小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2015.04.22更新

あ
■モルモットの化膿疾患


4歳モルモットのの顎の下にできものがあることを主訴に川崎市麻生区からの来院です。
顎したを細胞診すると白血球が多くみられました。


排膿をしているところ。
モルモットの膿は、ヒトと異なり『チーズ様』です。


排泄した膿

その後、抗生剤は1週間は飲んでもらいました。
モルモットの膿病は治りくにことが特徴で、この症例も部位から予想して、歯根膜炎から化膿が生じたと考えています。また再発はあると予想してますが、とりあえず治りました。治療により、モルモットの生活の質を上げることは可能です。

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 【break time】
あ

flower2ニリン草(高尾山、日影沢林道、4月)


 

投稿者: オダガワ動物病院

2015.04.20更新

オダガワ

mouseハムスターのアレルギー疾患


 2才のジァガリアンハムスターの♂が来院しました。

あ腹部の毛が抜けて、背中を除き、激しい痒みが認められ、脱毛と紅班があります。

あ
四肢には激しい炎症があります。

あ顔面も掻痒あります。

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mouseハムスターのアレルギーの治療は人・犬・猫と同様におこないます。

①薬物により、痒みを捕ること、
②原因のアレルゲンの特定だが。

しかし
①薬物
 ハムスターの場合は、アレルゲンが原因が特定できなくても、生活レベルの向上は必要で、薬物療法は必要になります。
 薬物にはハムスターにおいてもステロイド・抗ヒスタミン・抗アレルギー剤などが使用されています。著者の経験ではステロイドを使用しないとなかなか痒みが止まらないのが実情です。ご存じのようにステロイドは副作用の問題もあり、いつまでも使用できる薬剤ではなく、慎重投与が要求されます。しかし当院の経験では専門書に記載されているより副作用はすくないように感じています。最少の投薬期間を求めることでコントロールは可能な場合が多いです。
なお、ハムスターにヒト用軟膏・クリームの塗布は禁忌です。
 
②原因のアレルギー物質
 なかなか特定できませんが、腹部に病変の多いことより、床材がなにかしら影響をあたえていると考えられています。ハムスターの床材は木製チップ・牧草・土・新聞紙などが使用されていることが原因の一因で考えられます。しかし異嗜のあるハムスターには新聞紙などはすすめられません。またこれらの製品の中で、なにが一番よいかも不明で、費用のかからない製品から床をかえているのが現状です。木製チップには最近の製品はアレルギーを起こしにくいよう、熱処理がされている場合が多いですがどこまで予防可能か不明です。
 食事は人のように卵やそばのように特定されている訳ではありません。また犬猫のように食事アレルギー食が有るわけではなく、本院では防腐剤がはいっていない点に注目して、ハムスターセレクショクンへの変更を進めているが、アレルギーの完全食には遠い内容です。

 本院ではオーナーに獣医師が治療のプラン・薬剤の副作用を示しておこないます。このハムスターは2才で十分寿命を迎えることが考えられる症例です。
 獣医師の立場がらいえは、残りの人生、ステロイドの投与で痒みを止めて生活の質をあげたほうがよいと考えます。また副作用がでる前に寿命を迎える場合もあります。人ではアレルギーは痒みがひどいと夜もねられず、精神病にもなります。
 
 この症例はオーナーの希望もあり、薬物療法しませんでした。しかしオーナーはどの程度薬物に理解があったのか不明です。獣医師も説明義務はありますが、ステロイドと聞くと、全く薬剤のことを知らない方が、かってに毒薬と勘違いしてハムスターにつらい想いをさせていること事実です。

 この方の選択が良いか、悪いかは別として、動物の状態をあまり考えず、薬剤の副作用のみに目がいきずぎる傾向がはあります。動物をの状態をよくみて、獣医師・家族と相談して決めてください。薬の主作用でハムスターの生活が楽になることも考慮して考えてください。


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最終更新:平成27年4月20日(月)10時15分


 

投稿者: オダガワ動物病院

2015.04.20更新

あ pencil2コルタバンス


 dog犬のアレルギー性皮膚炎でお悩みの方に朗報。
コルタバンス(封をきったら6ヶ月以内の使用です。写真1)


写真1のコルタバンスはフランス製で本品1mL中、ヒドロコルチゾンアセポン酸エステル0.584 mgというステロイドを含有します。効能又は効果は
「犬のアレルギー性皮膚炎による症状の緩和を」適応症とする犬用製剤で、平成24年3月に販売されました。コルタバンスの薬剤分類は上記したように、ステロイドに入りますが、これまでのステロイド剤との最大の相違は 

