酵母様真菌の診られたダックスフンド(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)
2018.06.20更新
診られるダックスフンド
この犬はいつも幼少期から、酵母菌真菌がみられます。(裸眼とグラム染色)
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2018.06.20更新
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2018.06.19更新
■犬の去勢手術(雄)
切除した精巣
犬の精巣を切除することを、去勢手術と言います。
時期は精巣下降が始まる6ケ月から可能です。犬が陰睾(所謂、かたきん)の場合もありますので、1回診療をしてから手術することを薦めています。
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■陰睾とは
6ケ月を経過して、精巣が所定の位置におりてない状態をさします。
腹腔に精巣があると将来的にセルトリー細胞腫(簡単にいえば精巣の癌)になりやすくなります。
統計上、陰睾の犬17匹に1頭はなると言はれています。
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■去勢の利点・注意点
加齢で前立腺が肥大して、頻尿をおこす場合があります。去勢手術により未然に予防できます。
また行うことで、性格は温厚になる場合もあります。
■去勢の欠点
肥満になりやすくなります。肥満になると腫瘍、糖尿病など付随疾患を併発して平均寿命が短くなる傾向があります。術後は体重・食事管理はきおつけつ必要があります。
【避妊手術・去勢手術】
■犬の避妊手術(雌)
■犬の去勢手術(雄)
【猫・避妊手術・去勢手術の助成金】
■川崎市獣医師会
■川崎市健康安全部生活衛生課
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2018.06.19更新
■4ヶ月の犬(パグ)のブドウ球菌Staphylococcus属が疑われた細菌性皮膚炎
ワクチンの3回目の投与にきた4ヶ月の雄のバグです。左の大腿部に皮膚病がありました。
よくみると皮疹は「トビヒ様」です。(伝染性膿痂疹)
「トビヒ様」とは皮膚に黄色ブドウ球菌のexfoliative toxin (ET) 剥脱性毒素が感染して、表皮細胞間のセメントを破壊して、しょう液性水疱が形成され、水疱は容易に破れて皮膚が糜爛をおこした様子を指します。
本症例は皮膚検査ではダニ・真菌は陰性で、ブドウ球菌Staphylococcusが示唆される所見がみられました。
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■治療
セファレキシン
マラセブシャンプー
セファレキシンの経口投与と、必要に応じてマラゼブシャンプーを指示しました。
その後1.5ヶ月後の来院時の写真です。皮疹はよくなりました。
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●参考資料
コンベニア(セフォペシンナトリウム)
最近、このような症例にコンベニアを使用するケースをみます。コンベニアは1回の皮下注射で2週間も効果もある優れた薬剤です。
しかし分類ではセファ系の第三世代に属し、このような幼弱動物に使用することで、将来的に耐性菌を作りやすくなり、大人になって抗生剤が効いてもらいたときに効かなくなる可能性があります。
また先日の微生物の研究会でもコンベニアは動物病院に診療経験のある犬では97%という高い耐性率を示してました。
ブドウ球菌Staphylococcusによる細菌性皮膚炎はセファレキシンなどの抗生剤と獣医師から指定された薬用シャンプーでほぼ治る病気です。
以上の理由で本院ではこのような疾患には
①犬がナイーブで薬剤を飲まないときや、
②シャンプーをさせない場合を除いて、
コンベニアを使用はしてません。またなるべく使用しないように指導しています。
【イヌの皮膚病】
■犬の脂漏性皮膚炎
■犬疥癬はヒトに接触感染します。
■ボーダーコリーの疥癬症
