小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。

2017.07.07更新

あtiger『猫のカゼ』、FVR感染 


  FVR感染の原因は猫ヘルペスウイルスの感染でおきます。幼少期と10歳を超えた猫に多く診られます。
 仔猫の頃、FVRという『猫カゼ』に感染した場合は、どんな猫でも加齢とともに発症する可能性があります。仔猫のころ罹患した『猫カゼ』が治っても、原因のヘルペスウイルスは死滅した分けではなく、感覚を司る知覚神経の根元にある神経細胞内に潜在しています。
 加齢、ストレス、出産などで、免疫状態が低下するとヘルペスウイルスは末梢神経を伝わり、鼻、目でウイルスを排泄するためくしゃみ。目やにの症状をおこします。

 70%位の予防効果がワクチンがあるので、投与が最適です。
---------------------------------------------------------------------
■ネコの幼少期のFVR感染について。
 母猫は出産時の免疫を最大限に落とす状態になります。出産する母ネコに「猫のカゼ(FVR感染)」の既往歴があると、ヘルペスウイルスは神経細胞から末梢に出現します。
 出産後母猫は子猫を舐めますので、生まれた子猫にヘルペスウイルスを感染させてしまうことになります。そのため子猫は「猫カゼ状態」でよく保護されます。

あこの症例は3ケ月の仔猫のFVR感染です。二次感染もなく、軽度だったため、
インターキャットの点鼻のみで3-4日でよくなりました。

あ
この症例は2ケ月の仔猫のFVR感染です。二次感染も診られ、重度なので、抗ウイルス剤、抗生剤の投与を考慮しました。

---------------------------------------------------------------------
■老猫のFVR感染について。
  再活性化される原因は上記の加齢、ストレス、出産に加え、癌や糖尿病など免疫の働きが弱くなる病気に罹患した場合、またステロイド剤、免疫抑制剤など免疫の働きを弱める薬剤を使用しているとおきやすくなります。そのため10歳を超えたネコでFVR症状がよく見られます。
ヒトも帯状疱疹というヘルペスウイルス感染疾患はあり、健康状態が良くないと、ウイルスが末梢に現れ肋間痛などをおこしやすくなるそうです。
a

  15歳でく鼻水、目やにを呈して来院した症例です.このような『ネコ風邪』症状で来院した場合は礎にヘルペスウイルス感染があるケースが多いです。治療には抗ウイルス剤・抗生剤の投与が必要です。 
 鼻水は、鼻の穴の奥にある、鼻腔の表面の鼻腺という分泌器官で作られる粘液と、粘膜からにじみ出る水分が合わさった成分です。50%は鼻を加湿しますが、すぐに蒸発します、残り50%は自然に飲み込まれています。鼻水の役割は大きく分けて二つあります。一つは鼻から吸い込まれた空気に湿気や温度を与えて肺に適切な空気を送る作用があります。。もう一つは鼻に入った異物を排泄ささせます。ウイルスなどが粘膜につくと、その刺激が脳に伝わり、異物を排除しようと自律神経を通じて「鼻水を作れ」と指令が出ます。この状態がこのネコです。                                                  
--------------------------------------------------------------------- 
■診断
 
一般的には臨床症状からFVR感染を疑います。しかし転院症例など時間が経過した場合は臨床症状のみでは判断しずらい場合もあり、ネコ上部呼吸器疾患の遺伝子検査をお薦めしています。しかし検査料金が高くなる点が欠点です。

あアイデックス社の遺伝子検査

---------------------------------------------------------------------
■治療
 ヒトは視覚で味覚を判断しますが、猫は嗅覚で味覚を判断します。そのため『猫カゼ』で鼻の嗅覚が失られることは大変なことです。猫は食欲がなくなると36時間で脂肪肝を発症します。そのため必要に応じて薬剤とは別に強制給餌が必要です。『猫カゼ』に加えて、脂肪肝の治療も必要な場合も生じますが、この状態になると治療しても死亡率が高まります。また完治には最低1ヶ月を要します。とくに肥満の猫は注意です。