局所にスプレーするタイプであることです。 

 コルタバンスは局所で作用を発現した後、すぐに皮膚から薬剤が乾き、その後副作用の少ない物質に速やかに分解されます。
犬ちゅんの副作用も少なくて済みます。
 犬の全体皮膚の1/3位までスプレー可能です。そして掻く回数が半分以下になった症例が70%-80%という結果がメーカーから発表されています

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●従来の主なアレルギー時のステロイド剤
 これまでの治療剤では良好な反応はありましたが、欠点は経口剤を長期使用の場合のケースと、軟膏を誤って「副作用がない」と考えて、ダラダラ使用しているケースです。


 
従来使用されていた経口ステロイド剤(写真2)
 

犬はステロイド投与で、他の動物と異なり殆ど多飲・多尿になります。長期投与では、個体差はありますが多くの副作用が生じる可能性があります。
 アレルギー時は獣医師により年間使用量を決めている先生も多くいます。

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人用のステロイド軟膏(写真3)

 軟膏製剤は副作用が少ないと考えられていますが、塗布した部分から全身にステロイドが回る薬剤もあります。
 
 またこれらステロイド軟膏は本来毛の殆どない人の皮膚から吸収(一般的に顔を除いて)が良いように設定されています。人と犬では上皮の構造は異なり、犬でこの薬剤の吸収の詳細はよくわかっていません。
 
 また油性なので、犬では「皮膚がベタベタになり」痒みを誘発する原因にもなることもあります。

 この薬剤は人の皮膚科でもよく処方され、オーナー自身がお持ちのことも多く、犬ちゅんの痒みがとまらないと、つい塗布してしまう傾向がありますが使用は薦められません。
 あえて比喩すれば、犬の皮膚は人の頭部に外見状似ています。人では頭部にこの軟膏をつける方はいないとおもいます。


 また犬への長期塗布例では皮膚萎縮の副作用の症例報告もあります。

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 コルタバンスの特徴
 コルタバンスは経口ステロイド剤・人用軟膏ステロイドの副作用を低減することを目的に設計された犬用スプレータイブの薬剤です。
(上記した多飲・多尿・皮膚の萎縮などステロイドの副作用は軽減します。)


●そこで使用法ですが
 
【用法及び用量】ビルバックの説明書より
 「添付文書では、患部まで約10㎝の距離から、患部の面積10㎝×10㎝当たり1回2噴霧(製剤として260μL/100cm2)を1日1回、7日間噴霧して使用します。犬の全体の皮膚の1/3位まで可能です。ただし顔のまわりは注意。」と記載されてます。


犬のアレルギーの症例

ところがアレルギーは長期に薬剤が必要疾患です。7日で治療が終わることはありません。
そこでコルタバンスは製造元のフランス獣医皮膚科専門医また日本の治験では
3週間の間、1日1回スプレー、その後2-3日に1回スプレーで、維持が可能で副作用少ない症例が多くいるそうです。

(ただし長期使用の場合は症状の変化の確認・必要に応じて血液検査などをおこなうことが良いです。)

顔のまわりはアレルギー病変の多い箇所です。

 また顔の回りはスプレーできません。せっかくの良い薬剤が使用できないなんて、
確かに能書に記載されているように注意が必要ですが、
効能外使用として、フランス獣医皮膚科専門医や日本の治験では
コルタバンスをコットンに染みこませて、犬の顔に塗布使用して成果を上げています。またtigerネコへも効能外使用ですすめられています。

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最終更新:平成27年4月20日(月)9時57分


 

投稿者: オダガワ動物病院

2015.04.19更新

あdog4ヶ月の犬(パグ)のブドウ球菌Staphylococcus属が疑われた細菌性皮膚炎


 ワクチンの3回目の投与にきた4ヶ月の雄のバグです。左の大腿部に皮膚病がありました。
よくみると皮疹は「トビヒ様」です。(伝染性膿痂疹)

 「トビヒ様」とは皮膚に黄色ブドウ球菌のexfoliative toxin (ET) 剥脱性毒素が感染して、表皮細胞間のセメントを破壊して、しょう液性水疱が形成され、水疱は容易に破れて皮膚が糜爛をおこした様子を指します。


 本症例は皮膚検査ではダニ・真菌は陰性で、ブドウ球菌Staphylococcusが示唆される所見がみられました。
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■治療