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2018.06.19更新
■犬の脂漏性皮膚炎
●脂漏性皮膚炎は頚部・腋窩に脂漏を伴う主にふけの多い皮膚炎です。
脂漏症は家族性、感染、炎症、栄養障害や内分泌疾患に引き続き起こるとされているますが、なかなか原因の特定は難しい場合が多いです。
①ふけの多いベタベタ型の油性と、
②カサカサ型の乾燥した皮膚になる
二つのパターンがあります。
油性脂漏症の好発犬種はコッカー・スパニエル、シーズー、 ビーグルなどで、また乾性脂漏はドーベルマン、ジャーマンシェパード、アイリッシュセッターなどが中年の4-5才位から頚部・腋窩を中心に診られる皮膚病です。
本症例は5歳のシーズーで、頚部・腋窩に「フケ」が異常に多くなり、ベタベタと脂っぽくなり、痒みを訴えてきたケースです。
皮膚検査では、寄生虫、また皮膚糸状菌も陰性でした。マラセチアは少し診られました。
以上、犬種、皮疹の部位、状態、皮膚検査の所見より、脂漏性皮膚炎と診断しました。
脂漏性皮膚炎ではマラセチアが異常繁殖すると、皮膚炎がさらに悪化し、赤みがひどくなりかゆみが増したり、脱毛、体臭が強くなります。
治療は上記のマラゼブシュンプーで2日に1回薬浴してもらい抗真菌剤を1週間投与しました。
マラゼブシュンプー・抗真菌剤の投与で、1ヶ月後には良くなりました。
マラゼブシャンプー 抗真菌剤
この犬は原因の特定はできませんでしたが、現在抗真菌剤の投与は止めています。
夏場になると脂漏性皮膚炎が悪くなる傾向になるので、、夏場はマラゼブシャンプーを1-2週間に1回薬浴してもらうと良いです。毎年狂犬病・フイラリア予防の時期に来院されると喜ばれています。
冬場は無処置で大丈夫みたいです。
「脂漏性皮膚炎」はマラセチアがアレルギーを起こす場合もあり、本症例のようにすべてうまくいく訳ではありません。
■マラゼブシュンプー薬浴について
シャンプー剤を使用する前に被毛をぬらします。長毛種や柴犬は密集した被毛なので、時間がかかるかもしれません。シゃンプーを皮膚全体に10分なじませま す。長毛種や柴犬は密集した被毛なので、時間がかかるかもしれません。シゃンプーを皮膚全体に10分なじませ、5分間で洗い落とします。
シャンプー療法のすすぎの際は、原則ぬるま湯を使用します。とても痒がっている犬は水ですすぐことが痒みをやららげます。15-25度を推奨してますが、当院の経験では、実際はつめたすぎるように感じます。その後はよくタオルドライします。ドライヤーを使用するとマラセチアの感染の場合は痒みますが、冬場はやもえない場合もあります。
マラゼブは濃度が高いシャンプーなので、薬浴後、皮膚がさらさらになるようならシャンプーをかえる必要があるかもしれません。
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2018.06.19更新
●犬の狼瘡の巻き爪
犬の狼瘡の巻き爪は狂犬病注射・フィラリアの時期に毎年1-2匹診ます。
狼瘡は丸く爪が伸びるので、犬の脚の皮膚を刺激して跛行を主訴に来院します。
処置は爪を切れば良いでけです。
化膿してれば抗生剤を併用する場合もあります。
この疾患は少し足元をみればわかりますので、注意して診てあげてください。
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2018.06.19更新
■犬の想像妊娠
犬の場合は正式には「想像妊娠」と呼ばずに「偽妊娠」と呼びます。
偽妊娠は交配をした雌犬でも、していない雌犬にも起こる可能性があります。
乳汁がでたり、膣スメアで発情後期の細胞が診られます。個体差はありますが、1ヶ月間ぐらい続きます。その後無発情期に戻ります。
発情のたびに偽妊娠を繰り返す症例は、子宮内膜が長い間充血した状態になるため、「子宮宮蓄膿症」や「乳腺腫瘍」などの疾患にかかりやすくなります。
最善の処置は、子宮・卵巣全摘出(避妊手術)です。 犬が高齢で持病のある場合は、よく掛かり付けの獣医師とご相談ください。
【避妊手術・去勢手術】
■犬の避妊手術(雌)
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【猫・避妊手術・去勢手術の助成金】
■川崎市獣医師会
