小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2021.07.30更新


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 rabbitイエダニ(学名: Ornithonyssus bacoti )感染のウサギ


ご注意

このホームページに記載されている疾患の予後、
薬剤の説明、他の動物病院の処方薬剤、
インターネットに記載されている薬剤などの


電話相談は診療の妨げになりますので
お断りしています。
当院での診察、薬剤希望の方はペットをつれて来院ください。


 

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9歳の雌で斜頸しているウサギです。
背中に黒いものがついていることで来院しました。(写真1)


 

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 拡大すると『黒いもの』が濃厚感染診してました。(写真2)

 写真ではわかりずらいですが皮膚に『黒いもの』が濃厚感染してました。(写真2)
 オーナーは自身にも激しい痒みがあるため、ノミ感染を疑っていました。『黒いもの』はノミ感染によくみられる皮膚所見ですが、この症例の『黒いもの』は動く様子がありません。またウサギのノミ感染はイヌノミ、ネコノミが殆どて、種特異な感染でないため、濃厚感染は見られない点が特徴です。 またこのオーナーはイヌ、ネコは飼育していませんし、家族の方がイヌ、ネコを飼育しているお宅に遊びにいくこともありませんでした。


 

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セロハンテープで『黒いもの』を顕微鏡で見ると、イエダニが疑われました。(写真3)


 

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オーナーの手足には刺されたあとが沢山あり激しい痒みがありました。(写真4)

  イエダニはネズミに感染するダニで、ヒトにも頻繁に被害を与えることが報告されています。ネズミに近いハムスターでの報告はよくあります。ウサギにも感染します。。

 動物飼育室でイエダニが発生したケースによると、同居していたげっ歯類とウサギが被害を受け、この動物飼育室の関係者は強烈なかゆみを伴い大変な経験をされたそうです。

 治療はバルサン®、ダニアース®などを頻回燻蒸し、またウサギが使用している小屋、物などを熱湯消毒してもらいました。

 ウサギにはレボリューション®を皮膚にたらしました。(効果は疑問)

 以上の処置をしたところ、2週後、外見では『黒いもの』は見られなくなり、オーナーさんの痒みも止まり良好になりました。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

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