 
セファレキシン
    マラセブシャンプー


セファレキシンの経口投与と、必要に応じてマラゼブシャンプーを指示しました。

その後1.5ヶ月後の来院時の写真です。皮疹はよくなりました。
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●参考資料 
 コンベニア(セフォペシンナトリウム) 
 
最近、このような症例にコンベニアを使用するケースをみます。コンベニアは1回の皮下注射で2週間も効果もある優れた薬剤です。
しかし分類ではセファ系の第三世代に属し、このような幼弱動物に使用することで、将来的に耐性菌を作りやすくなり、大人になって抗生剤が効いてもらいたときに効かなくなる可能性があります。
また先日の微生物の研究会でもコンベニアは動物病院に診療経験のある犬では97%という高い耐性率を示してました。
ブドウ球菌Staphylococcusによる細菌性皮膚炎はセファレキシンなどの抗生剤と獣医師から指定された薬用シャンプーでほぼ治る病気です。
以上の理由で本院ではこのような疾患には
①犬がナイーブで薬剤を飲まないときや、
②シャンプーをさせない場合を除いて、
コンベニアを使用はしてません。またなるべく使用しないように指導しています。


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 最終更新:平成27年4月20日(日)16時00分


 

投稿者: オダガワ動物病院

2015.04.19更新

あdog犬の脂漏性皮膚炎


 
●脂漏性皮膚炎は頚部・腋窩に脂漏を伴う主にふけの多い皮膚炎です。
 脂漏症は家族性、感染、炎症、栄養障害や内分泌疾患に引き続き起こるとされているますが、なかなか原因の特定は難しい場合が多いです。
①ふけの多いベタベタ型の油性と、
②カサカサ型の乾燥した皮膚になる
二つのパターンがあります。
 油性脂漏症の好発犬種はコッカー・スパニエル、シーズー、 ビーグルなどで、また乾性脂漏はドーベルマン、ジャーマンシェパード、アイリッシュセッターなどが中年の4-5才位から頚部・腋窩を中心に診られる皮膚病です。

 本症例は5歳のシーズーで、頚部・腋窩に「フケ」が異常に多くなり、ベタベタと脂っぽくなり、痒みを訴えてきたケースです。



 
 皮膚検査では、寄生虫、また皮膚糸状菌も陰性でした。マラセチアは少し診られました。
 以上、犬種、皮疹の部位、状態、皮膚検査の所見より、脂漏性皮膚炎と診断しました。
脂漏性皮膚炎ではマラセチアが異常繁殖すると、皮膚炎がさらに悪化し、赤みがひどくなりかゆみが増したり、脱毛、体臭が強くなります。

治療は上記のマラゼブシュンプーで2日に1回薬浴してもらい抗真菌剤を1週間投与しました。
マラゼブシュンプー・抗真菌剤の投与で、1ヶ月後には良くなりました。


マラゼブシャンプー 抗真菌剤   

 この犬は原因の特定はできませんでしたが、現在抗真菌剤の投与は止めています。
夏場になると脂漏性皮膚炎が悪くなる傾向になるので、、夏場はマラゼブシャンプーを1-2週間に1回薬浴してもらうと良いです。毎年狂犬病・フイラリア予防の時期に来院されると喜ばれています。
 冬場は無処置で大丈夫みたいです。
「脂漏性皮膚炎」はマラセチアがアレルギーを起こす場合もあり、本症例のようにすべてうまくいく訳ではありません。


■マラゼブシュンプー薬浴について
 シャンプー剤を使用する前に被毛をぬらします。長毛種や柴犬は密集した被毛なので、時間がかかるかもしれません。シゃンプーを皮膚全体に10分なじませま す。長毛種や柴犬は密集した被毛なので、時間がかかるかもしれません。シゃンプーを皮膚全体に10分なじませ、5分間で洗い落とします。
 シャンプー療法のすすぎの際は、原則ぬるま湯を使用します。とても痒がっている犬は水ですすぐことが痒みをやららげます。15-25度を推奨してますが、当院の経験では、実際はつめたすぎるように感じます。その後はよくタオルドライします。ドライヤーを使用するとマラセチアの感染の場合は痒みますが、冬場はやもえない場合もあります。
 マラゼブは濃度が高いシャンプーなので、薬浴後、皮膚がさらさらになるようならシャンプーをかえる必要があるかもしれません。


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 最終更新:平成27年4月19日(土)16時00分


 

