました。
その後、月1回のGLU・LIP・糖化アルブミンのをして診ていきその後2年生存しました。

あ この症例に使用したノボリンN


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.06.04更新

あ
dog薬剤を多くして維持しているアジソン病(副腎皮質機能低下症)

 副腎皮質ホルモン(グルココルチコイドおよびミネラルコルチコイド)は生命の維持に必要なホルモンで、健康なイヌでは体の状態に合わせて適切に分泌されています。

 副腎皮質ホルモン低下症はイヌではほとんどは原発性で副腎皮質の免疫介在性の障害による副腎萎縮で副腎皮質ホルモンの産生・分泌が低下することによっておきる疾患です。

  まれに下垂体からのACTH欠乏による二次性や医原性(投与した薬の影響による)でおきることもあります。

 原発性の慢性副腎 不全は1855年英国の内科医であるThomas Addisonにより初めて報告された疾患であることから、Addison病とも呼ばれています。ヒトではアジソン病は症例が少なく、国の難病指定を受けています。犬での発生率は1/1000匹以下で、著しく高い訳ではありませんが、ヒトに比べると発生率は高いです。発見が遅くなると危篤状態となり、そのまま亡くなってしまうケースもあります。

 原発性の副腎皮質機能低下症は副腎の球状層、束状層、網状層、どの部位が壊されているかにより不足するホルモンの相違が出ます。
 理論的にはグルココルチコイドとミネラルコルチコイドの両方が不足する場合をアジソン病、グルココルチコイドだけが不足する場合を非定型アジソン病、ミネラルコルチコイドだけが不足する場合を選択的低アルドステロン症との記載もありますが、明確に分けられる訳ではありません。

 主な症状としては、食欲の低下や、徐脈、嘔吐、下痢などが多く診られ、なんらかのストレスを受けると発症します。
 当院の経験では、これまで川崎の実家に犬を連れてきて発症したケースや、(オーナーは実家に帰省して、くつろげるが、犬ちゅんにとっては他人の家)また隣で工事が始まり、それらがストレス要因で、発症したケースの症例を診ました。

 診断は上記した症状に加え、血液検査と血液生化学検査で低Na、高K、低グルコースが診られることが多いです。診断にはACTH負荷試験が必要です。


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あ 

今回の症例は雄、7歳のヨーキーです。ここ数日、嘔吐、下痢、元気なく、脱力感や疲労感が生じ、座わる時間が多く来院しました。
最初聴診で不性脈に気づきました。そこで血液検査、生化学検査、心電図検査おこないました。

あ血液・生化学検査では、低Na、高Kが診られました。

あ心電図では洞停止が診られました。


以上の見解より、ACTH負荷試験をおこない判断しました。

この症例はACTH負荷試験は注射後(post値)のみ測定でしたが、0.2μg/dl以下でした。

以上の理由でアジソンと診断しました。

治療はフルドロコルチゾンの投与が主になります。またプレドニゾロンの併用も必要です。
ストレスの少ない環境下で、一生薬剤と付き合っていかなくてはならない病気です。

殆どの症例はフルドロコルチゾンを規定量で維持可能ですが、この症例は規定量で処方すると、電解質のバランスが崩れ、元気がなくなります。そのままほっといて高K血症になると、生命に危険にさらされることもあります。

薬剤吸収が悪い場合は、規定量から増量して、電解質のバランスを正常にしていく必要があります。フルドロコルチゾンは増量してよい薬剤ではありませんが、副作用は少ない薬剤です。

現在、この症例は、規定量の4倍量で電解質を維持して、副作用もなく、元気にしています。


 

【中高年の病気】
dogright arrow糖尿病の犬、ケトアシドーシス
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投稿者: オダガワ動物病院

2018.06.01更新

あ

dog犬の甲状腺機能低下症



 犬の甲状腺低下は自己免疫疾患で、そのため年齢は4-6才ぐらいから発症がおきるとされています。自己免疫疾患なので高齢になっての発生は稀です。
甲状腺機能低下は冬また朝に多い病気です。
 発生は大型犬が多いとされてますが、日本では中-小型犬の発生もあります。
 猫は自己免疫疾患は殆どないので、甲状腺低下の報告はありません。


●症状

 甲状腺ホルモンは熱産生・脂質分解作用・糖代謝に関与・発生成長・血液に関与しており、いかなる細胞も産生が抑えられます。

  
被毛粗銅、カール状のつやのない毛
 そのため、疲れやすい、元気がない、被毛粗銅、カール状のつやのない毛、食事管理をしても体重が減少しずらい。外耳炎がなおりにくい。鼻、尾が脱毛・色素沈着といった症状がでます。

