小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2015.04.19更新

あdog犬の脂漏性皮膚炎


 
●脂漏性皮膚炎は頚部・腋窩に脂漏を伴う主にふけの多い皮膚炎です。
 脂漏症は家族性、感染、炎症、栄養障害や内分泌疾患に引き続き起こるとされているますが、なかなか原因の特定は難しい場合が多いです。
①ふけの多いベタベタ型の油性と、
②カサカサ型の乾燥した皮膚になる
二つのパターンがあります。
 油性脂漏症の好発犬種はコッカー・スパニエル、シーズー、 ビーグルなどで、また乾性脂漏はドーベルマン、ジャーマンシェパード、アイリッシュセッターなどが中年の4-5才位から頚部・腋窩を中心に診られる皮膚病です。

 本症例は5歳のシーズーで、頚部・腋窩に「フケ」が異常に多くなり、ベタベタと脂っぽくなり、痒みを訴えてきたケースです。



 
 皮膚検査では、寄生虫、また皮膚糸状菌も陰性でした。マラセチアは少し診られました。
 以上、犬種、皮疹の部位、状態、皮膚検査の所見より、脂漏性皮膚炎と診断しました。
脂漏性皮膚炎ではマラセチアが異常繁殖すると、皮膚炎がさらに悪化し、赤みがひどくなりかゆみが増したり、脱毛、体臭が強くなります。

治療は上記のマラゼブシュンプーで2日に1回薬浴してもらい抗真菌剤を1週間投与しました。
マラゼブシュンプー・抗真菌剤の投与で、1ヶ月後には良くなりました。


マラゼブシャンプー 抗真菌剤   

 この犬は原因の特定はできませんでしたが、現在抗真菌剤の投与は止めています。
夏場になると脂漏性皮膚炎が悪くなる傾向になるので、、夏場はマラゼブシャンプーを1-2週間に1回薬浴してもらうと良いです。毎年狂犬病・フイラリア予防の時期に来院されると喜ばれています。
 冬場は無処置で大丈夫みたいです。
「脂漏性皮膚炎」はマラセチアがアレルギーを起こす場合もあり、本症例のようにすべてうまくいく訳ではありません。


■マラゼブシュンプー薬浴について
 シャンプー剤を使用する前に被毛をぬらします。長毛種や柴犬は密集した被毛なので、時間がかかるかもしれません。シゃンプーを皮膚全体に10分なじませま す。長毛種や柴犬は密集した被毛なので、時間がかかるかもしれません。シゃンプーを皮膚全体に10分なじませ、5分間で洗い落とします。
 シャンプー療法のすすぎの際は、原則ぬるま湯を使用します。とても痒がっている犬は水ですすぐことが痒みをやららげます。15-25度を推奨してますが、当院の経験では、実際はつめたすぎるように感じます。その後はよくタオルドライします。ドライヤーを使用するとマラセチアの感染の場合は痒みますが、冬場はやもえない場合もあります。
 マラゼブは濃度が高いシャンプーなので、薬浴後、皮膚がさらさらになるようならシャンプーをかえる必要があるかもしれません。


 

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投稿者: オダガワ動物病院