投稿者: オダガワ動物病院

2015.04.09更新

あ
 dogtigerrabbitsnakemouse皮膚糸状菌の感染camera

  皮膚糸状菌とは簡単に語れば水虫のことを指します。専門的な言い方をすれば、現在約40種類知られている真菌の1種類を指し、小胞糸菌(Microsporum)、白癬菌(Trichophyton)、表皮菌(Epidermophyton) 3属のカビの総称です。動物では前者2つの感染が主です。ケラチンが好きで、これらの多い被毛、爪鉤において増殖して皮膚病をおこします。 

 適度な温度(15度以上)と湿度(80%以上)のある環境を好み増殖する傾向があります。梅雨から夏は注意が必要とされている皮膚病ですが、当院ではウサギの皮膚糸状菌は、冬場締め切ったマンションで生活している環境で生活している場合にときどき診ます。
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動物の皮膚糸状菌は主に下記のような4種類がいます。

 
Microsporum canis(動物好性菌)  
 dog犬の皮膚糸状菌の約70%、tigerの99%を占め、rabbitウサギsnakeフェレットでも希に報告があります。動物→動物、動物→ヒトで感染します。毛が好きな皮膚糸状菌です。よくテレビで、猫と一緒に寝ていておきた皮膚病で紹介されています。猫はMicrosporum canisは常在菌で、猫は皮膚糸状菌と共存関係にあり、殆どの猫がもっていると考えられています。そのため皮疹は激しくありません。湿気が多い環境で皮膚・免疫が弱っている仔猫、また成猫でも猫白血病猫エイズなど免疫を低下している疾患に罹患していると発症が診られる場合があります。
 サブロー寒天培地では発育速度は速く、色調は淡黄色になります。大分生子は表面に粗棘のある紡錘形を示します。先端細く、細胞壁が厚く、薄い隔壁が特徴です。完全世代もありますが、臨床で診られるMicrosporum canis は99%無性生殖です。

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●Microsporum gypseum(土壌好性菌)
dog犬の皮膚糸状菌の約20%を占め、tigerhorse馬、rabbitウサギで希に報告があります。
土壌→動物でうつる真菌です。昔は穴を掘る外犬の鼻先に見られました。サブロー寒天培地では発育速度は速く、色調は褐色になります。表面に粗棘のある樽型の大分生子で先端深く、細胞壁が薄く、隔壁が特徴です。また梨状の小分生子を示します。

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あ●Trichophyton mentagrophytes (動物好性菌)
dog犬の皮膚糸状菌の約20%を占めますが、tigerでの発生は希です。mouseハムスター、モルモット、rabbitウサギsnakeフェレット、ハリネズミの皮膚糸状菌では約90%を占めます。動物→動物、動物→ヒトで感染する皮膚糸状菌で角質好きです。(特に老動物)サブロー寒天培地では発育速度は速く、色調は褐色-黄褐色になります。
大分生子は表面平坦で、棘のない棍棒状・ソーセージ状のずんぐりした形態が特徴です。螺旋菌糸があり、また球状の小分生子を示します。

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●Trichophyton rubrum (ヒト好性菌)
 おもにヒトに感染する真菌で、動物はオーナーから感染する場合があります。このTrichophyton rubrumは人で一番よく診られ、皮膚角質が好きな皮膚糸状菌です。本来動物にはいません。
 オーナーがTrichophyton rubrumに罹患していて、スキンシップで、人から犬に感染したことが考えられます。人から動物に感染するケースでおきます。
 サブロー寒天培地では発育速度は遅く、色調は猩紅色になります。
大分生子は表面平坦で、棘のない鉛筆状の形態が特徴です。
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■注意
 皮膚糸状菌は人畜共通伝染病
のひとつで注意は必要です。動物からヒトへ感染はdogイヌ(ヨーキーに多い)、tigerネコrabbitウサギ、モルモット、mouseハムスターなどからも感染しますので注意が必要ですが、免疫機能が正常な方は多く発症する疾患ではありません。ヒトの皮膚も最大の防御システムである皮膚バリアー機能で保護され、外部からの病原体は侵入できないようになっています。 皮膚糸状菌は付着して1日位経過しないと感染性を獲得できませんので、動物を触れた後は手洗い等で十分に予防できます。

 しかし垢ずりなどで皮膚をゴシゴシ擦り皮膚に傷が生た場合や皮膚が湿っているときはこの感染時間は早くなります。皮膚を洗うもほどほどが良いみたいで、ヒトでは意外にも清潔志向の高い女性に皮膚糸状菌の感染率が高いそうです。
 他に
ヒトへの感染は動物と一緒に抱いて寝るなど、過剰なスキンシップやヒトの免疫機能が低下していときにおきる場合が多いです。(参考・猫を一緒に抱いて寝て、皮膚糸状菌に感染した幼児の例が2014年6月に放映された日本テレビ系 『世界一受けたい授業』でも紹介されてました。)