 また甲状腺機能低下の皮膚は粘液水腫(簡単に言えば浮腫)がおきることがあります。普通の浮腫は皮膚を手で押すと窪みますが、粘液水腫は窪みません。
 甲状腺機能低下の皮膚は皮膚が堅くなるコラーゲンに変化して、このような変化がおきるとされています。

●診断
 

奇形赤血球 
 血液検査では貧血、ストレスパターン、血小板の減少が見られます。生化学検査ではコレステロールの上昇や血液スメアで奇形赤血球がみられることもあります。

 この症例は被毛粗銅・カール状のつやのない毛に加え、コレステロールが高く、T-cho450mg/dl以上ありました。

 これらの症状が診られたので、甲状腺低下症を疑い甲状腺のホルモンの測定(T4値)し診断しました。

 心臓、肝臓、腎臓、副腎機能低下症など併発症がある場合、疾患のために甲状腺ホルモン(T4値)が著しく低下していることが多く鑑別が大変です。  

 このような場合は甲状腺の検査はT4のみでなく、T4、FT4、TSH、3項目を測定した法が感度もよく、一次性・二次性の鑑別もつきます。しかし経費がかかることが欠点です。

 本症例はT4のみの測定で0.6μg/dl(参考値0.5-3.5μg/dl)でしたので、甲状腺ホルモン剤を処方した症例です。

一般に甲状腺ホルモンは熱産生・脂質分解作用・糖代謝に関与・発生成長に関与にています。甲状腺腫大の作用部位は核の中の蛋白合成、エネルギーの代謝の活性です。甲状腺ホルモンの投与で、食欲・眼の輝きなど投与によりエネルギーの代謝の活性は1週間以内で変化が診られます。しかし皮膚科的異常・1-3ヶ月以内、神経的異常・1-3ヶ月以内の時間がかかります。それ以上かかるようなら他の原因をさがす必要があります。

  

犬専用の甲状腺ホルモン剤

 
注意
 甲状腺ホルモンは人では半減期1日ですが、犬は半日で90%を排泄してしまいます。
 そのため人に比べて多量の甲状腺薬が必要になりますのでよく担当獣医師とお話ください。


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.13更新

あtiger猫の糖尿病


  糖尿病とは、インスリンというホルモンの作用が低下したため、体内に取り入れられた栄養素がうまく利用されず血糖値の高い状態が続く疾患です。血糖値が高いだけだと自覚症状はありませんが、様々な病気を引き起こすことにつながります。それが「合併症」です。血管が痛むために目や腎臓などに障害がでやすいです。

 糖尿病は膵臓からのインスリンの分泌不足(インスリンが足りない状態)のⅠ型糖尿病と、インスリンは分泌されていますが、肥満、感染症などによりインスリンの作用(効果)が出にくい(インスリンが有っても血糖値が下がらない状態)Ⅱ型糖尿病とが有ります。

 猫の糖尿病はヒトのⅡ型糖尿病に発生機序が似ています。血糖値が上昇すると、膵臓ランゲルハンス島β細胞からインスリンが分泌される際に、同時にアミリン(islet amyloid polypeptide, IAPP)という蛋白質も分泌されます。Ⅱ型糖尿病の状態が長く続くと、「糖毒性」などによりインスリン産生量は低下していきます.アミリンにはプロアミリンという前駆物質があります。インスリン抵抗性があると,プロアミリンからアミリンへの変換がうまく進まず,過剰に余ったプロアミリンが膵島に集まり、アミロイドが沈着します。以上の理由で、Ⅱ型糖尿病も末期になるとインスリンはでなくなります。

あ

 写真の猫は10歳時に、多飲・多尿を訴え糖尿病で来院した症例です。初診時は血中グルコース500mg/dl以上、糖化アルブミン58%と高値でした。この猫はインスリンとしてランタス®を1日2回で皮下注してもらいました。ランタス®を皮下注後4-6時間後に来院して頂、血中グルコース150-200mg/dl、糖化アルブミン20-30%内で約4年間生存しました。しかしランタス®特有の副作用に悩まされ、低血糖とおもはれる症状を併発して大変な日もありました。