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2018.06.19更新
■犬の熱中症
2時間たって、かえってきたらぐったりしていて、びっくりしてオーナーは冷水をかけて処置しました。1匹は回復しましたが、1匹は回復しないで、意識障害、運動障害を呈して、当院に来院しました。
来院時
来院時の午後4時半には、事件がおきて2時間たっている関係で、体温は38.1度でしたが、横になったままで、意識はありませんでした。脈拍は徐脈を呈して、触診で血圧も低下していました。酸素吸入、点滴、抗生剤、ステロイドの注射をおこないました。
体のあちこちに点状出血がみられてDIC症状を呈していました。
血液凝固検査 | |
PT | 13.0sec 10-13 |
APTT | 11.6sec 18-25 |
Fib | 24 200-400 |
AT3 | 114% 75-125 |
FDP | 34.8μg/ml 10.0未満 |
血液ガス 静脈 | |
pH | 7.279 |
HCO3 | 13.3mmol/l 18-25 |
BE | -11.6 -5~5 |
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2018.06.18更新
■鼠径輪の陰睾のトイプードル
5歳の鼠径輪の陰睾のトイプードルの手術以来がありました。鼠径輪の陰睾ですが、ほっておくと癌化はしやすくなります。獣医師の立場からは、早い時期での摘出を薦めます。
黒 本来の精巣の位置
赤 本症例の精巣の位置
手術中の様子
摘出した精巣、正常にくらべて小さいです。
手術終了の様子
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別の症例ですが、鼠径輪の陰睾を13年、手術しないでいた症例です。黒い囲いが腫瘍部分です。
これだけ大きいと悪性の可能性も十分に考えられます.
そのため早期の手術をお勧めしています。
■陰睾とは
6ケ月を経過して、精巣が所定の位置におりてない状態をさします。
腹腔に精巣があると将来的にセルトリー細胞腫(簡単にいえば精巣の癌)になりやすくなります。
統計上、陰睾の犬17匹に1頭はなると言はれています。
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2018.06.15更新
肛門から異物がでて来院した犬
肛門から異物がでてきたので来院しました。4歳雌のイングリッシュコッカ・スパニエルです。
本院で引っ張ると、肛門からとれました。採れたものをみたところペットシーツを誤食したものみたいです。
これらが腸に詰まり腸閉塞になる可能性もありますので日頃から注意が必要です。
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2018.06.15更新
(1)正常犬の耳模型
(2)外耳炎の耳模型
犬猫の外耳炎はよくみられる疾患です。外耳炎になると(2)のように耳道の炎症がひどくなります。
治療
まず主因の治療が中心に考えますが特定できるケースは多くはありません。
毛が多い動物は毛を抜き、生食、溶解剤で、耳垢を取り除きます。
外耳炎がおきると(2)ように耳道の炎症がひどくなり狭窄が生じます、そのため抗炎症作用のあるステロイドの液体点耳が必要です。耳鏡検査で耳道を診て、油性剤、混濁剤を使い分けています。
また耳垢の検査で、白血球、マラセチアが診られら場合は必要に応じて、抗菌剤、抗真菌剤も点耳します。
重症例を除き、1-2週間の点耳で症状は治まることが多いです。しかし3-6ケ月位で再発して、同様の処置を繰り返えす症例が多いです。
本院で使用してるステロイド含有液体点耳薬(イヤープロテクターを除く)です。
しかし中には毎日点耳していると、犬猫が点耳を嫌がり、
オーナーとの関係が悪くなる場合もあります。
犬用オスルニア®
このような場合は、1回の点耳で2週間薬剤が持続する、オスルニア®がお薦めです。
この薬剤はゲル状の点耳薬で、性格のきつい犬用に製薬された薬剤です。
本院でも、柴犬、パピオンで使用して良好な成績をしめしています。
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