 NHK2014年11月22日(土)放送チョイス、『あなどれない!水虫』で紹介されていたケースは、ヒトは脚先などに水虫があると、お風呂に入るとき手で触れてしまうことが多いそうです。その湿った手で風呂上りにヒトはパンツをはきます。するとパンツに中は水虫(皮膚糸状菌)の繁殖に適した条件になります。以上の理由でヒトは脚先などの水虫が股間に二次感染することが多いことを皮膚科医が説明していました。
 著者も研究会で『ネコ、ウサギの皮膚糸状菌の症例』を発表した際、真菌の専門家から『ウサギに感染する水虫(皮膚糸状菌)が、オーナーの股間から検出されたケースか何例かあるが、おもいあたることはないか』という質問をうけたこともありました。たぶんウサギと遊んだあとよく手を洗わないでオーナーは風呂に入り、上記の理由で感染したと推測されます。
 水虫(皮膚糸状菌)の方、また罹患している動物に触れた直後に風呂に入る場合は、十分に手をふいてよく乾かして出るようにしてください。
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 ●環境
乾燥環境中に落下した皮膚糸状菌は、1~7年間は感染性を保持すると言われています。tigerを3世代にわたり長く飼育されている方は、床の埃・絨毯からもMicrosporum canisは高率に発見されます。再感染の多い場合はタオルなど可能なものは捨てることが良いですが、絨毯、ソファーは捨てる訳にはいかないので、掃除器をよくかけることが大切です。消毒は次亜塩素酸の消毒薬の使用になります。色落ちするあるので、猫にはタオルは色落ちしない白系のものを使用してもらうか、また色落ちがすくない次亜塩素酸の消毒薬を使用してもらうことになります。

あ元祖、次亜塩素酸の消毒液(写真左)と色落ちがすくない次亜塩素酸の消毒薬(写真右)

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■増殖皮膚形態 

 
皮膚糸状菌の皮疹は湿疹三角で説明できます。
 
あ
皮膚糸状菌症の皮疹は紅斑が始ります。
 
あ
時間の経過とともに、初期の中央の紅斑は免疫細胞が出てきて修復されます。そのため皮膚糸状菌の皮疹は中央が治りかけの「かさぶた状」で円周上に赤くなる皮疹になることが特徴です。(湿潤)。
 
あ湿潤が治りかけると落屑状になります。
 
 皮膚の基底層で作られるケラチノサイトと呼ばれる細胞が、皮膚糸状菌を外に出そうと免疫が働き、ケラチノサイトから放出されるヒスタミンなどによって「かゆみ」「ただれ」がおきます。なお人では白癬(皮膚糸状菌の仲間)の3分の1はこのケラチノサイトを刺激しないため痒みがおこりにくい場合もあります。動物の詳細は不明です。

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最終更新:平成27年4月10日(金)11時53分

 

投稿者: オダガワ動物病院

2015.04.07更新

オダガワrabbitウサギのアイランドスキンcamera


 ウサギの皮膚は犬に比べて、表皮も薄く、水から皮膚を防御する一次毛が少なく、二次毛は水を含むと交わりあって乾きにくなりつています。そのためシャンプーは極力しないことが良いです。また真皮 膠原繊維が少ないことが特徴で
エクリン腺・アポクリン腺も多くありません。
 ウサギの換毛はWave typeと命名されて区画がまとまって脱毛し、徐々に移動します。この時期は毛が胃内にはいることが多く、毛球症に注意する時期です。

 ■他の動物の換毛は
①毛が伸び続けるContinuous typeの動物は一部のdog犬(プードル・オールドイングリシュシープドック・マルチーズ・シュナウザー)またアンゴラウサギ、メリノ羊がいます。
②個々の毛包がそれぞれ、独立した周期で入れ替わるmosaic typeと呼ばれる動物として、dog犬・tiger猫・モルモット・豚・霊長類がいます。
③2-3ヶ所がパッチ状に同時に脱毛するpatchy typeとしてhorse馬・アザラシがあげられます。---------------------------------------------------------------------
そしてウサギは毛が生えてくるときはなぜか脱毛した真ん中から毛がはえてきます。他の動物ではみられない発毛をします。これらを「皮膚の中の島」という意味でアイランドスキンと呼ばれています。

