小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2019.02.10更新

あ tigerネコ、喧嘩による咬傷


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(写真1)外飼育のネコは縄張り争いでよく喧嘩し化膿します。本院が開院した25年前は外飼育が多く、よく診た疾患でしたが、最近は室内飼育が多く、診ない疾患になりました。しかし室内飼育のネコが自宅から逃走して咬傷にあったケースはあり注意は必要です。
 
 この症例は外飼育しているネコで1週間前、他のネコと喧嘩をしていたことをオーナーも確認しています。その後元気、食欲あったので観察をしていたところ、今日、尻尾の横から膿がでているため来院しました。(赤矢印)
 
 この症例のようにネコの喧嘩の傷は1週間位たって、膿がでてきて発見されるケースが多いです。この症例は喧嘩後も元気でしたが、個体によっては発熱、食欲不振、体を触れると痛がることを主訴に来院したケースもありました。

 

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(写真2)処置はイシジン®で消毒し、抗生剤を投与しました。ネコの咬傷は深くポケツト状になる特徴があります。この症例も写真に示したように約2cm先までゾンデが入りました。(赤矢印)
 

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(写真3)採取した膿の顕微鏡所見です。多くの好中球が診られました。

 このような化膿症例には、抗生剤としてアモキシシリン、また嫌気性菌に抗菌スペクトルのあるグラバモツクス®、クリンダマイシンなどを使用しています。

 元気があり、ネコエイズ、白血病などに罹患してなければ、1-2週間でよくなることが多いです。
  咬傷から感染する疾患でいちばん怖い病気にネコエイズがあります。検査を希望する方が咬傷から2-3ヶ月たってからおこなつてください。コエイズの潜伏期が1-2ヶ月あるため)


 

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投稿者: オダガワ動物病院