あ

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.02更新

おtiger猫の甲状腺亢進症


book甲状腺とは

 甲状腺は、喉元にある小さな臓器で、ヒトもネコも甲状軟骨の下にあり、ヒトは気管の上に蝶のように存在しますが、猫は形態が異なり、気管の左右に1対ずつあります。猫の体に大切な甲状腺ホルモンを作り、血管を通じて全身に送り込みます。甲状腺ホルモンは体を元気にするホルモンで、あらゆる臓器を正しく機能させるためのエネルギーを作り出したり、体温を適切に保つよう働いて、新陳代謝のコントロールをしています。交感神経や心臓などの活動を高め、脈拍を調節するなどの働きがあります。
 甲状腺ホルモンはT4、T3という形態で分泌されます。T4が70-80%の分泌を占めます。T3は日内変動が激しいため、臨床の場ではT4が主に測定されます。

book猫の甲状腺亢進症とは

 猫の甲状腺亢進症は8才以上で診られます。正確な統計はありませんが本邦では3-4%の猫が罹患しているとされています。原因は甲状腺の腫瘍(腺腫、腺癌)また過形成によるホルモン過剰分泌です。しかしこの腫瘍に対する全身の症状は殆どありません。欧州の猫の甲状腺亢進症の猫とは病理所見は異なります。また本邦の甲状腺亢進症は片側の腫脹が多いですが、欧米では両側が多いそうです。

 この病気の歴史は以外に浅く、1980年ごろから発生が診られるようになりました。そして最近は高齢猫では増加傾向になっています。原因は猫の食事は1980年ごろからキャットフードが多様されるようになったことから食事説、また罹患猫が都会に多かったことより、大気汚染説などありますが、どれも否定的で、正式には不明です。
 
  ヒトの甲状腺亢進症で8割を占めるバセドウ病は自己免疫疾患(TSHレセプターに対する自己抗体)でおきます。そのためヒトでは比較的若い20-40代の女性に多い疾患で(ヒト、男性1対女性4の割合)猫の甲状腺亢進症とは病態が異なります。(猫の8才はヒトでは約50才)

book猫の甲状腺亢進症の症状

 症状は甲状腺ホルモンがたくさんでる疾患なので、体はエネルギーを必要とします。そのため猫は多食傾向になります。また多食のみでもエネルギーが消化しきれない場合、筋肉、脂肪も燃焼されるため、痩せてきます。交感神経を刺激して心拍数が増加するため、動悸、パンテング、血圧上昇がおき、また突然死の原因にもなります。私たちに例えれば、入試の合否判定のようなドキドキした状態で毎日を過ごすようになります。嘔吐、下痢がなかなか治らず来院するケースもあります。

 さまざまな臨床症状がありますが、最近の症例は、昔の教科書に記載されていたような興奮が激しい猫をみることは殆どなくなり、よく見てないと見逃しやすい症状が多いです。

book猫の甲状腺亢進症の診断

 血液、生化学検査では特筆した症状はりませんが、肝臓酵素(ALP,AST)の同じ位の軽度の上昇が診られます。この理由は不明ですが、肝臓細胞のターンオーバー亢進と推察されています。

 診断はこれらスクリーニング検査の結果と上記した特筆した臨床症状から、甲状腺ホルモンT4の測定をおこないます。血中T4が>5.0(μg/dl)以上あれば、甲状腺亢進所と診断します。<3.0(μg/dl)であれば否定できますが、3.0-5.0(μg/dl)間の場合は甲状腺亢進所の可能性もあり、注意深く診てゆく必要があります。また糖尿病、またステロイドを使用していると血中T4は低くでる傾向はあります。

book猫の甲状腺亢進症の治療

a(写真)ヨウ素制限食のy/d(左)と甲状腺ホルモン阻害剤、チアマゾール(右)

治療は、嗜好性がよく、また他に病気がなければ、ヨウ素制限食のy/dに変更します。

食事の変更がむりな場合、他に罹患している疾患がある場合は、そちらの食事を優先して、甲状腺ホルモン阻害剤、チアマゾールを投与します。チアマゾールは文献では錠剤の分割投与の記載が多いですが、本院の経験的な治療では、粉にしても効果はあります。半減期の短い薬剤なので、必ず1日2回の投与が必要です。
 猫では副作用は多くはでませんが、嘔吐、食欲不振、肝障害、耳介の後ろに湿疹、顆粒球減少、血小板減少など報告されています。おきるときは投与直後におきることが多いことが特徴です、始めて投与する場合は投与後1-2週間で血液・生化学検査が必要です。チアマゾールで副作用がおきた場合は他の抗甲状腺(メチマゾール、カルビナゾール、共に本邦は販売されていない)でも副作用はおきます。この場合上記したy/dに変更するか、短期的にステロイドを使用するか、また外科的な処置が必要です。