耳の毛が抜けることもあります。1ヶ月後に基に戻りました。


多頭飼育している方でこのうさぎのみぼざぼざ毛だったので10月に来院した症例です。1ヶ月後に基に戻りました。

 アイランドスキンの皮膚を病理検査した記録もありますが、「成長期の毛包が多数みられます。血管が多数発達している」との記載で、正常の皮膚とおおきな差はありません。換毛期は毛玉症に注意して経過を診ることも良い方法です。


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最終更新:平成27年4月7日(火)22時49分


 

投稿者: オダガワ動物病院

2015.04.06更新

オダガワrabbit仔ウサギの皮膚糸状菌症


あ
顎の毛が抜けやすいことで来院した4ケ月の雌の仔ウサギです。
培養すると、5日目に真菌がはえてきました。

同定するとTrichophyton mentagrophytesが示唆される所見がえられました。

 5日後の来院では、皮膚は少々よくなってきたので、抗真菌剤の投与は行わず、その後自然に治癒しました。Trichophyton mentagrophytesはヒトへ感染の可能性はあります。
ヒトの免疫がさがっている状態でなければ、ウサギに触れたらよく手を洗うことで感染する可能性は低く抑えられます。
この症例は無処置でよくなりました。                                                     


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最終更新:平成27年4月6日(月)6時42分


 

投稿者: オダガワ動物病院

2015.04.06更新

オダガワrabbitウサギ鼻の皮膚糸状菌症


購入したばかりのうさぎの鼻の上の脱毛でしているので、
川崎市多摩区の地元からの来院した症例です。
  4日後、皮膚培養検査でTME培地では赤く、
サブロー寒天では白いコロニーが発育し、
皮膚糸状菌(dermatophytosis)が確認されました。

同定 形態よりミクロスポーラム(Microsporum属)の感染が疑われました。
この症例は自然治癒しました。


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最終更新:平成27年4月6日(月)11時42分


 

投稿者: オダガワ動物病院

2015.04.02更新

あ

■犬用・薬用シャンプーの使い分け

薬用シャンプーはすべて同じではありません。皮膚病にあった薬用シャンプーを使用しないと悪化する場合もあります。担当獣医師をとインホームドコンセントをとって治療を進めてください。

なお現在、動物用の薬用シャンプーは多種あり、薬用シャンプーの使い分けは獣医師により意見が異なる場合もあります。本稿での私感をのべます。


●マラセブシャンプー


 (写真・シーズーの脂漏性皮膚炎)

マラセブシャンプーは抗菌・抗真菌シュンプーに属します。動物用シャンプーではクロルヘキシジンの濃度が0.5%と薄いシャンプーは以前からありましたが、犬の膿皮症の主な原因菌のS、pseudintermediusには効果が低いとされていました。マラセブシャンプーはクロルヘキシジンの濃度が2.0%になり、S、pseudintermediusへの効能も適切な濃度になりました。
 ミコナゾールも配合されており、写真のよにな脂漏性皮膚炎(マラセチア性皮膚炎)の場合にも有効です。このマラセブシャンプーは皮膚の状態によりますが週2-3回シャンプー可能です。


●コラージュフルフルシャンプ
  

  (写真 猫の皮膚糸状菌症)

 人のマラセチア用のシャンプーで抗真菌シュンプーに属します。(抗真菌薬のミコナゾール0.75%含有)マラセチアの原因菌は、人はM. globosa M. restricta、イヌからはM.pachydermatis、M.sympodialis、M.furfur、およびM.globosaが分離されており、ネコからは先の4菌種に加えてM.nanaが分離されています。これらの菌種は、イヌ・ネコの常在菌と考えられています。
マラセブシャンプーが日本でも発売されてからはこのシャンプーはあまり使用することもなくなりなしたが、主に猫の糸状菌症に使用していました。


●カニマールワンシャンプー


 
(写真・猫の疥癬症)


今はあまり診療しなくなりましたが、犬猫の疥癬症やまた犬脂漏性皮膚炎(マラセチア性皮膚炎)に使用しています。
カニマールワンは二硫化セリンが主成分で、犬脂漏性皮膚炎時には上記したマラゼブに反応しない場合に良いとこもあります。角質溶解シャンプーは週1回が適当とされていますが、状態によっては数多くシャンプーする場合もあり、乾燥肌には注意が必要です。


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最終更新:平成27年4月2日(火)12時7分


 

投稿者: オダガワ動物病院

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