小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2022.05.23更新

 

あ ■ウサギのくしゃみ、鼻汁


あ
 6ケ月のネザーランドドワーフ種のウサギがくしゃみが多いとこを主訴に来院しました。
拡大鏡で鼻をみると多くの鼻汁が見られました。
このウサギは3ケ月前のみ同様な症状で来院しました。
そのときはクロラムフェニコールの投与で多少よくなったそうです。

 本症例のようなくしゃみ、鼻汁、いびきなどの症状が見られることを上部気道疾患といいます。
当院ではときどき見られる疾患です。
原因はStaphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)、pasuturella multocide(パスツレラ菌)、Pseudomonas aeruginosa(緑膿菌)など細菌性が多いといはれています。
 飼育所によく書かれている『スナッフル』はこのうちパスツレラ菌に感染した上部気道疾患を指します。

あ
この症例は細菌の分離、同定まではおこないませんでしたが、
右鼻鼻汁の細胞診(簡易染色) 球菌、連鎖球菌が見られました。

あ
左鼻鼻汁の細胞診(簡易染色) 同様に球菌、連鎖球菌が見られました。
形態から黄色ブドウ球菌の感染が疑われました。

今回はエンロフロキサシンを投与して経過をみています。


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投稿者: オダガワ動物病院

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