あ

 抗ヘルペスウイスル剤の投与が最適ですが、欠点は薬価が高い点です。
--------------------------------------------------------------------

あ L-リジン製品はサプリメント製剤です。著者はヘルペスウイルスの治療には高い効能は示しませんが、予防効果はあると考えています。欠点はL-リジンそのものは嗜好性の良いサプリメントとはいえない点です。食事に混ぜたばかりに、猫の食欲が落ち体調を崩したケースもあり注意が必要です。 しかし最近はメーカーの企業努力で、かつお風味、チュアブル製剤も販売されて、よく食べてくれるようにはなりました。
---------------------------------------------------------------------

インターフェロン製剤のインターキャットはすでに感染した細胞には効果はありません。しかしあらたな感染の予防は可能です。注射、点鼻などで使用します。
--------------------------------------------------------------------
 抗生剤は二次感染をおこしている場合に使用します。


calendarright arrow【当院の診療カレンダー】

padright arrow【当院への道順】


 【関連記事】 
right arrowtiger猫白血病(以下FeLV)感染とは
right arrowtigerネコのワクチン

right arrowtiger幼ネコの皮膚病
right arrowtiger猫免疫不全ウイルス(通称、猫エイズ)とは


  【break time】 

あflower2ケシ(東京都薬用植物園、5月)


 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.07.07更新

あtiger遺伝子診断診断した猫ヘルペスウイルス結膜炎


あ

あ

 1歳の避妊済みのアメリカンショートヘアーです。結膜炎を繰り返すため来院しました。涙液量(STT-1)は右眼は25mm/min、左眼は30mm/minで、フルオルテスト、左右眼とも正常、結膜の細胞診は左右眼とも白血球が散在されました。原因の特定につながることを期待して、猫上部呼吸器パネルの検査をおこないました。

あ

 結果は(上記)猫ヘルペスウイルス感染が陽性を示しました。仔猫のとき猫ヘルペスウイルス感染に罹患すると、ウイルスは三叉神経に感染し潜みます。潜んでいたウイルスは『ストレス』、『免疫の低下』などにより、末梢神経を伝わって移動して、眼瞼に到達して結膜炎をおこします。ヒトでいう帯状疱疹に似たような発症をします。

 治療には抗ウイルス剤の投与が大切で本日より始めてもらいました。抗ウイルス剤は初期のほうが効能は診られます。この症例は少し時間がたっているので時間はかかると推測しています。


calendarright arrow【当院の診療カレンダー】

padright arrow【当院への道順】


 【関連記事】
tigerright arrow『猫のカゼ』、FVR感染
tigerright arrow猫のワクチン
tigerright arrow猫免疫不全ウイルス(通称、猫エイズ)とは
tigerright arrow仔猫の疥癬
tigerright arrow5歳猫のトリコモナス


 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.07.06更新

おtigerマイコプラズマ性のネコ結膜炎


 

あ

写真1・初診時

あ

写真2・初診時の結膜細胞診

 2歳のネコ、ラングーン種、避妊済み、2週間前より、左眼の結膜の腫脹を主訴に来院しました。(写真1)
くしゃみはなく、右眼は正常でした。

フルオル試験は陰性、結膜のスワブ検査では、写真2のように白血球が主体をしめていました。

ニューキノロン系抗生剤点眼、また時期を改めてデキサメサゾンの点眼、

インターフェロン点眼をしましたが全く効果ありませんでした。

 

あ

写真3、眼の拭い液、遺伝子検査

 そこで眼の拭い液を遺伝子検査したところ、マイコプラズマに陽性を示しました。(写真3)

そこでマイコプラズマに抗菌作用のある抗生剤に変更しました。

1週間後、来院はありませんが、治ってきたと連絡がありました。

再発防止を含めてこの抗生剤を合計3週間投与してもらいました。

3週間後はほほ完治の状態になったとのことです。


 calendarright arrow【当院の診療カレンダー】

padright arrow【当院への道順】


 【break time】

あ

木下沢梅林(東京・八王子市)

3月、期間限定で梅林の中に入れます。


 

投稿者: オダガワ動物病院