 腎臓が悪い場合甲状腺亢進症に罹患したことにより、腎臓の血流量が多くなるため、腎臓のパネル値(BUN,Cr)は数字上は正常値を示し疾患がマスキングされます。治療により甲状腺が良くなると、血流量も普通に戻り、腎臓のパネル値(BUN,Cr)が上昇し腎蔵疾患があったことが発見される場合もあります。チアマゾールの投与で腎臓疾患が悪くなる場合は、上記と異なる意味で、投与量は難しいことが要求されます。
しかし過剰の血流量は腎臓のネフロンを壊す場合もあり、猫をよく診て診断していくは必要はあります。

 y/dを使用でも、またチアマゾールを使用しても、猫の甲状腺亢進症は原因は甲状腺の腫瘍(腺腫、腺癌)また過形成によるホルモン過剰分泌なため、初期の処置では時間の経過と共に、甲状腺の腫瘍が増大してT4の値が上昇する傾向になる場合もあります。必要におうじて投与量の変更、治療法の変更が必須です。そのためこの疾患のよりよい維持には月1回診察、そして必要に応じてT4測定、血液検査、肝臓パネル値(ALP,AST)、腎臓のパネル値(BUN,Cr)の測定が大切です。

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.03.11更新


オダガワchickセキセイインコの甲状腺の過形成


a8歳の雄のセキセイインコの頚部に「できもの」

 川崎市麻生区からの症例です。8歳の雄のセキセイインコが嘔吐が頻回みられ、頚部に「できもの」があるので他院より紹介されて来院しました。数ケ月前より、ヒューヒューと鳴き声が変わり様子がかわったことも心配されていました。頭部は嘔吐の関係か濡れています。そこでレントゲンを実施しました。
 

a(甲状腺腫大のレントゲン背腹像)

a(甲状腺腫大のレントゲン右下像)
レントゲン検査ではそ嚢拡大、甲状腺領域のデンシテイーの亢進が診られ甲状腺が疑われました。

オーナーが心配していた「できものは」、そのうの腫大でした。そのうの下にある臓器は甲状腺です。甲状腺が腫大すると、そのうの収縮能が少なくなり、そのうが大きくなります。よりひどくなると頻回の嘔吐します。また鳴菅も刺激するので、朝夕を中心に鳴き声が変わります。そ嚢触診で、水溶物の充満がみられます。進行して一次気管支を圧迫すると、開口呼吸・チアノーゼ・咳・吐出・喀血が診られ死亡する場合もある疾患です。
 諸説ありますが、セキセイインコの甲状腺ホルモン量が低下するとネガティブフードバックがかかり、脳は甲状腺に沢山の甲状腺ホルモンを作れと命令しますが、甲状腺が甲状腺ホルモンを作れないので腫大します。場合によっては甲状腺が癌化することもあります。中高年のセキセイインコに時々みられる症例です。セキセイインコは小さいので検査は限界があり、生前に甲状腺炎と甲状腺腫瘍の鑑別はできません。

a
チラージン末

甲状腺炎は病理では甲状腺の上皮が肥大、上皮の萎縮、コロイド蓄積、(マクロファージが蓄積・実質性の甲状腺炎)が診られ、このチラージンで反応する場合が多いです。甲状腺腫瘍は反応はありません。

あ

あ 2週間後の レントゲンでは甲状腺領域のデンシティーはよくなってきました。
 
以上の臨床症状、レントゲン所見より甲状腺低下症と診断して、本日より甲状腺ホルモン製剤を飲ませていただくことになりました。

これまで何羽かこの症例はみてますが、単純な甲状腺の腫大なら2週間ぐらいで回復します。ただし癌化していると血を吐くなど、悪化傾向になります。
このセキセイインコはその後元気になり生活しています。

 

----------------------------------------------------------------
●鳥の甲状腺過形成 まとめ
 甲状腺の上皮が肥大、上皮の萎縮、コロイド蓄積、(マクロファージが蓄積・実質性の甲状腺炎)がおきています。
小さな臓器なので、生前の甲状腺腫大・甲状腺炎・甲状腺炎の鑑別はむりです。
症状は開口呼吸・鳴き声がおかしい・チアノーゼ・咳・吐出・喀血など、一次気管支を圧迫すると臨床症状がでます。
鳥類のそのう形態により、臨床症状が異なるとされています。
診断はレントゲンでおこないます。日本では鳥類のホルモン測定不可能です。
鳥類は血中ではグロブリンでなくAlb結合して運ばれます。Albは半減期が短い蛋白なので作用は数秒程度と推測されています。
甲状腺正常の重さは正常ではセキセインコで1.5mgですが甲状腺機能低下になると150-300mgになります。

 一般に甲状腺ホルモンは熱産生・脂質分解作用・糖代謝に関与・発生成長に関与にています。甲状腺腫大の作用部位は核の中の蛋白合成、エネルギーの代謝の活性です。甲状腺ホルモンの投与で、食欲・眼の輝きなど投与によりエネルギーの代謝の活性は1週間以内で変化が診られます。しかし皮膚科的異常・1-3ヶ月以内、神経的異常・1-3ヶ月以内の時間がかかります。それ以上かかるようなら他の原因をさがす必要があります。


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小鳥診療に慣れた動物病院で検便をお勧めします。


 

 

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投稿者: オダガワ動物病院

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